2017年01月20日
母が受けた抗がん剤療法を紹介します
ペメトレキセド + カルボプラチン療法(非小細胞肺癌治療)
ガンの治療の一つに薬を使う治療として化学療法があります。
主に抗がん剤やホルモン剤を使用します。
治療方法としては、注射や飲み薬での投与方法になります。
この治療を行うにあたり、治療の必要性や副作用に対する理解と同意が必要になります。
初回の治療は入院して経過を看ることが多いですが、2回目の治療からは外来治療も可能です。
治療の必要性と期待される治療効果
治療を繰り返し行うことで、がん細胞を攻撃し死滅させたり、がんの発育を阻止し、
・ がんを治癒させる
・ 手術前に行うことで、がんを縮小させ、手術で切除する範囲を小さくしたり、手術療法の効果 を高めたりします
・ 手術後に行うことで、がんの再発率を低下させます
・ がんの増殖を抑え、全身状態や生活の質を改善させます
・ がんが原因と考えられる痛みなどの症状を和らげます
「化学療法の投与方法」
・ 飲み薬による投与
・ 皮下注射による投与
・ 手(足)の血管からの投与
・ 埋め込み型ポートからの投与
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治療スケジュール
例)血管投与:1クール 3週間 ・・・ 1日目に点滴→他の日は特になし
1回の治療時間(所要時間) → 約2時間半〜3時間(全5回の点滴で1セット)
1セットの内訳)
@・・・ガスター ⇒ アレルギーの予防に使用します。
デカドロン ⇒ 吐き気やアレルギーの予防に使用します。(血糖値が上昇することがある)
アロキシン ⇒ 吐き気止め
(所要時間30分)
A・・・アリムタ(ペメトレキセド)⇒代謝拮抗薬と呼ばれる種類の薬。
悪性胸の膜中皮腫や非小細胞肺がんなどの治療に用いられる薬がペメトレキセド(商品名:アリムタ)です。悪性胸膜中皮腫の患者さんに有効性が認められた薬としては、ペメトレキセドが世界初です。
*点滴漏れにより、皮膚の潰瘍化等見られることがあります。点滴刺入部の腫れ、痛み等感じた際はすぐに知らせる必要があります。
(所要時間10分)
B・・・血管内を洗い流します。
(所要時間30分)
C・・・カルボプラチン→シスプラチンの抗腫瘍活性を弱めることなく、腎毒性および嘔気・嘔吐などの副作用を軽減する。
(所要時間60分)
D・・・血管内を洗い流します。
(所要時間5分)
{注意事項}
◎アレルギー症状→息苦しさや発疹、喉のイガイガ感など。
◎しゃっくり、吐き気→2〜3日後に現れることもある。
◎倦怠感、疲労感。
◎白血球減少(約10〜16日後)
⇒抵抗力の低下が見られ、発熱や肺炎などの感染症をきたすことがある。
⇒白血球を上昇させる皮下注射の薬を使用することもある。
◎ヘモグロビン減少(約10〜16日後)
⇒貧血(動悸息切れ、浮腫み、倦怠感など)。
◎血小板低下(約10〜16日後)
⇒出血が止まりにくくなることがある。
◎脱毛。
*副作用が強く出た場合、投薬量を減量することもある
*水分を負荷することにより、尿量が増えます
*アリムタの副作用を軽減するために、葉酸の内服(パンビタン/黄色の粉薬を毎日服用)と、
メチコバール(筋肉注射/9週間に1度)がある
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