2015年04月14日
観劇「Oppenheimer」by Tom Morton-Smith, RSC
観劇「Oppenheimer」by Tom Morton-Smith RSC
1月 シェークスピアの里 Stratford -upon-Avon スワン座 で旗揚げされ 評判は大変よろしく
Vaudevill Theatre West Endで再演となっております
5つ星に輝く Tom Morton-Smithの新作 「Oppenheimer/原爆の父」 を観て参りました
写真はWEBより拝借いたしました
おそらくWWU終戦70年 記念に選ばれた作品なのでありましょう
1943年 原子爆弾開発に国家総力を挙げ 莫大な資金を投じ 世界中より優秀な科学者を集結した
ロスアラモス研究所/
現 ロスアラモス国立研究所(アメリカ合衆国を守るため 世界の頭脳が集まる世界最高の研究機関 )
その初代所長であり マンハッタン計画(1942年より始まる)を推進したJ,R Oppenheimer 天才物理学者
その卓越したリーダーシップにもより 彼の下 最大限に威力を発揮し 効率よく
広島 長崎の街を破壊する原子爆弾開発の為 並外れた叡智を科学者達は捧げました
開発に従事したオッペンハイマーを軸に
科学と人道 軍 政府の確執 そして 広島長崎 原子爆弾投下を追った作品です
観客の多くはいつもながら 欧州人(白人) 日本人はわたくしの他に居いたでしょうか?
劇場内を見渡し 休憩時間では バーへ行き眺めまわしましたが 見かけませんでした
これは 是非とも日本で上演してほしい作品です
わたくしたち日本人は 広島 長崎に原子爆弾を受けました
其処へ至った歴史的 社会的 政治的 自然科学的背景 そして
投下後 世界はどう変わったか 人間は何を学び失ったのか あらゆる方面から
その事実を学ぶ検証する機会を若い世代へ提供いたしましょう
1945年 核時代の幕開けとなった トリニティ実験(ニューメキシコ州) の後の Oppenheimer の言葉
Bhagavad Gita; のVishnu に自身を重ね
'Now I am become Death, the destroyer of worlds.'「 余は死に神ぞ 世を死滅せん」
さてさて 俳優たちは 英国でも屈指の演劇学校(入校は至難の業です)を出た方々ばかり
才能の有り余る役者たち ですが 人物の描き方が淡色で(大仰なシェークスピア演技を嫌うから?)
個々の違いを見極めるのに苦労いたしました そんな中
Edward Teller/水爆の父 Ben Allenの演技は役の個性を粒立て 面白く作り 喝采を受けておりました
と たのしい演劇の日々
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