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冬の紳士
定年前に会社を辞めて、仕事を探したり、面影を探したり、中途半端な老人です。 でも今が一番充実しているような気がします。日々の発見を上手に皆さんに提供できたら嬉しいなと考えています。
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2012年10月03日
自立と孤立
以前「コンプレックス」という内容を書いた時、河合隼夫さんの言葉から、「自立と孤立は違う。自立には人間関係があるが、孤立には無い。」ということを紹介させてもらいました。
今日はすこしこの話を。(これから話すことは殆んど河合さんからの受け売りですから御承知ください)

「子どもが大人になってゆく為には親離れや子離れが必要とされている。それは自立というものだと・・・。
或る父親は先祖から伝統ある菓子製造の仕事に尽くしてきた。息子も小さい時から父の仕事に興味を持ち父の話にも耳を傾けることもあった。ところが大学受験の頃から、法学の道を志し官僚になると言い出した。突然のことに父は怒ったが、息子の言い分を聞いてものが言えなくなった。先祖代々の仕事なぞと偉そうなことをいっているが、税金が高いの政治が悪いのといっている。そんな文句を言いながら菓子作りをしているより、政治や役所のあり方を変えていく方が本当の道ではないかというのだった。父は何も言えなかった。典型的な「親殺し」だった。
そんな彼が法学部で熱心に勉強し卒業し、どんどん出世し、偉くなったものの父親との関係は薄くなっていくばかりで、「偉くなった」自分は(当初の志などすっかり頭から離れ)、菓子作りの職人の子どもであることを恥ずかしく思い、そして父が死んだあとに、葬式だけ参列するような人間を、「自立」した人などとは呼ぶわけにはいかないのだ。
親から離れて自分だけ勝手に生きている子どもは、むしろその様なことが許されると考えている点において、親に対する抜きがたい甘えを持っていると言わねばならない。」
(実は、ここでは親の方も、子を甘やかすという快感(逆依存)から抜け出すことができず、子の自立を妨げているとも言える。)

或いは、幼稚園の子どもで言葉が良く話せないという相談があったそうだ。別に知能が劣っているわけでもないのに言葉が極端に遅れていた。よく聞いてみるとその母親は、子どもを「自立」させることが大切と思い、出来る限り自分から離すように育てたようだ。夜寝る時も添い寝をさせず一人で寝かす様にすると、最初は泣いていたがだんだん泣かなくなり、一人で寝に行くようになった。親戚の人たちからも感心されていたとのこと。母親には、これは見せかけの自立で、我慢しているだけと説明し、親への接近を許すと、今迄の分も取り返す勢いで甘えてきて、その経過の中で言葉も急激に進歩し、追い付いてきたとのことでした。

本当の自立というものは、依存すべきところは依存し、それをエネルギーにして、いつの間にかその依存が必要でなくなるよう力を蓄え成長し、それによっていつの間にか「親の子に対する依存をも卒業させ」お互いに大人として尊重し合い交流が出来るようになることではないのか。
自立には依存という栄養が必要なんですね。

お星さんが
ひとつ出た
とうちゃんが
帰ってくるで        (「1年1組せんせいあのね」・原ひろし)

お父さんとひろし君との素晴らしい関係が暗示される。
ここには依存も幇助もない。見る側によってどちらでもあるのだ。ひろし君にとってだけでなく、お父さんにとってもひろし君は希望の星に違いない。
これが早く卒業しなければならない、「依存」なのだろうか?
この関係を、愛情深く、又厳しく育てることが、自立を育てる道なのではないでしょうか。

世に目を向けると、経済面では
相も変わらず、「成長、成長」と、唯々「富」とその富を増やす産業規模の拡大を目指す投資の拡大さえ実現していけば、最大多数の最大幸福が成ると盲信している超楽観主義者が跋扈している。
エコロジーなどと掛け声をかけても、みんな「お体裁」で掛け声だけの、人類にとってだけの御都合主義に堕している。CO2排出権を売買するなど本来の目的からかけ離れた子供騙しの理屈を考え出して真顔で議論している始末だ。

「労働も価格も(確かに一面では計算で評価される面をもつとしても)人々の健康と幸福への希望という生活に還元可能なキャッシュバリューを持つという限り認めうる」のであって、(ここには豊かな人間関係が或る。つまり金から「自立」している。)際限もない富の増幅の為にあってはならない。消費の目的は生(人生・生活)であり」(ラスキン・この最後の物にも」)
札束で人を自由に支配すること、不安の為に要りもしない富を限りなく独占する為ではないのだ。
(ここには人間関係が無い。つまり「孤立」している。)

それは人々が固有の生産作業に関し自分自身の志向を重んじ、生産される事物の消費に於ける意味を慮り、他人と自分の生活の質を考慮しようとする協調の世界である。この根本を忘れ、労働活動を具体的な環境基盤から離れた国家事業に統合したり、その統合プログラム設計をグローバル金融組織にゆだねたりする発想は、「名誉ある富」の追求とは相容れない。(「ラスキン経済学の哲学」伊藤邦武)

政治の世界でも同様のことが行われている。
現実主義者と自負しているその当人たちが、日本は独立国だと信じている。少なくともそういう言動をしている。そうして「やれ、弱腰外交だ、やれ経済大国なのに」と間違った認識の下の批判を繰り広げている。
日本は、アメリカの属国で占領下にある。と言うのが現実でしょう。
その事実を認識したうえで、アメリカの圧力に屈せず、徴兵制をしき、自前の軍隊を持ち、自分の意見を世界に発信するか、はたまた一切の軍備を持たずアメリカ軍隊にも出て行ってもらい、永世中立を宣言するか。どちらにしても、死をも覚悟した決意がいるんじゃないですか?その覚悟がありますか?
覚悟が無いのに、現実も知らないでよく弱腰だなんて、或いはアメリカは出ていけなんて言えますね。
ええとこばかりとって(国防或るいは永世中立の覚悟を棚に上げて、経済的繁栄ばかり夢見て)そのくせ自立した人間みたいに偉そうなことを言っているようにしか見えませんね。中国や韓国は、日本にその覚悟が無いことを見抜いているから、仕掛けてくるんでしょう。孤立しかしていない日本だから。
国と国であっても、あんな手に負えないばかでかいグローバルなどという代物ではなく、嘗て存在した「人と人がお互いに手を差し延べあうことのできるライトサイズのゲマインシャフト」的 繋がり合いを持った付き合いのできる政治を目指すべきなのに、欲に目がくらんでコントロール出来もしない世界大の富を狙って、際限のない「競争」原理に振り回されている。([競争]はスポーツだから許されるのであって、社会の中で、特に経済面でこんなものが目的化されたら、人類は金の奴隷にされるだけだということ(そういうスポーツも最近「金」の奴隷に化していますがね)にいい加減気付かなければ行きつくところまで行って、本当に逝ってしまう。「もうこの辺で」という際限をしらず、常に相手ばかり気にし続けていなければならない。ここには苦しくとも歓びの織り込まれた人間関係なぞ微塵も見られない。

「競争は、比較は悪魔だ。」でも現実がそうなってしまっている。どんな希望の物が手に入っても、また次の良いものを見れば(比較すると)そちらに目が移る。
こうして果てしない欲望の奴隷になるのだ。私はあなたが「他の誰よりも(容貌が)美しいから愛したのではない。これから先の人生を共に、相手を意識するという一点で(何処にいるのか判らない自分の心の位置を)ここに定めることが、あなたの「オンリーワン」となら出来ると覚悟できたから愛したのです。」 (2010.4.6「醜いあひるの子」と「ジョコンダ夫人」と「あばよ」のジョコンダ夫人参照)

如何ですか?自立は自立の為にあらず、ですね。人生を意味あるものにしていく為の、我々にとっての宝である、人との・家族との交流・人間関係を作り上げる為に必要なんですね。

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Posted by:jzdebtmmj at 2015年11月19日(Thu) 14:17



 
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