アフィリエイト広告を利用しています

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2019年05月17日

動けない若者

今日の午後も体育祭の練習。
今日も生徒たちの元気は最高。
準備体操のラジオ体操でも、大盛り上がりとなる。
4団に分かれて、それぞれに団長がつく。高校2年生がリーダーだ。

団で動いていると、集団心理が働き、何となく面倒だと思う生徒も、周りに流され、いつしか一生懸命になる。
「先生が指示するより、よほど効果あるね…。」
先生方のぼやきが聞こえてきそうだ。

慌てて中一の学年主任がやってきた。
「F先生は見ませんでしたか? 午後は全職員で練習を見ること知っているのかなあ。」
「昨日は具合が悪いと言っていましたが、今朝はおられましたね。私は見ていませんが…。」

私は、遠目で見たり、整列の間に入ったりして、生徒の様子を観察。
時々声を掛けて、彼等の気持ちを高めて見る。

そんな感じで過ごしていると、再び中一の学年主任がやってきて言う。
「若い先生、全然動きませんね。動いているのは年配の先生ばかりですね。」
「何をしたらいいか、分からないのだと思いますよ。」
「丹澤先生は、別の学校でのお勤め経験がありますが、こんな風に若い先生がうごかない、なんてことないでしょ。」
「確かに…。そういう先生たちは見たことがありませんね。」

年寄りの戯言なのだが、私の学校でも、若い先生はどう見られているのだ。

「今、何が必要なのか。動いている先生をどうやったらサポートできるか。」
そんなことは、少し考えれば分かるし、もし考えられなくても、私ならじっとしておられず、すぐに何かしらの手助けをしているだろう。

「指示しないと、動けないだろうな…。」
そう、つぶやく我々は、「指示されて動くようなら、やらない方がましだ」、などと徹底的に教え込まれた世代だ。

彼等が、中堅の先生になるときには、自分から動くようになるのだろうか。

そんなことは露とも知らずに、生徒たちは体育祭の練習にいそしんでいる。

そんな彼等が、卒業生として戻ってきたとき、やはり、この事実は分からないまま過ごすのだろうか。

教員の仕事に限らず、すべての仕事は『思い計る』中にある。
と、私は思うのだが…。














ファン
検索
<< 2019年05月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
最新記事
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
丹澤三郎さんの画像
丹澤三郎
プロフィール
リンク集
おすすめ
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。