2015年07月21日
観劇「hang」debbie Tucker Green
観劇「hang」debbie Tucker Green The Royal Court Theatre
debbie Tucker Green
或る劇評には 名前を小文字で書くのは おそらく 大文字/階級/中心 を越えて と云った意味合いだろうか
とありました 数々の賞を受けている 黒人女性劇作家/演出家 です
International Film Festival Rotterdam 2015
BAFTA 2012
Black international Film 2011
OBIE 2011
Olivier 2004
タイトル「hang」縛り首 と訳せますが 誰かに頼るとも読めます
登場人物は 番号で1,2,3 とあり 1,2 は人種を問わないが 3、は黒人女性で 神経症により手に震えがある
とあります
70分の短い芝居です 最初の2/3は短い会話が互いの台詞に噛み合いながら続き
舞台上で何が起こっているのやら見当が付きません が最後の20分
黒人女性3(Marianne Jean-Baptiste)が 『それはどの位続くのか?』 との問いかけに
2(Shane Zaza)、が 処刑の数々を詳細に説明し始め
3、と彼女の家族はある悲惨な事件の被害者であり 犯人の処罰は 被害者により決定され
3、は 犯人に対し極刑を求めており しかも絞首刑にしたいと
その為に必要な事務手続きが舞台上で展開していることが 解ってきます
1(Claire Rushbrook)が 3に対して必要以上に気を配る役どころを極自然に
抜群の間の取り方で演じており 面白く拝見しました
黒人女性3(Marianne Jean-Baptiste)手は震えているのですが
身体に神経症特有の緊張感が演じられておりませんで 其れ故に事件後
彼女や彼女の家族の置かれている悲惨な状況を台詞で語る件がありますが
残念ながら伝わってきませんでした
2を演じましたはShane Zaza 英国の俳優です が インド系移民二世だと思われます
軽快に処刑の有様を説明する件 聞くに堪えませんが それをコミカルに演じておりました
1(Claire Rushbrook)は白人女性
犯人について3、が 台詞『あの青い眼を忘れられない』といいますから 白人でしょう
劇評にもありましたが 歴史的な白人の黒人差別に対する審判を描いた芝居であるとも読めました
The Royal Court Theatre は劇作家の為の劇場です 良く書かれた劇作は
英語圏の演劇映画界へ絶えず刺激を与え続けており 映画演劇文化を活性化いたします
次回の公演も見逃せません
と たのしい演劇の日々
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