2021年11月06日
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 93
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 93
Chemistry53
“本当に大切なものは目には見えない(『星の王子さま』) ”
“ 目に見えないところで何が起こっているのかを想像する”
“化学結合とは、原子が安定性を求めて閉殻構造を獲得する反応であり、それ故に
原子は分子や結晶などを作り存在す”
“物質中での原子と原子の結び 結合の力は 粒子間の電子の授受による”
有機反応の基本的な考え方:分子は頑張らん 楽な方へしか移動せん
つまり、絶対に頑張らん分子的思考により化学反応(生命)は理解される。
organic chemistry
有機反応は、「電子不足の化学種(求電子剤)」と「電 子過剰の化学種(求核剤)」の間で起きる。
大部分の有機反応はこのような 「極性反応」 polar reaction であるが、そうでない有機反応も存在す
極性 反応以外の有機反応の2つの分類
「ラジカル反応」radical reaction と「ペリ環状反応」pericyclic reaction 。
ラジカルの構造と安定性
不対電子を持つ化学種をradical と呼ぶ。
構造式では、不対電子を黒丸1つ で表す。ローンペアとは異なり、この黒丸省略は不可。
電荷を持たない中性ラジカル 電荷を持つラジカルも存在す。
正電荷を持つラジカルをカチオンラジカル、
負電荷を持つアニオンラジカルをと呼 ぶ。これらが出てくる反応は初級の有機化学では取り扱わない。
ラジカルの不対電子はどこにいるのだろうか?
メチルラジカルの不対電子は、炭素の p 軌道に入っている
ラジカルは、カルボカチオンと同じように、超共役によって安定化を受ける。
従って、 安定性は三級ラジカル>二級ラジカル>一級ラジカル>メチルラジカルの順になる。
た だし、カルボカチオンに比べて安定化の度合いは少ない。
ラジカルが共役二重結合の隣にある場合は 共鳴「不対電子が非局在化する」 による安定化を受ける。
ラジカルの反応
ホモリシスhomolysis ラジカルの数が増える
共有結合が切断され、結合を作っていた原子のそれぞれに1個ずつ電子が残る反応
特別に切断されやすい結 合を持つ化合物の場合に起きる。
通常は、加熱が必要である。
加熱のかわりに光を当て ることでホモリシスが促進される場合もある。
ラジカルカップリングradical coupling ラジカルの数が減る
2つのラジカルが出会って、不対電子同士が対を作って新しいσ結合を作る反応
原子引き抜きatom abstraction σ結合が切れ 新たなσ結合ができる
ラジカルと通常の分子が出会うと、分子を構成する原子の一つがラジカルへ移動する ことがある。
これを、「ラジカルが原子を引き抜いた」と解釈
二重結合へのラジカル付加 二重結合が無くなる
ラジカルは二重結合に付加して、一個の新しいラジカルを生成することができる。
β開裂 二重結合ができる
ラジカル連鎖反応
ラジカルが関与する反応は、chain reaction になることが多い。
連鎖反応と は、ある中間体(連鎖担体chain carrier)が反応の進行につれて再生され、
次々と反応 が繰り返されるものである。
ラジカルが連鎖担体となっている連鎖反応のこと
連鎖反応は、開始(initiation step) 成長(propagation step) 停止 (termination step) の3つの段階を持っ。
開始段階は、連鎖担体が生成する反応。
成長段階は、連鎖担体が別の分子と反応して、生成物と別の連鎖担体が生成する 反応。
停止段階は、連鎖担体同士が反応して失われる反応。
成長段階は、連鎖担体を常に再生しながら、反応生成物を連続的に生成する。
これが 連鎖反応の特徴である。
と たのしい演劇の日々
Chemistry53
“本当に大切なものは目には見えない(『星の王子さま』) ”
“ 目に見えないところで何が起こっているのかを想像する”
“化学結合とは、原子が安定性を求めて閉殻構造を獲得する反応であり、それ故に
原子は分子や結晶などを作り存在す”
“物質中での原子と原子の結び 結合の力は 粒子間の電子の授受による”
有機反応の基本的な考え方:分子は頑張らん 楽な方へしか移動せん
つまり、絶対に頑張らん分子的思考により化学反応(生命)は理解される。
organic chemistry
有機反応は、「電子不足の化学種(求電子剤)」と「電 子過剰の化学種(求核剤)」の間で起きる。
大部分の有機反応はこのような 「極性反応」 polar reaction であるが、そうでない有機反応も存在す
極性 反応以外の有機反応の2つの分類
「ラジカル反応」radical reaction と「ペリ環状反応」pericyclic reaction 。
ラジカルの構造と安定性
不対電子を持つ化学種をradical と呼ぶ。
構造式では、不対電子を黒丸1つ で表す。ローンペアとは異なり、この黒丸省略は不可。
電荷を持たない中性ラジカル 電荷を持つラジカルも存在す。
正電荷を持つラジカルをカチオンラジカル、
負電荷を持つアニオンラジカルをと呼 ぶ。これらが出てくる反応は初級の有機化学では取り扱わない。
ラジカルの不対電子はどこにいるのだろうか?
メチルラジカルの不対電子は、炭素の p 軌道に入っている
ラジカルは、カルボカチオンと同じように、超共役によって安定化を受ける。
従って、 安定性は三級ラジカル>二級ラジカル>一級ラジカル>メチルラジカルの順になる。
た だし、カルボカチオンに比べて安定化の度合いは少ない。
ラジカルが共役二重結合の隣にある場合は 共鳴「不対電子が非局在化する」 による安定化を受ける。
ラジカルの反応
ホモリシスhomolysis ラジカルの数が増える
共有結合が切断され、結合を作っていた原子のそれぞれに1個ずつ電子が残る反応
特別に切断されやすい結 合を持つ化合物の場合に起きる。
通常は、加熱が必要である。
加熱のかわりに光を当て ることでホモリシスが促進される場合もある。
ラジカルカップリングradical coupling ラジカルの数が減る
2つのラジカルが出会って、不対電子同士が対を作って新しいσ結合を作る反応
原子引き抜きatom abstraction σ結合が切れ 新たなσ結合ができる
ラジカルと通常の分子が出会うと、分子を構成する原子の一つがラジカルへ移動する ことがある。
これを、「ラジカルが原子を引き抜いた」と解釈
二重結合へのラジカル付加 二重結合が無くなる
ラジカルは二重結合に付加して、一個の新しいラジカルを生成することができる。
β開裂 二重結合ができる
ラジカル連鎖反応
ラジカルが関与する反応は、chain reaction になることが多い。
連鎖反応と は、ある中間体(連鎖担体chain carrier)が反応の進行につれて再生され、
次々と反応 が繰り返されるものである。
ラジカルが連鎖担体となっている連鎖反応のこと
連鎖反応は、開始(initiation step) 成長(propagation step) 停止 (termination step) の3つの段階を持っ。
開始段階は、連鎖担体が生成する反応。
成長段階は、連鎖担体が別の分子と反応して、生成物と別の連鎖担体が生成する 反応。
停止段階は、連鎖担体同士が反応して失われる反応。
成長段階は、連鎖担体を常に再生しながら、反応生成物を連続的に生成する。
これが 連鎖反応の特徴である。
と たのしい演劇の日々
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