2021年08月21日
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 69
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 69
Chemistry29
“本当に大切なものは目には見えない”
“ 目に見えないところで何が起こっているのかを想像することが大事”
化学結合:物質中での原子と原子の結び 結合の力は 粒子間の電子の授受による
その電子の授受の仕方により 結合の種類が分類される
【有機化合物organic compound 】 炭素Cを骨格とした化合物
炭素は不対電子が4つある故に いろいろな原子/水素。酸素。窒素などと共有結合
「天然高分子化合物natural macromolecule 」
【アミノ酸 amino acid】 01
広義には(特に化学の分野)アミノ基-NH2とカルボキシ基-COOHの両方の官能基を持つ有機化合物の総称
一般式は R-CH(NH2)COOH
狭義には(特に生化学や一般的な場合)
生体のタンパク質の構成ユニットとなる「α-アミノ酸proteinogenic amino acid 」を指す
【α-アミノ酸proteinogenic amino acid 】 構造式:RCH(NH2)COOH
カルボキシ基が結合している炭素(α炭素)にアミノ基も結合しているアミノ酸
-
<アラニンA/Ala alanine 側鎖-CH3 メチル基 化学式C3H7NO2 示性式CH3CH(COOH)NH2
コドン GCU, GCC, GCA. GCG ヒトタンパク質中に 7.01% 存在
グリシンglycineについで2番目に小さなアミノ酸
ほとんどすべての蛋白質に普遍的に見られる
疎水性アミノ酸、非極性側鎖アミノ酸に分類される。
蛋白質構成アミノ酸のひとつで、非必須アミノ酸。
生体内では、解糖系の中間体であるピルビン酸が、アラニントランスアミナーゼによるグルタミン酸からのアミノ基の転移を受けて生合成される
<システインC/Cys cysteine 側鎖-CH2SHチオール基 化学式C3H7NO2S
コドンUGU, UGC ヒトタンパク質中2.3%存在 準必須アミノ酸
天然にはL-システインとして、大部分の蛋白質(赤唐辛子 ニンニク 玉ねぎ ブロッコリー 芽キャベツ オート麦 小麦胚芽)に含まれる
ヒトではプロピオン酸ではなくメチオニンから生合成される
酸性条件下では安定だが、中・アルカリ性条件では、微量の重金属イオンにより容易に空気酸化される
シスチン疎水性アミノ酸、中性極性側鎖アミノ酸に分類されているが、非常に反応性に富んでいる。
システインはタンパク質を分子間で架橋させることができる。
これにより、細胞外の厳しい環境での分子の安定性が向上し、タンパク質分解に対する抵抗性が与えられ。
細胞内で ポリペプチド中のシステイン間のジスルフィド結合はタンパク質の三次構造を維持す。
インスリンはシステイン架橋されたペプチドの代表例
2つの独立したペプチド鎖が1組のジスルフィド結合によってつながれている
<アスパラギン酸D/Asp aspartic acid 側鎖-CH2COOH 化学式C4H7NO4 HOOCCH2CH(COOH)NH2
コドンGAU, GAC ヒトタンパク質4.73% 存在
光学異性体としてL体とD体の両方が存在
アスパラギンの加水分解物から単離される
酸性極性側鎖アミノ酸に分類される。
L体のアスパラギン酸は蛋白質を構成するアミノ酸のひとつ。
非必須アミノ酸で、グリコーゲン生産性を持つ うま味成分のひとつ
生体内では、クエン酸回路の一員であるオキサロ酢酸が、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ (EC 2.6.1.1) によるグルタミン酸からのアミノ基の転移を受けて生合成される
アスパラギン酸は中枢神経系の興奮性神経伝達物質
大脳皮質、小脳及 脊髄などに存在するNMDA受容体に対しアゴニストとして作用す
アミノ酸系の神経伝達物質は、アスパラギン酸 グルタミン酸(Glu)、γ-アミノ酪酸(GABA)、グリシン(Gly)
<グルタミン酸E/Glu glutamic acid, glutamate 側鎖-CH2CH2COOH 化学式C5H9NO4
コドンGAA, GAG, ヒトタンパク質 7.09 %存在 準必須アミノ酸
酸性極性側鎖アミノ酸に分類される。
タンパク質構成アミノ酸のひとつで、非必須アミノ酸。
動物の体内では神経伝達物質としても機能 、
グルタミン酸が多くつながると、納豆の粘性物質であるポリグルタミン酸になる
グルタミン酸は グルタミン酸受容体を介し 興奮性神経伝達物質
記憶・学習など 脳高次機能に重要な役割を果たす
内因性興奮毒としての性質も持ち、細胞死、パーキンソン病、抑うつなど神経症に関わる
大脳皮質で脳虚血などの病的状態においては神経毒として作用し、神経細胞の壊死を起こすが
トリプトファン代謝産物キヌレン酸が脊髄においてNMDA型グルタミン酸受容体に作用し グルタミン酸に拮抗脳内でグルタミン酸の興奮毒性の抑制に重要な機能的役割を担う
グルタミン酸は、血液脳関門を透過せず 循環系から脳に供給されることはないが、グルタミンは通過する
<フェニルアラニンF/Phe phenylalanine 側鎖-CH2C6H5ベンジル基 化学式C9H11NO2
コドンUUU, UUC ヒトタンパク質 3.65 %存在 必須アミノ酸
食品中のたんぱく質 牛乳、卵、肉などに 多く含まれる
非極性側鎖アミノ酸 芳香族アミノ酸 糖原性を持つ
他のアミノ酸と同様 D体L体 2つのエナンチオマー/鏡像異性体 を持つ
L-フェニルアラニン(LPA) は天然に存在する化合物でDNAによりコードされタンパク質を構成す
D-フェニルアラニン(DPA) は化学合成による人工化合物
L-フェニルアラニンは生体内で L-チロシンに変換され、さらに L-ドーパとなる。
これがさらにドーパミンやノルアドレナリン、アドレナリンへと誘導される
フェニルアラニンは血液脳関門を通過する際にトリプトファンと同じチャネルを使用
大量に存在するとセロトニン serotonin の生成を阻害す
セロトニン: 必須アミノ酸トリプトファンから生合成される脳内の神経伝達物質
ヒトではドパミン・ノルアドレナリンを制御 精神の安定化
生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節などに関与
キラリティーchirality: 3次元 図形.物体.現象.がその鏡像と重ね合わすことができない性質
キラル分子のエナンチオマーは物質量 結合のエネルギーは等しい そのためほとんどの物理的性質(密度、融点、沸点、屈折率、熱伝導度など)は同じ しかし 旋光性と、ある条件下での化学的性質(生化学的性質を含む)が異なることがある
旋光性は不斉原子を有する分子の持つ電気双極子の構造が電磁波の偏光面を変えるので、対になるキラル分子は、絶対値が等しく正負が逆の偏光性を示す(右旋性:右回りに回転させる(+) 左旋性:左回りに回転させる(-) )しかしながら旋光性の強度/旋光度 や装置の検出限界などによりキラル分子が見かけ上で光学活性を示さないこともある
アミノ酸や糖など生体分子の多くはキラルで 原則として片方のエナンチオマーのみが使われる。例外的に逆のエナンチオマーが使われる場合もある。地球上ではアミノ酸はL体、糖はD体が主流だが、このようなホモキラリティーが進化のいつの段階で生じたのかは化学進化上の未解決問題のひとつ
と たのしい演劇の日
Chemistry29
“本当に大切なものは目には見えない”
“ 目に見えないところで何が起こっているのかを想像することが大事”
化学結合:物質中での原子と原子の結び 結合の力は 粒子間の電子の授受による
その電子の授受の仕方により 結合の種類が分類される
【有機化合物organic compound 】 炭素Cを骨格とした化合物
炭素は不対電子が4つある故に いろいろな原子/水素。酸素。窒素などと共有結合
「天然高分子化合物natural macromolecule 」
【アミノ酸 amino acid】 01
広義には(特に化学の分野)アミノ基-NH2とカルボキシ基-COOHの両方の官能基を持つ有機化合物の総称
一般式は R-CH(NH2)COOH
狭義には(特に生化学や一般的な場合)
生体のタンパク質の構成ユニットとなる「α-アミノ酸proteinogenic amino acid 」を指す
【α-アミノ酸proteinogenic amino acid 】 構造式:RCH(NH2)COOH
カルボキシ基が結合している炭素(α炭素)にアミノ基も結合しているアミノ酸
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<アラニンA/Ala alanine 側鎖-CH3 メチル基 化学式C3H7NO2 示性式CH3CH(COOH)NH2
コドン GCU, GCC, GCA. GCG ヒトタンパク質中に 7.01% 存在
グリシンglycineについで2番目に小さなアミノ酸
ほとんどすべての蛋白質に普遍的に見られる
疎水性アミノ酸、非極性側鎖アミノ酸に分類される。
蛋白質構成アミノ酸のひとつで、非必須アミノ酸。
生体内では、解糖系の中間体であるピルビン酸が、アラニントランスアミナーゼによるグルタミン酸からのアミノ基の転移を受けて生合成される
<システインC/Cys cysteine 側鎖-CH2SHチオール基 化学式C3H7NO2S
コドンUGU, UGC ヒトタンパク質中2.3%存在 準必須アミノ酸
天然にはL-システインとして、大部分の蛋白質(赤唐辛子 ニンニク 玉ねぎ ブロッコリー 芽キャベツ オート麦 小麦胚芽)に含まれる
ヒトではプロピオン酸ではなくメチオニンから生合成される
酸性条件下では安定だが、中・アルカリ性条件では、微量の重金属イオンにより容易に空気酸化される
シスチン疎水性アミノ酸、中性極性側鎖アミノ酸に分類されているが、非常に反応性に富んでいる。
システインはタンパク質を分子間で架橋させることができる。
これにより、細胞外の厳しい環境での分子の安定性が向上し、タンパク質分解に対する抵抗性が与えられ。
細胞内で ポリペプチド中のシステイン間のジスルフィド結合はタンパク質の三次構造を維持す。
インスリンはシステイン架橋されたペプチドの代表例
2つの独立したペプチド鎖が1組のジスルフィド結合によってつながれている
<アスパラギン酸D/Asp aspartic acid 側鎖-CH2COOH 化学式C4H7NO4 HOOCCH2CH(COOH)NH2
コドンGAU, GAC ヒトタンパク質4.73% 存在
光学異性体としてL体とD体の両方が存在
アスパラギンの加水分解物から単離される
酸性極性側鎖アミノ酸に分類される。
L体のアスパラギン酸は蛋白質を構成するアミノ酸のひとつ。
非必須アミノ酸で、グリコーゲン生産性を持つ うま味成分のひとつ
生体内では、クエン酸回路の一員であるオキサロ酢酸が、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ (EC 2.6.1.1) によるグルタミン酸からのアミノ基の転移を受けて生合成される
アスパラギン酸は中枢神経系の興奮性神経伝達物質
大脳皮質、小脳及 脊髄などに存在するNMDA受容体に対しアゴニストとして作用す
アミノ酸系の神経伝達物質は、アスパラギン酸 グルタミン酸(Glu)、γ-アミノ酪酸(GABA)、グリシン(Gly)
<グルタミン酸E/Glu glutamic acid, glutamate 側鎖-CH2CH2COOH 化学式C5H9NO4
コドンGAA, GAG, ヒトタンパク質 7.09 %存在 準必須アミノ酸
酸性極性側鎖アミノ酸に分類される。
タンパク質構成アミノ酸のひとつで、非必須アミノ酸。
動物の体内では神経伝達物質としても機能 、
グルタミン酸が多くつながると、納豆の粘性物質であるポリグルタミン酸になる
グルタミン酸は グルタミン酸受容体を介し 興奮性神経伝達物質
記憶・学習など 脳高次機能に重要な役割を果たす
内因性興奮毒としての性質も持ち、細胞死、パーキンソン病、抑うつなど神経症に関わる
大脳皮質で脳虚血などの病的状態においては神経毒として作用し、神経細胞の壊死を起こすが
トリプトファン代謝産物キヌレン酸が脊髄においてNMDA型グルタミン酸受容体に作用し グルタミン酸に拮抗脳内でグルタミン酸の興奮毒性の抑制に重要な機能的役割を担う
グルタミン酸は、血液脳関門を透過せず 循環系から脳に供給されることはないが、グルタミンは通過する
<フェニルアラニンF/Phe phenylalanine 側鎖-CH2C6H5ベンジル基 化学式C9H11NO2
コドンUUU, UUC ヒトタンパク質 3.65 %存在 必須アミノ酸
食品中のたんぱく質 牛乳、卵、肉などに 多く含まれる
非極性側鎖アミノ酸 芳香族アミノ酸 糖原性を持つ
他のアミノ酸と同様 D体L体 2つのエナンチオマー/鏡像異性体 を持つ
L-フェニルアラニン(LPA) は天然に存在する化合物でDNAによりコードされタンパク質を構成す
D-フェニルアラニン(DPA) は化学合成による人工化合物
L-フェニルアラニンは生体内で L-チロシンに変換され、さらに L-ドーパとなる。
これがさらにドーパミンやノルアドレナリン、アドレナリンへと誘導される
フェニルアラニンは血液脳関門を通過する際にトリプトファンと同じチャネルを使用
大量に存在するとセロトニン serotonin の生成を阻害す
セロトニン: 必須アミノ酸トリプトファンから生合成される脳内の神経伝達物質
ヒトではドパミン・ノルアドレナリンを制御 精神の安定化
生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節などに関与
キラリティーchirality: 3次元 図形.物体.現象.がその鏡像と重ね合わすことができない性質
キラル分子のエナンチオマーは物質量 結合のエネルギーは等しい そのためほとんどの物理的性質(密度、融点、沸点、屈折率、熱伝導度など)は同じ しかし 旋光性と、ある条件下での化学的性質(生化学的性質を含む)が異なることがある
旋光性は不斉原子を有する分子の持つ電気双極子の構造が電磁波の偏光面を変えるので、対になるキラル分子は、絶対値が等しく正負が逆の偏光性を示す(右旋性:右回りに回転させる(+) 左旋性:左回りに回転させる(-) )しかしながら旋光性の強度/旋光度 や装置の検出限界などによりキラル分子が見かけ上で光学活性を示さないこともある
アミノ酸や糖など生体分子の多くはキラルで 原則として片方のエナンチオマーのみが使われる。例外的に逆のエナンチオマーが使われる場合もある。地球上ではアミノ酸はL体、糖はD体が主流だが、このようなホモキラリティーが進化のいつの段階で生じたのかは化学進化上の未解決問題のひとつ
と たのしい演劇の日
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