気がつけば期末試験も終わり、「いよいよ学期末」というような雰囲気になってきた。
私自身、今回、試験の採点をしながらいろいろ考えた。
「これほど長く教員生活を送っているのにもかかわらず、私はなんと教え方が下手なのだろう…」と。
あれほど復習したのに、あれもこれも、全然解いてくれない。
何だが、教えても教えても、そのまま抜けていくようで、「ざる」どころか「つつ(筒)」状態なのだ。
授業中私の話を聞いているようで、実は、ただただ静かに座っているだけなのではないか。
頭の中は、別のことで一杯で、何も聞いていないのではないか。
中一のクラスの採点をして、私はそんな風に考えてしまった。
そうなると、採点のモチベーションも下がる。なかなか遅々として進まなかった。
考査が終わると、残り五回ほどの授業がある。
私は、この期間をすべて試験のやり直しに充てることにした。
二種類の試験で、何時間かかる分からないが、一つひとつ、初めて教えるつもりで、ていねいに解説して見ようと思っているいる。
それが私の、せめても罪滅ぼしだ、
ふと考える。
私自身、「授業をすることが楽しくないのではないか」、と思う。
惰性で授業をし、ただただ時間を潰しているのではいか。
かつてのような熱意が、私の中から抜け去っているのではないか。
「丹澤先生、次は絶対頑張りますから…」
果たしてそういうことを言う生徒がいただろうか…。
たとえ授業が楽しいと、多くの生徒が言っても、実力を付けさせなければ、彼等の満足度は上がらないし、保護者のニーズに応えていることにはならないのだ。
猛省せねばなるまい…。
2022年12月12日
2022年12月01日
合唱コンクール
中学校の合唱コンクールが終わって、一週間ほど経つ。
私は今年も撮影係だった。
今年もクラスの指導は一切していない。
思い返せば、中3の学年合唱「大地讃頌」が秀逸だった。
以前からしばしばこの曲を中3が歌うが、これほどまでに上手だった年はない。
まさに「感動」そのものの合唱になった。
合唱で「感動」を生むためには、いくつかの要因がある。
一つは、一体感。さらには、ハーモニー。いろいろと音楽的な要素はもちろんだが、大切なのは、「その曲と歌詞をどれだけ理解しているか」ということだ。
今回、彼等の歌はこれらをすべて満たしていたが、さらに特筆すべきは、彼等の思いが『感謝』 の思いで満ちていたことだ。
もしかしたら、これこそが、「素晴らしい歌声」の必要不可欠な条件なのかも知れない。
こうした「感謝」の集合想念が、歌声をさらに高め、聞く人に幸福感と感動を与えるのだろう。
私は、「ブラボー」という言葉しか見つからなかった。
おそらくは、中2、中1の後輩たちも、あまりのレベルの高さにビックリしただろう。
合唱コンクールでは、クラス曲に加え学年毎の学年合唱曲がある。審査の対象になるのは各クラスで選んだ曲だ。
今回、中2のレベルが高く、クラス曲も秀逸だった。
通常は中3のクラスが優勝するのだが、今回は中2が優勝した。
中3のクラス合唱は、どうやら難しい曲を選びすぎて、仕上がらないうちに本番を迎えてしまったようだ。
難曲に取り組み、最後まで諦めずに歌い続けたことは偉い。
例によって、私はカメラのファインダー越しに涙した。
彼等がマスクをはずして歌えたら、どんなに良かっただろう…。
感動をありがとう。
私は今年も撮影係だった。
今年もクラスの指導は一切していない。
思い返せば、中3の学年合唱「大地讃頌」が秀逸だった。
以前からしばしばこの曲を中3が歌うが、これほどまでに上手だった年はない。
まさに「感動」そのものの合唱になった。
合唱で「感動」を生むためには、いくつかの要因がある。
一つは、一体感。さらには、ハーモニー。いろいろと音楽的な要素はもちろんだが、大切なのは、「その曲と歌詞をどれだけ理解しているか」ということだ。
今回、彼等の歌はこれらをすべて満たしていたが、さらに特筆すべきは、彼等の思いが『感謝』 の思いで満ちていたことだ。
もしかしたら、これこそが、「素晴らしい歌声」の必要不可欠な条件なのかも知れない。
こうした「感謝」の集合想念が、歌声をさらに高め、聞く人に幸福感と感動を与えるのだろう。
私は、「ブラボー」という言葉しか見つからなかった。
おそらくは、中2、中1の後輩たちも、あまりのレベルの高さにビックリしただろう。
合唱コンクールでは、クラス曲に加え学年毎の学年合唱曲がある。審査の対象になるのは各クラスで選んだ曲だ。
今回、中2のレベルが高く、クラス曲も秀逸だった。
通常は中3のクラスが優勝するのだが、今回は中2が優勝した。
中3のクラス合唱は、どうやら難しい曲を選びすぎて、仕上がらないうちに本番を迎えてしまったようだ。
難曲に取り組み、最後まで諦めずに歌い続けたことは偉い。
例によって、私はカメラのファインダー越しに涙した。
彼等がマスクをはずして歌えたら、どんなに良かっただろう…。
感動をありがとう。