私は今年も撮影係だった。
今年もクラスの指導は一切していない。
思い返せば、中3の学年合唱「大地讃頌」が秀逸だった。
以前からしばしばこの曲を中3が歌うが、これほどまでに上手だった年はない。
まさに「感動」そのものの合唱になった。
合唱で「感動」を生むためには、いくつかの要因がある。
一つは、一体感。さらには、ハーモニー。いろいろと音楽的な要素はもちろんだが、大切なのは、「その曲と歌詞をどれだけ理解しているか」ということだ。
今回、彼等の歌はこれらをすべて満たしていたが、さらに特筆すべきは、彼等の思いが『感謝』 の思いで満ちていたことだ。
もしかしたら、これこそが、「素晴らしい歌声」の必要不可欠な条件なのかも知れない。
こうした「感謝」の集合想念が、歌声をさらに高め、聞く人に幸福感と感動を与えるのだろう。
私は、「ブラボー」という言葉しか見つからなかった。
おそらくは、中2、中1の後輩たちも、あまりのレベルの高さにビックリしただろう。
合唱コンクールでは、クラス曲に加え学年毎の学年合唱曲がある。審査の対象になるのは各クラスで選んだ曲だ。
今回、中2のレベルが高く、クラス曲も秀逸だった。
通常は中3のクラスが優勝するのだが、今回は中2が優勝した。
中3のクラス合唱は、どうやら難しい曲を選びすぎて、仕上がらないうちに本番を迎えてしまったようだ。
難曲に取り組み、最後まで諦めずに歌い続けたことは偉い。
例によって、私はカメラのファインダー越しに涙した。
彼等がマスクをはずして歌えたら、どんなに良かっただろう…。
感動をありがとう。
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