2012年01月10日
土曜の夜は 流れるままに
どーも
お久しぶりです。
新しい年が皆さんにとってよい1年でありますよう お祈りします。
年が明けて、かなり経ってしまいましたが、今年最初の更新になります。
何をチョイスしようかと考えたのですが、このアナログLP盤を選ぶことにしました。
78年にCrazy Cajun Recordsからリリースされた、Freddy FenderとTommy McLainの共演盤です。
Friends In Show Buisiness
Freddy Fender & Tommy McLain
Side One
1. Fannie Mae (B. Rrown, M. Robinson)
2. Get Out Of My Life Woman (N. Neville)
3. Little Bitty Pretty One (R. Byrd)
4. High Heel Sneakers (Henry Glover)
5. Going Out With The Time (Huey P. Meaux, Gene Bourgeois)
6. Slippn' & Slidin' (R. Penniman)
Side Two
1. Whip It On Me (J. Hill)
2. Tell It Like It Is (G. Davis, L. Daiamond)
3. Kansas City (J. Leiber, M. Stoller)
4. These Arms Of Mine (Redding)
5. You Got Me Dizzy (R. Reed, E.G.Abner Jr.)
6. Been Dowm In Virgina (Steven Garcia)
もちろん、制作はHuey P. Meauxで、お馴染みのシュガーヒル・スタジオで録音されました。
この二人は、随分と仲良しのようで、これまでにも、共演の音源がいくつかのレコードやCDにばら売り状態で散見していたように思います。
本盤は、去年入手したんですが、初めて手にしたときは嬉しかったです。
ファクトリー・シールが封されたままの新品でした。
ジャケ・デザインもGJです。
収録曲は有名なものがほとんどで、また、Freddy Fenderが既にソロで録音しているものが多いですが、どれもアベレージ以上の出来で、普通に楽しいです。
ただ、本盤の表記には、例によって誤植があります。
まあ、もう慣れましたが…。
A3の"Little Bitty Pretty One"の作者がRoy Byrdとなっていますが、ロイ・バードというのは、みんな大好きな長髪教授(Roeland Byrd)のことですよね。
正解は、Robert Byrdで、Bobby Dayの本名です。
Bobby Dayは、"Buzz Buzz Buzz"のヒットを持つR&Bグループ、Hollywood Flamesからソロになったシンガーで、ソロでは、他にも自作ではないですが、"Rockin' Robin"という有名ヒットがあります。
A5の"Going Out With The Time"は、とりあえず原文表記のママにしましたが、もちろん正解は"Going Out With The Tide"です。
他にもミスがあるかも知れませんが、私がすぐに気づいたのはこの2曲でした。
収録曲のうち、私の知る限りでは、以下の4曲が、99年にリリースされたFreddy Fenderのトールサイズの3枚組CD-Box、"The Voice(Crazy Cajun Recordings)"でCD化されています。
Side One
1. Fannie Mae
2. Get Out Of My Life Woman
3. Little Bitty Pretty One
5. Going Out With The Tide (×Time)
また、確信はないですが、"Going Out With The Tide"は、89年にP-vineからリリースされた日本企画のCD、「フレディ・フェンダー/涙のしずく」の収録テイクと同じものではないかと思います。
Freddy FenderとTommy McLainの共演は、他にもライヴ音源がLP化されているはずで、今回は正月ぼけもあり、また元来からの根性不足で探しきれませんでした。
聴いた覚えがあるので、所有しているLPにあると思うんですが…。
(スタジオ盤に、突然ライヴ・テイクが紛れ込んでいるたぐいの妖しいLPだったような気がします。)
さて、本盤の収録曲ですが、私の好みから言いますと、やはり"Going Out With The Tide"の仕上がりが一番好きです。
元々、この曲自体が好きということもあり、Tommy McLainとのハスキー共演はたまりません。
Freddyの独唱で始まり、途中からTommyがダミ声でカットインしてくるところが、何度聴いても胸キュンです。
全体的に、アップより、スロー〜ミディアム・テンポの曲が、二人の個性をより引き出しているようで、相性がいいと感じました。
ところで、"Going Out With The Tide"は、Huey P. MeauxとGene Bourgeoisの共作とクレジットされています。
Gene Bourgeoisは、スワンプ・ポップ・シンガーのJivin' Geneの本名で、オリジナルは58年にJin Recordsからリリースされヒットしました。
ただし、Jivin' Geneは、Huey Meauxが手掛けて成功した最初期のアーティストと言われていて、Jin盤の前に、Meaux制作のローカル盤があるのではとも思います。
ついでに言えば、Jivin' Geneには、"Breaking Up is Hard to Do"という、Neil Sedaka、Howard Greenfield作の有名曲(カーペンターズ盤のウキウキ感が最高!)と同名異曲のヒットがあり、先の"Going Out With The Tide"と並び、初期のスワンプ・ポップを代表する名作だと思います。
"Breaking Up is Hard to Do"は、Cookie & The Cupcakesのカバー盤も、時代の空気感一杯で素晴らしいです。
最近では、Jimmie Vaughanが最近作、"Play More Blues, Ballads & Favorites"でやっていました。
1曲に長く触れてしまいました。
その他では、他の曲とは印象が違う、"You Got Me Dizzy"が気に入りました。
イントロで、渋いブルージーなソロを弾いているのは、誰でしょう?
Freddyはもちろん、Tommyもギターを弾く人です。(メインはキーボードですが…。)
Jimmy Reedのカバーですが、作者名のR. Reedが気になりますね。
彼のファースト・ネームはJamesのはずです。
もしかして、ここも誤植?
それとも、Rで始まるミドル・ネームがあるのかな?
"You Got Me Dizzy"は、Jimmyの58年の1st、名盤"I'm Jimmy Reed"の収録曲でした。
"I'm Jimmy Reed"は、昨年、英Charlyからデジパック仕様の2枚組CDがリリースされ、(Disc2のボートラも含めてダブリ多数でしたが)つい買っちゃいました。
英Charlyは、同じような仕様で、最近、アラン・トゥーサン制作関係のアーティストのリイシューを進めていて、久々に注目です。
この文を書くため、本盤を通して聴きかえしましたが、、ほっこりとくつろいだ気分になれました。
改めて、今回の二人は、私の心の琴線に触れる存在なんだと再認識したところです。
PS:
去年買ったレコード・プレイヤーが、安物のせいか早くもへたりかけていて、それでも、とことん使い倒そうと決心しているこの頃です。
関連記事はこちら
Freddy Fender
サンタさん、ぼくはここだよ
監獄からこんにちは
イシドロ・ロペス、ハンクを歌う
宇宙牛追い人の回想
カリブのソンブレラ
15年目の再会
ロックン・カントリー
セシリト・リンドは秘密の名前
溢れよわが涙、と酔いどれは言った
ビバ、ラス・ヴェガス
愛してないなら、なぜそっとしておいてくれない
エル・ビー・バップ・キッドの逆襲
魂の兄弟、フレディ・フェンダー
バルデマール・ウエルタ、サン・ベニート生まれ
フレディ・フェンダー、沼地で金鉱を披露する
涙のしずく、そのままに
Tommy McLain
土曜の夜はショータイム
トミーのお気に入り
バイユー越えて
ジャック・ダニエルズの夜
Jivin' Gene
スワンプ・ポップのふるさと
Jimmie Vaughan
もっとジミーの好きなもの
追伸
唐突な話題ですが、John FogertyがCCRの復活について前向きな発言をしているらしいです。
ただ、対してDougとStuが否定しているそうで、うまくいきませんね。
http://www.spinner.com/2012/01/03/creedence-clearwater-revival-reunion/
お久しぶりです。
新しい年が皆さんにとってよい1年でありますよう お祈りします。
年が明けて、かなり経ってしまいましたが、今年最初の更新になります。
何をチョイスしようかと考えたのですが、このアナログLP盤を選ぶことにしました。
78年にCrazy Cajun Recordsからリリースされた、Freddy FenderとTommy McLainの共演盤です。
Friends In Show Buisiness
Freddy Fender & Tommy McLain
Side One
1. Fannie Mae (B. Rrown, M. Robinson)
2. Get Out Of My Life Woman (N. Neville)
3. Little Bitty Pretty One (R. Byrd)
4. High Heel Sneakers (Henry Glover)
5. Going Out With The Time (Huey P. Meaux, Gene Bourgeois)
6. Slippn' & Slidin' (R. Penniman)
Side Two
1. Whip It On Me (J. Hill)
2. Tell It Like It Is (G. Davis, L. Daiamond)
3. Kansas City (J. Leiber, M. Stoller)
4. These Arms Of Mine (Redding)
5. You Got Me Dizzy (R. Reed, E.G.Abner Jr.)
6. Been Dowm In Virgina (Steven Garcia)
もちろん、制作はHuey P. Meauxで、お馴染みのシュガーヒル・スタジオで録音されました。
この二人は、随分と仲良しのようで、これまでにも、共演の音源がいくつかのレコードやCDにばら売り状態で散見していたように思います。
本盤は、去年入手したんですが、初めて手にしたときは嬉しかったです。
ファクトリー・シールが封されたままの新品でした。
ジャケ・デザインもGJです。
収録曲は有名なものがほとんどで、また、Freddy Fenderが既にソロで録音しているものが多いですが、どれもアベレージ以上の出来で、普通に楽しいです。
ただ、本盤の表記には、例によって誤植があります。
まあ、もう慣れましたが…。
A3の"Little Bitty Pretty One"の作者がRoy Byrdとなっていますが、ロイ・バードというのは、みんな大好きな長髪教授(Roeland Byrd)のことですよね。
正解は、Robert Byrdで、Bobby Dayの本名です。
Bobby Dayは、"Buzz Buzz Buzz"のヒットを持つR&Bグループ、Hollywood Flamesからソロになったシンガーで、ソロでは、他にも自作ではないですが、"Rockin' Robin"という有名ヒットがあります。
A5の"Going Out With The Time"は、とりあえず原文表記のママにしましたが、もちろん正解は"Going Out With The Tide"です。
他にもミスがあるかも知れませんが、私がすぐに気づいたのはこの2曲でした。
収録曲のうち、私の知る限りでは、以下の4曲が、99年にリリースされたFreddy Fenderのトールサイズの3枚組CD-Box、"The Voice(Crazy Cajun Recordings)"でCD化されています。
Side One
1. Fannie Mae
2. Get Out Of My Life Woman
3. Little Bitty Pretty One
5. Going Out With The Tide (×Time)
また、確信はないですが、"Going Out With The Tide"は、89年にP-vineからリリースされた日本企画のCD、「フレディ・フェンダー/涙のしずく」の収録テイクと同じものではないかと思います。
Freddy FenderとTommy McLainの共演は、他にもライヴ音源がLP化されているはずで、今回は正月ぼけもあり、また元来からの根性不足で探しきれませんでした。
聴いた覚えがあるので、所有しているLPにあると思うんですが…。
(スタジオ盤に、突然ライヴ・テイクが紛れ込んでいるたぐいの妖しいLPだったような気がします。)
さて、本盤の収録曲ですが、私の好みから言いますと、やはり"Going Out With The Tide"の仕上がりが一番好きです。
元々、この曲自体が好きということもあり、Tommy McLainとのハスキー共演はたまりません。
Freddyの独唱で始まり、途中からTommyがダミ声でカットインしてくるところが、何度聴いても胸キュンです。
全体的に、アップより、スロー〜ミディアム・テンポの曲が、二人の個性をより引き出しているようで、相性がいいと感じました。
ところで、"Going Out With The Tide"は、Huey P. MeauxとGene Bourgeoisの共作とクレジットされています。
Gene Bourgeoisは、スワンプ・ポップ・シンガーのJivin' Geneの本名で、オリジナルは58年にJin Recordsからリリースされヒットしました。
ただし、Jivin' Geneは、Huey Meauxが手掛けて成功した最初期のアーティストと言われていて、Jin盤の前に、Meaux制作のローカル盤があるのではとも思います。
ついでに言えば、Jivin' Geneには、"Breaking Up is Hard to Do"という、Neil Sedaka、Howard Greenfield作の有名曲(カーペンターズ盤のウキウキ感が最高!)と同名異曲のヒットがあり、先の"Going Out With The Tide"と並び、初期のスワンプ・ポップを代表する名作だと思います。
"Breaking Up is Hard to Do"は、Cookie & The Cupcakesのカバー盤も、時代の空気感一杯で素晴らしいです。
最近では、Jimmie Vaughanが最近作、"Play More Blues, Ballads & Favorites"でやっていました。
1曲に長く触れてしまいました。
その他では、他の曲とは印象が違う、"You Got Me Dizzy"が気に入りました。
イントロで、渋いブルージーなソロを弾いているのは、誰でしょう?
Freddyはもちろん、Tommyもギターを弾く人です。(メインはキーボードですが…。)
Jimmy Reedのカバーですが、作者名のR. Reedが気になりますね。
彼のファースト・ネームはJamesのはずです。
もしかして、ここも誤植?
それとも、Rで始まるミドル・ネームがあるのかな?
"You Got Me Dizzy"は、Jimmyの58年の1st、名盤"I'm Jimmy Reed"の収録曲でした。
"I'm Jimmy Reed"は、昨年、英Charlyからデジパック仕様の2枚組CDがリリースされ、(Disc2のボートラも含めてダブリ多数でしたが)つい買っちゃいました。
英Charlyは、同じような仕様で、最近、アラン・トゥーサン制作関係のアーティストのリイシューを進めていて、久々に注目です。
この文を書くため、本盤を通して聴きかえしましたが、、ほっこりとくつろいだ気分になれました。
改めて、今回の二人は、私の心の琴線に触れる存在なんだと再認識したところです。
PS:
去年買ったレコード・プレイヤーが、安物のせいか早くもへたりかけていて、それでも、とことん使い倒そうと決心しているこの頃です。
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Freddy Fender
サンタさん、ぼくはここだよ
監獄からこんにちは
イシドロ・ロペス、ハンクを歌う
宇宙牛追い人の回想
カリブのソンブレラ
15年目の再会
ロックン・カントリー
セシリト・リンドは秘密の名前
溢れよわが涙、と酔いどれは言った
ビバ、ラス・ヴェガス
愛してないなら、なぜそっとしておいてくれない
エル・ビー・バップ・キッドの逆襲
魂の兄弟、フレディ・フェンダー
バルデマール・ウエルタ、サン・ベニート生まれ
フレディ・フェンダー、沼地で金鉱を披露する
涙のしずく、そのままに
Tommy McLain
土曜の夜はショータイム
トミーのお気に入り
バイユー越えて
ジャック・ダニエルズの夜
Jivin' Gene
スワンプ・ポップのふるさと
Jimmie Vaughan
もっとジミーの好きなもの
追伸
唐突な話題ですが、John FogertyがCCRの復活について前向きな発言をしているらしいです。
ただ、対してDougとStuが否定しているそうで、うまくいきませんね。
http://www.spinner.com/2012/01/03/creedence-clearwater-revival-reunion/
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