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2022年07月19日

クラス運営

学年主任が言う。
「M先生、男子たちからは反発され、女子からは信頼を失っていると言っているんだけど…」
生徒から相談があったという。

確かに、このところそのクラスの男子は「ぼーっ」としている。もう一つのクラスのように男性の担任ではないので、「ありとあらゆる事に甘えている」ことも事実、一方で、その姿を見ている女子も、「担任には指導力がないのではないか」とすら思うことだってあるのだろう。

とかく、女性の先生にとって、思春期の男子生徒を掌握するのは、そうそう簡単なことではない。ヤンチャな男子を抑えられてこそ、そうした男子に不満を持ってみている女子生徒をもまとめられる、というものだ。

昨今、お疲れのM先生、私は、いろいろ試しながら頑張って欲しいと思っている。

「担任がお疲れで元気がないこと」、「隣のK先生が自分のクラスの生徒を指導するだけでイライラしてしまうほど、余裕がなくなっていること」、「そうした波動を生徒が感じ取っていること」、などを少し学年主任にお話しした。

担任業務には、ものすごい情熱と熱意、いざとなれば、24時間生徒のことを考えることが必要だ。

だから何か心にひっかかりがあると、そうした熱量が少なくなり、クラス以外のことを考えてしまう時間が多くなってしまう。そうした変化は、生徒は敏感に察知する。

一方で、学期末で、もうすぐ夏休みだという意識も、こうした生徒の思いを増やしてしまう。

とにかく、M先生が元気を取り戻し、復活することが一番。
解決の糸口はまずはこの部分だと思う。

学期末の激務の中、熱い思いで生徒と関わる、その情熱に応える生徒の輝きをまたエネルギー減として、また頑張る…。こうしたルーチンが担任業務には必要なのだ。

彼女の復活を願いながら、私は陰ながら支えていこう。

一学期の終業式までは今しばらくあるが、頑張ってもらいたいと思う。





2022年07月11日

日本の危機

安倍元首相がお亡くなりになった。

選挙期間中の応援演説の最中に、銃弾に倒れたというニュースは、日本のみならず世界を駆け巡り、その後の死亡報道は、全世界にショックを与えることになった。

世界の各国からその死を悼む声が届き、日本人すら気づいていない、安倍さんの実績が次々と明らかになった。

まだまだ若く、この先もご活躍される政治家であったと思う。

一方で、世界一平和と言われる日本において、銃弾で倒れるというというのは、世界中にショックを与えると共に、日本という国の危うさすら感じられる。

日本人はそれでもなお、平和ということに対して、惰眠をむさぼり続けるのだろうか。
確かに、一部の「おかしな人」による犯行なのだが、その警備体制の不備も指摘されている。

世界は、今や平和な世の中ではない。

時の政権である岸田首相は、ウクライナ支援によりロシアを敵に回してしまった。
これはアメリカバイデン政権に追従した形だが、いずれアメリカはウクライナから手を引くだろう。その時、宙ぶらりんになって、敵国だらけに囲まれた状態になるのが、日本の位置づけなのだ。

安倍元首相の親ロシア政策を転換して、独自色を出したかったかも知れないし、再登板を防ぐ狙いだったとも思えるが、おそらくこの政策は危機的状況を招きかねないだろう。この構図はバイデン大統領が、トランプ前大統領が再び立ち上がらないように、徹底的に反ロシア政策をしている様と同じである。

ロシアは日本が返還をもとめてきた北方領土に軍事基地を持ち、ここから北海道や東北に向けてミサイルを撃つことができる。

中国は、日本の主要都市に核ミサイルの照準を合わせている。

日本が、中国とロシア、北朝鮮の三国を敵に回すことになれば、アメリカをも巻き込んだ世界戦争になるが、その際、おそらくバイデンは、「日本には武器は供与するが、米軍は派遣しない」、というウクライナと同じことする可能性がある。

幸か不幸か日本の政治家には親中派が多い。
しかし軍事衝突は避けられても、中国の傀儡となることは免れまい。

こうした危機の中、安倍さんの死は、果たして日本国民に、危機意識を高めさせることができるのだろうか。

私は、たとえミサイルが飛び交おうとも、次世代を育てるために、授業を続ける気持ちでいるのだが…。

2022年07月10日

中3最後の大会

一学期期末考査の直後、中3最後の大会になった。いわゆる総体予選である。以前は夏休み期間中に入る7月20日からであったが、昨今の猛暑により、前倒しになり、今年はさらに、競技ごとの分散開催になり、、国体開催のため、さらに早くなったのだ。

高校野球よりも先に中学野球の試合が行われ、負ければ引退になるのは、少々やるせない。ちょっと早いんじゃないかな、とも思う。

かくして我がチーム、昨年よりも各段に戦力が落ちて、早々のコールド負けかとも思われたのだが、そんなことはなかった。

ピッチャーでキャプテンのFが最高のピッチングをしたのである。私が思うに、この3年間で最高のピッチングだった。

カーブがストライクにならないという癖(?)は相変わらずだったが、それでもストレートとの速度の落差があり、またストレートのコントロールが良く、終わってみれば8奪三振。Fは高校野球はやらないつもりでいるので、自分の野球人生六年間の集大成のつもりでいたのだろう。

大会には、Fの両親、祖父母も応援に来た。
負けはしたものの、恐らくは息子のピッチングに満足したのではないかと思う。

奇しくも、昨年の大会と同じ学校との対戦になったが、終了後、相手校の監督から、「今年は昨年より強かったですね…」と言われた。

個人の能力的には、昨年の方が各段に高かった。しかし、いざ攻撃の時、うまく歯車が回らなかった。チームのまとまりとしては、もしかしたら今年の方が良かったのかも知れない。

夏の大会で負ければ中3は出られる試合がなくなってしまう。そして、負けないチームは、全国でただ一つだけ。その他のチームは必ず負けるのだ。

だから感極まってほとんどの中3が勝っても負けても泣く。

負けるにしても、どのように負けるかが、監督としての采配でもある。

何ごとも終わり方は大事だ。

私自身、良い試合だったと思っている。
一方で、勝たせられなかったのも私の責任だ。

中3たちよ、お疲れ様。




2022年07月09日

タブレットパソコン

近隣の公立学校では、ここ何年間かで、急ピッチでエアコン設置が進んだ。最優先で学校の教室の冷房化を進めたのである。お陰で、この夏も何とか乗り切れていると言う。

一方、タブレットパソコンも、全生徒に行き渡らせることができたと言う。これは、コロナ禍の遠隔授業対策のため、こちらも最優先で整備を進め、どの学校でも、一人一台のパソコンが使えるようになった。いつの間にか、私の学校の環境を越えてしまった。

もっとも、私の学校では、もともと「一人一台」の計画はなく、またその必要性も感じていない。コロナ禍にあっても休校をしたこともない。

今のところ、私の地域では、タブレットパソコンを媒体とした重大な事案は起こっていないが、全国では、生徒の情報リテラシーの不足から、生徒の愚かな行為が絶えないようだ。
おそらく学校現場では、また新たな指導が追加された。

働き方改革と言いつつ、教員の仕事は毎年増え続けている。

先日、近隣の先生とお話する機会を得たが、「夏休み前は、報告書の作成ばかりでたいへんだ」とお話しされていた。一部具体的な内容をお聞きしたが、「こんなもん必要なのか」、と思うものも多かった。

教育現場で、新しい企画や方法が導入されるのは良いことだが、その分、体系的破棄というか、なくならなくてはならない仕事が必要だと思う。

教育の世界で大切なのは、人と人との関わりだ。
その部分が制限されてしまうならば、どんな文明の利器を使ったとしても、十分な教育活動はできないだろう。

私も大会などに行くと、生き生きとした若い先生が、生徒に熱く語り指導している姿を見るが、この情熱こそ教育でもっとも大切な部分であるように思う。

以前、ある人が、病院で診察してもらったとき、「医者が全然私を見てくれなかった」という話を聞いた。医者は電子カルテの入力のために、ただただパソコンの画面に向かい、患者を診なかったという。

教育の世界でも、同じようなことが起こってはいけない。

タブレットパソコンって、そんなに役立つものなのかな…。
そんな思いが湧いてくる。





2022年07月06日

政治参加

何となくテレビを見ていたら、「若者の政治参加」について議論していた。

議論と言うよりむしろ、諦めムードで、参加しているタレントの一人が、「三十年前も、二十年前も同じ議論をしていた」と言い放った。

確かにそうなのだろう。
しかし、三十年前、二十年前との違いは、今の日本が決して平和とは言えないということだ。

政府が国際情勢を読み誤り、間違った判断を重ねてしまえば、日本は途端に有事になり、戦争に巻き込まれることになる。

その際、まず戦うのは、一部の政治家から「殺人マシン」とまで揶揄された自衛隊なのだ。
防衛費を制限され、実弾訓練すらままならない自衛隊に、国防を委ねるのである。

残念ながら、平和な世の中ではなくなってしまった。
戦後、押しつけられたはずの憲法をご本尊のように守り、一度も改正できない国など、世界中どこを探してもない。

いい加減、欺瞞に満ちた「平和憲法」という言葉は死語になって欲しいと思う。

日本には、相当数の中国のスパイが政権内部や、マスコミ、大企業、地方議会等、ありとあらゆる部分に入り込んでいる。彼等は、親中を進める中で、日本の国力を落とすべく、脱酸素を推し進めるたり、産業スパイとして技術を盗み出したり、ソーラーパネルを設置したり、山を買いあさり日本の水源を確保したりと、ありとあらゆる画策をしている。

国会議員だって、日本に帰化すればすぐに立候補できる。彼等がすぐに当選できるのも、まるで日本の国益に反するような彼等の主張そのものも、国論を揺さぶるためのものではないか、と疑ってしまう。

投票率が低くなれば、組織票のつよい政党が有利になる。
「どうせ、投票しても何も変わらない」という国民の半数の集合想念が、実は日本の危機を招いてしまうことになっているのだ。

工作員のような国会議員をマスコミの力で当選させてしまうようでは、日本の将来もかなり危うい…。

国民一人ひとりが日本のことを考えるべく、愛国心を高めるような、そうした教育が望まれるのだろう。




2022年07月05日

お疲れのM先生

最近、若手の女性の担任M先生がお疲れのようである。

私も老害とは知りつつも、時々は、若手の先生たちにご意見を申し上げるが、そうしたこともこうなってくると気を遣う。あからさまにならないように、傷つかないように、そしてそれを長く引きずって、元気が無くならないように、といろいろ考えてのご意見なのだが、それでも私のような年齢の者から言われると、やはり相応のプレッシャーになるに違いない。

そこで今回は、さらに遠回しにお話しさせて頂いた。
まず、「M先生は、夏休みはどこかにお出掛けの予定はあるのですか?」と尋ねてみた。
すると、お休みできるのがお盆の頃だけで、お出掛けの予定はないとのことだった。
そこで私は畳みかける。
「せめて、おいしいものでも食べて、疲れを癒やせたらいいですね…。」

M先生はこのところ、やや心が乱れぎみである。先日も、別のクラスの担任が、M先生のクラスの生徒に話をしただけで、「どんな指導をしたのか、担任が知らないのは困るので、教えて欲しい」と抗議した。

「私のクラスの生徒だから」という思いが強くなりすぎると、他の先生の指導までをも抵抗したくなるのだ。「すべて自分が掌握したい」という気持ちは分かるが、学校現場はいろいろな先生が協力しあって生徒指導をしている。

私だって、ひそかにいろいろと指導をしているが、そのすべてを担任に報告することはない。生徒の側も、いろいろな先生と関わる中で、学校生活を送り、指導を受けているのだ。

こうした「自分中心」の考えに陥るのは、M先生の場合、疲れているときなのである。
だから私は、遠回しに、ちょこっとお話させていただいたわけだ。

一学期の終業式は、今月末。それまでまだしばらくあるのだが、M先生の復活を密かにお祈りしよう。

人は忙しすぎると、いっぱいいっぱいになる。
余裕がなくなり、普段なら「流せる」ことも心に引っかかりを残す。
それが過ぎるといらいら感が募り、怒りっぽくなる。
そしてまた、その姿をふと振り返り、自己嫌悪に陥る。
そのことで、ますます、心が乱れていくのだ。

忙しい学期末。心の身体の健康に十分注意しながら、それでいて、自分の中に、少しの余裕を残しつつ、仕事にあたりたい。

それが、生徒のためでにもなる。




2022年07月04日

じゃがいも

「立派なじゃがいもだね…」

自宅の畑で採れたじゃがいもを、何人かの先生たちに差し上げたら、そんな風に褒められた。昨年は、じゃがいも栽培は失敗して、ピンポン球程度で、しかも日が当たって、緑色に変色したものばかりになって、ついに食べることができなかった。そのリベンジとしての今年だったが、今年はよくできた。やはり「土作り」だろうか。通常、「簡単」と言われるじゃがいも栽培で失敗するくらいなのだから、私の野菜作りの腕は相当低いと言える。

畑作業も今年で四年目になる。さすがに失敗が少なくなってきた。春以降、タマネギもニンニクもそら豆もうまく育てることができた。これらも昨年までは失敗してしまったものだ。昨年までとの違いは、「世話をする」ことと「土作り」、「マルチを敷く」くらいなので、作物を育てるには、ほんの僅かなコツがあるのだろう。

大したことではないのだが、やはり褒められると嬉しいものだ。たとえそれが、社交辞令の延長上にあるとしても、なんだかほっこりする。私としては、自分一人では食べきれないほどの量でもあるので、「うまくできたらお裾分け」の精神で、「喜んでもらえたら嬉しい」という思いで、野菜を育てている。おそらく野菜作りをしている多くの人たちも、同じ思いなのだろう。

私は、職場でも親しくさせて頂いている先生方が非常に少ない。だから、せめて「野菜をくらい差し上げて、挨拶程度の会話をしよう」、と思っているのかも知れない。

自分では寂しがり屋のくせに、「人とのかかわり」が極めて苦手なのだ。
それが、歳をとり、ますます淋しさが増し、さらには偏屈なジジイということで、老害性もまき散らしている。

職員室も、それほど居心地のよいものでもなく、教室で生徒と話をしている方が楽しい。
だが、私のような年齢の教員が生徒と関わっても、生徒はなかなか心を開かないだろう。

私の野菜作りは、コミュニケーション作りなのかも知れない。
そう考えると、何とも情けないが、それが今の私だ…。

実は、このじゃがいも、植え付けには生徒の手を借りている。
というより、植え付けは生徒が行った。私は適当な大きさに切っただけである。
ある程度成長してからの芽かきも、その生徒が行った。
そして収穫も、彼が行ったのである。

「ちょっとは、感動を味わえただろうか」と、ほくそ笑みながら、私は彼が畑仕事をするのを横目に、別の畝の雑草を抜く…。

今回のじゃがいもは、こうして作られたものだ。
MVPはその生徒である。




2022年07月02日

屋外練習

気圧配置はまさに梅雨明け。梅雨前線が北上し、本州のほとんどが太平洋高気圧に覆われ、気温が急上昇。フェーン現象も加わって、各地で35℃越えの激暑となっている。35℃以上の酷暑がもう一週間以上続いている。

学校では、期末考査直前なのだが、今年は、期末考査最終日の翌日が中体連の大会になってしまったので、考査前であろうが、試験中であろうが、部活動の練習をしなくてはならない。それに併せてこの気温。「屋外での運動は禁止」状態なのだろうが、こうした暑さの中でも、大会は行われるわけで、そうした大会を想定した準備が必要なのだ。熱中症対策を完璧にして、短い時間で練習を行う。

ときおり、さっと吹き抜けてゆく風が、暑さの中でもなんとも心地よく、ほっとする。

「声出して!」、キャプテンが叫び続ける。

こんな中でこそ、自らを鼓舞し、アドレナリン全開でなければ、あっという間に熱中症で倒れてしまう。

今年は6月に梅雨明けになり、その後猛暑が続いている…。過酷だ。

まるで、「神さまがコロナ禍でマスクをしている姿をあざ笑うかのように、強制的にマスクを外させようとさせしている」ように見える。

もちろん屋外で運動するときにマスクをすることはないが、だんだん何故マスクをしなくてはいけないのか、とも思ってくる。

私の学校では、校内では体育の授業以外すべてマスク着用である。
幸い全館冷房があるので、なんとか暑さをしのいでいる。

私は練習中、生徒たちのちょっとした動きまでも見逃さない。
野球部のプレーに関することはもちろん、練習前後の動きなども、凝視する。
それに加え、熱中症になりかけていないかも、さらに注視するようになった。

わざわざ過酷な環境で、あえて練習させていて、熱中症で緊急搬送されたら洒落にならない。

その意味では、とても気を遣い、その気疲れがあいまって、私自身が具合が悪くなってしまいそうだ。

それも、「がんばれよ! 中3にとっては最後の大会だよ」、と心の中で励まし続ける…。




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