2015年04月28日
演劇興行「A Translation of Shadows」01
演劇興行「A Translation of Shadows」01
Warwick Arts Centre で 初日を向かえ 早速
The guardian(中道左派・リベラル寄り 英の大手一般新聞) に劇評を得ましたので
それの意訳を試みました
A Translation of Shadows review – a Tokyo story from Stan's Cafe 2 / 5 stars 二つ星
Jean Baudrillardジャン・ボードリヤール(27/7/1929 – 6/3/2007 フランスの哲学者 思想家
『消費社会の神話と構造』(1970)は現代思想に大きな影響を与えた。
ポストモダンの代表的な思想家 -Wiki より ) と活動弁士(無声映画の時代 映画を物語るライブパフォーマー)
が この驚くべき一遍の案内役である
多くの劇団は、特徴的なスタイル 傾向と美学を持つ。
劇のタイトル上に劇団の名前を見かけなくとも 芝居を観れば どの劇団のものかすぐに認めることができる
しかし 申し分なく一匹狼であるStan's Cafe (芝居に適うなら どんなツールもスタイルも厭わない)
にそれは当たらない
それが数百俵の米であるかOf All the People in the World(the performance 2008 -),、
または自転車で動く照明 Home of the Wriggler(the performance 2006 – 2010). であったりする
その試みは あらゆる興行を(まだそこまでに至らぬ作品さえ)思いもかけないものとする。
映画(東京で撮影された)は初期作品(Woman of Tokyo - Benshi 3月2015 )でも主要な役割りを担った
そしてそれは 今作品にも受け継がれており 更に 我々がどのように現実を経験するか という
ジャン・ボードリヤールの思想に影響されている
日本映画では トーキーの到着するまで 活動弁士が 映画を観衆に物語り大活躍であった
活動弁士 その卓越した語りは スクリーンの中で明滅するスターたちと同じくらい重要な存在となる
.しかし トーキーの到着と共に活動弁士は姿を消す
今作品では Craig Stephens /クレイグ・スティーブンスの活動弁士が 金糸折の着物を身に付け、
女性に会うべく都市/東京へ旅立たつ若い漁師とその女性のロマンスを物語る
カメラが観客を特定の物語へ誘う ちょうどその時 活動弁士は物語に俳優の履歴 自身の嗜好を絡め込み
観客を自身の物語へと導き入れる
しかし 活動弁士とは事実を物語るものか? そうなのだろうか? いったい 物語とは誰のものであろう?
この疑問の投げかけは 観客が 若干の驚きを呼び覚ますにたる 巧みな思いつきだ
しかし 今興行は 自然主義なロシア芝居と云うより 冷たい学術的説明に終始するのだが
最後の−聞こえない−瞬間 (日本語の台詞が捲し立てられる )映画とライブ間の緊張と相互作用が
興を呼び起こし それは現実に揺さぶりを掛ける程 十分 機知に富んだものとなっている
英人のお客様に向かい日本語で台詞を捲し立てております 英語の台詞は タップリ日本語訛りでです
台詞 言葉 音 が俳優 身体楽器 を奏で イメージとなり観客にその姿を現すと申しましょうか
大変面白い体験をさせて頂いております
と たのしい演劇の日々
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