2014年07月26日
シュタイナー第三神秘劇
暑中お見舞いもうしあげます
この夏も日本は大層熱い日々が続いておりますようすで
お体を大切にお過ごしくださいませ
毎回 可能な限りリサーチをいたします それが役創りの底力となりまして
イマジネーションを駆り立てるのであります
さて 日々のアクセント矯正訓練とともに アーリマンへのリサーチも続いております
「Four Mystery Dramas」 translated by Ruth and hans Pusch の第4神秘劇
梗概には アーリマン存在作用の有り様について言い及んでありますから
今回も引き続き 意訳を試みてみました
第1幕 ヒラリーはベネディクタスと彼の弟子らに 彼の工場
背後にはまだ手付かずの自然が残る山間部に位置する 経営への参画を打診する
ストラダは製造機の開発 ヨハネスは芸術監督として しかし ヨハネスは
ヒラリー ストラダに対し懐疑的である
ストラダの台詞 「成るべき事が成る」 で幕を閉じる
次の3幕は 工場を取り巻く自然の中で進行 そこに生息する精霊たちの力により
内面は研ぎ澄まされ 超感覚存在を受容する
劇のメインキャラクタ ヨハネス カペシアス ストラダはそれぞれのあり方で
霊魂成長の重大な局面をむかえる
ヨハネスは若かった頃の芸術への情熱が最熱する
マリアはヨハネスのこの内向性の傾向は 外界から自然力 宇宙力の影響によるもで
あると見当をつけ 彼の若者の霊 カルマにより呼び寄せられた存在を
開放しなくてはならないと知る
カペシアスは 思いもよらない霊体験後 幽境の地を求めており
ヒラリーの新たなプロジェクトを受ける気持ちはない
ストラダはもっとも過酷な試練 彼は自身の底知れぬ淵を知る を受ける
これは 自我に向き合う誰もが体験しなくてはならない
まず瞑想に入り そして 想像力を展開する そこで 霊的成長に拮抗する力の存在
アーリマン と向き合う
また この試練は
ストラダへの不信感を覚える ヒラリーの部下たちの間で交わされる会話に織り込まれる
ことに工場のマネジャーは声高に不満を表す 4幕は超感覚界において閉じる
それは マリアの誕生前 転生準備の重要な瞬間
死生の旅の最上の瞬間を明らかにする
劇で描かれる登場人物個々の霊魂は太陽界で触れ合う だが
成熟した魂を持つ数名は 宇宙/森羅万象における子の刻の覚醒を土星界で体験する
それは 遠い過去に蘇る転生の流れで追想できる 古代ギリシャ秘儀伝授 7と8幕
すべてのメインキャラクターは含む しかし ベネディクタスの先導により
完全に覚醒したマリアとヨハネスの魂のみ可能で 第4神秘劇 オリジナルタイトルは
「魂の覚醒 マリア ヨハネス」はそれによる
彼らは古代エジプト期 秘儀参入儀式における カルマの奥義をみる
秘儀の新参者のマリア マリアを恋い慕う女
ヨハネスは儀式にトランス状態で係わった罪を犯している
ヨハネス若い霊 この事態に起源をもつ
カペシアス 幽境を求めているも ベネディクタスの先導により 秘儀教会大祭司である
9、10幕と続く 嵐のような古代エジプトシーンの幕切れの後の 瞑想のシーン
本当の覚醒はマリアとヨハネスのみにあったのだ と事実は明らかにされる
11幕でストラダの悲劇は更に勢いをます
12幕で 霊魂の背景 巨大な存在アーリマンの陰謀が 明らかになる
劇のプロットでは条件付ではあるが アーリマン この時代に策謀を企て
更に人間に力を及ぼす
13幕で ヒラリーとルマヌスの会話にアーリマンの干渉は入っている
彼らは ストラダは 最近彼が開発した装置の可能性に不安が募る と聞くと話す
ロマヌスは そのような危機は勇気と秘儀参入の知恵より学んだ見識を持って
向かうべきだと暗示する
彼はマントラ(第2神秘劇 13幕 太陽寺院西の祭壇)を語る
14 15幕において 悲劇はストラダの 疑念と挫折 から内面の勝利へ導くが
勝利は彼の死を代償とする 肉体を離れたストラダの霊魂は力を得 友人らに作用する
カペシウスは 神秘主義への内省傾向から解かれる
また ヒラリーの妻の活発な熱意に ストラダの霊魂の存在を思わせる
1914年に書書き上げられる予定であった 第5神秘劇は実現をみず
なので1913年の8月に書かれたこの 第4神秘劇 ベネディクタス最後の台詞
(アーリマンとの掛け合いの後) が シュタイナー神秘劇最後の台詞となる
このアーリマンとベネディクタスの件は後日意訳を試みたいと思っております
と たのしい演劇の日々
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