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2019年05月23日

振り上げた拳の下ろし方

「○○と△△が教室にいないんですけど…。」
教室で授業をしている先生から職員室に電話が入った。
私の学校では、全教室に電話がある。何かあれば、職員室にいつでも電話ができるのだ。
普段はめったに使われることはないが、考査中の質問対応やトイレ対応には役に立つ。

「了解しました。」
と、電話を受けると、女性の先生がトイレに走る。
二人は女子生徒だったのだ。

「トイレにいました!」
と、ほどなく先生が戻ってきた。

「教室に入りたくないんだよね。」
学年主任がつぶやく…。
「どうしたらいいですかね…。」
担任がぼやく。

「そんな手のかかる生徒が、いずれ立派になって、また先生として学校に戻ってきたりするんだよね。」
今は、お互い辛抱の時なのかも知れない。

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「何やっているんだ!」
担任が叫ぶ。
叱られた生徒たちはきょとんとしている。
かえって周りの生徒の方が、「このさきどうなるのだろう…」、と気になって仕方のないようだ。

振り上げた拳をどう下ろすか、は難しい。
対応を失敗すると、人間関係を崩壊させかねないからだ。

担任は、自分のクラスをきっちりさせようと努力する。
クラス作りの一貫でもあるが、上司や管理職の目もある。
だが、しばしばそれは、「人目を気にする」行為になり、生徒の思いから離れてしまう。
実際、私もそうだったと思う。

実際、個別にじっくり語り、お互いの思いをぶつけ合わない限り、真の和解はない。

ちゃんとさせよう、という思いが、ちゃんとしていない生徒ばかり目につくようになり、そうした生徒に「ちゃんとしていない」というレッテルを貼る。何度か繰り返せば、「またか…」と、だんだんと怒りの思いが湧いてくる。

大切なのは、正しいと思う自分の信念と、生徒たちを思う愛の心だ。

長く担任を続けていると、だんだん忘れてしまう観点なのだろう。
















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