2015年07月24日
観劇 Franz Kafka/カフカ「The TRIAL/審判」 Young Vic theatre
写真はWEBより拝借いたしました
観劇 Franz Kafka/カフカ「The TRIAL/審判」 Young Vic theatre
脚色Nick Gill
演出Richard Jones
主演Rory Kinnerar
カフカの審判を Londonロンドンは Waterlooウォータールー OldVicオールドヴィク劇場の弟妹劇場にあたる
YoungVicヤングヴィック劇場で観て参りました
ヤングヴィックとは 才能ある若い演劇人を世に出すことを使命とした劇場です 数々のチケット売り切れ
評判の宜しい 舞台作品を 劇場を愛する英人へ提供しております
今回もチケットは既に完売でありましたので 早めに劇場へ出向き 受付へ返却券待ちである事を告げ
受付真向かいに位置する劇場のバーレストランでギネスビールを楽しみながら待ち続けました
もしも チケットが入手できなければ 歩いてい一分 兄貴分のオールドヴィック劇場で上演中の
「Higy Society」を観る予定にしております
開演1時間前 受付の青年が私のテーブルへ参りまして 云いますのには
限られた視界だが桟敷席ならあるが。。。と もちろん其の席を即座に買取りまして 更に 待ちます
桟敷席へは 開演3分前案内されることになっておるようで 同輩が20人程待っておりました
ヤングヴィックのロゴの入った真っ赤な木綿のTシャツを着て インカムを当てた 若い劇場案内人
(スタッフは皆若者です)に導かれ 劇場へと向かいます そこでなんと云うことか 先着順に少数ですが
空き席に通されまして 最前列中央の座席を得たのでありました
舞台が始まって知りますが 舞台を覆うように 中央に大きな鍵穴のあるドアのような箱が吊り上げられます
なので 桟敷席では 殆ど舞台の様子を観ることは出来なかったことでしょう
この幸運に感謝し しっかり観劇させて頂きました
さて その舞台です ヤングヴィックは お金を極力掛けずに でも高い質を求める劇場 と唄っておりますから
コンクリートむき出し 座席も平板にクッション敷き 装置も照明もシンプルなものであります
歩いて15分のところに位置する ナショナルシアター の豪華な舞台装置を期待しません
しかし 限られた条件下 を逆手に取ったのでしょうか?
ベルトコンベアーを使った舞台展開は カフカの描く不条理な物語の主人公Kの閉ざされた体験
をよく表していると思いました
Kを演じますRory Kinnerar はオリヴィエ賞を受けております
その他の役は 複数の俳優が2〜3役を演じ分けます
Kate O'Flynn は若い女を6役も演じ分けておりました
カフカの夢とも現実とも付かない 物語性が曖昧な芝居を演じるには 俳優の力量が物を云います
公演の良し悪しは 戯曲 演出はもちろんですが
如何に役を演じる俳優が観客を虜にするか で決まるのです
Rory KinnerarのKはもちろん どの俳優も達者で 大変満足いたしました
若い劇場スタッフの溌剌とした観客への対応も感じよく
Young Vic はロンドンで今一番熱い劇場と言えそうです
と たのしい演劇の日々
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