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2019年05月10日

春季大会初日

合同チーム最後の試合となる春季大会。
初戦はなんとか勝利した。

組んでいる監督からすれば、もしかしたら公式戦初勝利かも知れず、喜びもひとしおだろう。
今回も、私の学校の選手たちは、徹底的にサポートにあたる。
部長先生にはスコアラーをしてもらったし、ベンチで何をしていいか分からない一年生は、たとえ登録していたとしても、ベンチ外に出した。

そんな中で、積極的にランナーコーチに行ったり、ボールボーイやバットボーイをしたり、代理キャッチャーを務めたりと、なかなか健気であったと思う。
「何から何まで、本当にありがとうございました。」
と、相手校の校長先生が言って下さるのも、確かにうなずける。

生徒たちには、
「君たち、何の役に立ったの?」
などと、圧力をかけてはみたが、まずまずだと思う。
もちろん、私の理想にはまだまだほど遠い…。

というわけで、二試合とも、私の学校の選手は、一人も守備につくことも、バッターボックスにはいることもなく終わった。

合同チームを組む条件がそうだったのだから仕方がない。
「自分たちで勝った。」
という実績を作りたかっただろうが、私のチームがチャチャを入れる形で合同チームを組ませてもらったのだ。

試合後、相手校の監督から
「どうして出なかったのですか?」
と、尋ねられた。
「徹底的なサポートもできないで、試合には出られません。」
と、答えておいた。

夏は、自チームで出場しなくてはならない。
「あー疲れた。」
「帰ったらすぐお風呂かな…。」
などと、試合中に話をしてしまう一年生たちを、何とか戦う集団に育て上げなければ、相手チームに多大な迷惑をかけてしまう。

野球以前の問題を解決することなく、試合レベルには達しないのだ。

「丹澤先生、ばらばらになっても、練習試合みたいに一緒にやってもらえませんか。」
合同チームの相手校の監督が申し訳なさそうに相談に来る。

「いいですよ…。」
と、にこやかに私は答える。

まずは一勝できて、チームの皆も、その保護者たちも満足だろう。

湿度は低いとはいえ、一日屋外で過ごすのは、さすがに体力を消耗する。
明日も、出掛けて審判だ。










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