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2019年11月30日
今季初のショアトラウト釣行でアメマス4匹
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東積丹の漁港横で1投目からヒット
冬季のショアトラウト釣行を11月29日から開始した。来年5月末までの半年間は、道央圏のショアトラウトポイントに足繁く通うことになりそうだ。
札幌は、28日からの雪が29日も融けずに残っており、このまま根雪になるかもしれない。
その29日午前4時の気温はマイナス4度、道路は黒光りするブラックアイスだ。
この時間帯の交通量は少なくて助かるが、カーブや交差点手前でハンドルを取られないようにできるだけ減速、現地の到着時間よりも安全運転を心がけて、目的地の積丹半島突端を目指した。
昨年のショアトラウトの初釣行は今回と同じ東積丹。ただ、昨年は12月に入ってからの釣行で、立ち上がりは今年の方が1週間ほど早い。
アメマスダービーが12月1日から開幕する島牧では、すでに太平川河口などで上がり始めているとの情報。
積丹もこの時期は、川を下ったアメマスが岸に沿って回遊するために魚影が濃くなる。ただそれも極短い期間で、これを過ぎると春先まで魚影が激減することが予想される。
美国小泊海岸や浜益・川北のワンド、今回と同じ積丹先端の岩盤など、過去の初冬ショアトラウト釣行を辿って見ても、そうした傾向ははっきりと示されている。
川を下ったアメマスが、真水の混じった海岸近くで身体を海水に慣らしてから大海に出ていく。そのために、川を下ったばかりならば、高い確率でサーフでの釣果が望める訳だ。
だから、初冬の釣行時に釣果に恵まれたからと言って、次回の釣行でも同じ場所で釣れるとは限らない。
さて、現地には6時前に到着、まだ日の出まで時間があるので1時間ほど仮眠。7時に漁港横の岩盤に降りる。雪はほとんど積もっていないが、風は強くて少し波が出ている。それでも、いつもの冬の時化と比べると、まったく問題のない天候だ。
今回はルアー釣りを選択、メタルジグを付けての遠投は50メートルほど先に着水。
少しアクションを加えて巻き上げると、1投目から手ごたえが。大きくアワセを入れるとロッドがグイグイしなり、右へ左へ逃げ回る。
時期的にホッケも岸寄りしているが、この暴れっぷりは間違いなくアメマス。強引に引き上げると、やはり水玉模様の薄い40センチほどのアメマス。
1投目からヒットするということは魚影が濃いのだろう、と勇んでルアーを打ち込む。しかし、その後は一度だけアタリがきたほかは反応が遠退いた。
この場所ではいつもきびなご餌のウキ釣りを、ルアーと並行して使用してきた。
今回もきびなごを用意して、ウキ仕掛けを投入。すると30分ほどして、波間に漂っていたウキが一気に消し込んだ。
アワセを入れるとずしりと重い。強引に引き上げると、先ほどよりも一回り小さいアメマスだった。それから10分後に再びヒット、これは40センチを越えたサイズ。
ここでウキ釣り仕掛けにトラベルが発生、再びルアーに切り替える。
メタルジグが見切られたと考えて、今度のルアーは17グラムのスプーンを使用。重い分だけ遠投できるが、なかなかアタリはこない。
十数回の投入でようやくヒット。上がったのは、これも40センチ越えのアメマス。もしかしたらホッケも来るのでは、と期待していたが、今回は全く姿が見えなかった。
まだ時間は9時30分と、釣りを開始してから2時間半しか経過していないが、その後アタリが遠退いたので場所を移動することに。
今度は、ジグを用いたホッケ狙いで、アラジンさんから教えてもらった島武意漁港に向かった。しかし外防の内側には10数人の釣人が。これではルアーでのホッケ狙いは難しいと諦めて、この日の釣りを終えることにした。
次回のショアトラウト釣行は、東積丹各ポイントのほか西積丹も検討している。できれば兜千畳敷に入りたいが、時化の日が多くなりそうで果たしてどうなるか。
写真@A東積丹の漁港横にある岩盤から竿を出すBCDEこの場所でヒットした35センチから40センチ強のアメマス
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2019年11月27日
冬のショアトラウト釣行A精進川河口〜西積丹ポイント
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道南で下りアメマスがシーズン迎える
冬のショアトラウトポイントの2回目として、精進川から西積丹方面を紹介する。いずれも自ら釣行した場所で、記事の内容はそれほど間違ってはいないはず。島牧などでは、下りアメマスの岸寄りは進んできているとの情報。12月に入れば道央圏まで広がるだろう。
精進川河口
尻別川と精進川の流れ出る精進川海岸は、道央圏の中でも有数のサクラマスポイント。早くからサクラマスを狙ったアングラーで賑わう。札幌から120qとかなり遠いが、時間的には余市までの高速道路経由や、中山峠を経由しての道程で2時間もかからない。
ここは精進川河口を挟んで、尻別川河口までかなり広い海岸線を有するが、アングラーの集まるポイントは精進川河口周辺。 昨季の自らのサクラマス第1号はこの海岸で上げた。サクラマスのほか、時折大型アメマスもヒットする。尻別川河口は、右左海岸とも1qにわたり5月1日から11月30日まで河口規制されているので注意。
堀株川河口
西積丹・泊村の堀株川河口は、早場のサクラマスポイントとして知られている。早い人では1月から竿を出す釣人もいるほど。河口から岩内方面はテトラポット、泊原発方向の右海岸は遠浅で、凪の日はかなり沖まで立ち込んでの釣りとなる。(場合によっては100メートル付近まで)
昨季は3回ほど釣行したが、狭いポイントに多くの釣人が竿を出している姿に恐れおののき、1匹もヒットさせることはできなかった。
ただ、釣行するたびにサクラマスのヒットシーン(それも一人で3〜4匹)を確認しているので魚影は濃い。タイミングさえ合えば、サクラマスを手にすることができるはず。
兜千畳敷
広い岩場が海岸に突起した兜千畳敷は、回遊魚から底魚まで様々な釣りのできる1級ポイント。特に冬は、岸からすぐに急深のためにホッケやサクラマスが岸近くを回遊、夏にはブリもヒットする。
ここもサクラマスの早場で、12月から1月にかけて狙う釣人が多い。今季も、11月中旬からジグを用いたホッケ釣りがスタートしているとのこと。込み合う日中を避けて、早朝からのルアー釣りが面白いかもしれない。
神恵内・古宇川河口〜龍神岬
古宇川は5月1日から8月31日まで、左右海岸300メートルで河口規制が敷かれている。河口海岸は右側が狭いサーフで、狙い目はやはり河口周辺。早い時期にアメマスが回遊、春先にはサクラマスも岸寄りする。龍神岬の先端は急深で、大物の回遊するルートにあたる。サーフ奥のテトラポットからは広範囲で狙うことができるが、足元に注意。
珊内川河口
珊内川上流にサクラマスふ化場があるために、河口海岸はサクラマスの有力ポイントとなっている。海岸は玉砂利の遠浅で、河口周辺には海藻が密集、なのでジグなどの重たいルアーは避けた方が良い。
直ぐ近くの珊内漁港の内防外海や、漁港奥の岩盤でサクラマスの回遊が見られる。岩盤は、冬は時化で波被りの日が多いが、入ることができれば先端がポイント。港内にもアメマスが溜まる時期がある。
札幌も本格的な冬を迎えましたが、ここで取り上げた釣場はさらに厳しい寒気に覆われています。荒れた海を避けて、くれぐれも安全な釣行を!
写真説明@遠くまで広がった精進川河口海岸A遠浅の堀株川河口海岸B泊村の兜千畳敷。急深で冬は先端に釣人が集まるC精進川海岸でヒットしたサクラマス
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2019年11月22日
冬のショアトラウト釣行 @東積丹ポイント
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札幌から2〜3時間圏でサクラマスを!
本来ならば釣りのオフシーズンとなる冬季も、4年ほど前からアメマスとサクラマスを求めて、竿をフライロッドからルアーロッドに替えたショアトラウト釣行を楽しんでいる。
晩秋から冬にかけて川を下ったアメマスとサクラマスは、春先の母川への遡上のために海で栄養分を蓄える。そのため、この時期のショアトラウトは成長が著しく、ルアーロッドを押し曲げるほど大型化する。
こうした冬の大型トラウトに魅入られたアングラーは年々増加傾向にあり、アメマスやサクラマスの釣果を掲載したブログをよく見かけるようになってきた。
しかし、冬のショアトラウト釣行は時化や寒さとの戦いでもあり、例え天候に恵まれたとしても、それに見合う釣果は簡単ではない。
実際に、12月から1月にかけて毎週のように竿を出したのに、一匹のトラウトも手にすることもできなかった事がある。
その覚悟がなければ、こんな修行僧のような厳しい釣りは無理だろう。でも、一度でもトラウトをヒットさせると、病み付きになるのは請け合いだ。
私の場合は、日本海北部の浜益川河口・毘砂別川河口海岸、日本海南部は精進川河口から堀株川河口、積丹・余別、同来岸、美国小泊海岸、古平川河口。太平洋方面は、新冠川河口や日高門別漁港、鵡川漁港といった車で2時間から3時間圏内が中心。
もし時間が取れるならば、これより先の瀬棚や島牧の方が安定した釣果は期待できるが、日帰りするにはかなり厳しい。
そこで、冬のショアトラウト釣行の初心者でも竿の出せる、日帰り中心の札幌近郊ポイントを掲載。第1弾として東積丹方面を紹介する。
古平川河口
秋には鮭を狙った釣人で河口近辺は一杯だが、12月に入るとほとんど釣人は見られない。ここは本来春先のサクラマスポイントで、2月以降本格化する。川の生態なのかアメマスの姿はほとんど見られない。その代わりにサクラマスの外道として、ルアーにホッケがよくかかる。遠浅で石底なので、根がかりしないミノーが有利。
美国小泊海岸
美国川の導流堤を挟んだワンドで、夏には海水浴場に替わる。11月末から一時期、川を下ったアメマスが溜まり、春先にはサクラマスも回遊するが、遠浅なので遠投が必要。
積丹・野塚海岸
通称ゼロワンドと言われて、積丹でも一、二を争うアメマスの有力ポイント。冬は時化で大荒れとなることが多く、予め現地の天候確認が必要。西河海岸に向かうと、時期によってサクラマスも上がる。
積丹・来岸海岸
来岸漁港横の短いサーフでアメマスがよくヒットする。時期は12月初旬から翌年5月までと長いが、ベイトの入り具合で釣果も大きく変わる。ホッケの岸寄りが進んでいればルアーにもホッケがヒットする。漁港内への立ち入りは厳しく管理されているので、車での立ち入りは止めた方が良い。
積丹・余別川河口
ここは河口規制があり、鮭シーズンの8月20日から11月30日までと5月1日から6月30日までは竿を出すことができない。禁漁期間以外の季節ではサクラマスとアメマスが有望だが、大岩を挟んで他の釣人との競争が必至。
その他、積丹川河口(5月1日から8月31日まで河口規制)や入舸漁港、幌武意漁港横ゴロタ場なども実績がある。特に幌武意漁港横ゴロタ場は、春のサクラマスシーズンには多くのアングラーが入る人気ポイント。
写真説明@古平川河口の様子A積丹・余別川河口の岩回りB余別川河口海岸でミノーにきたアメマス
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2019年11月18日
島牧あめますダービー、12月1日に開幕
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条件付きエントリーは1月末まで可能
12月1日から来年3月22日まで開催される島牧のあめます釣りグランプリ、「あめますダービーin島牧大会」の申込みが11月15日に終了した。
11月15日以降の申込は、1月末まで条件付きでエントリーを受け付ける。但し、リリース有での登録 ・申込から登録証送付まで2〜3週間ほどかかる場合が有る(登録証が届いていない場合、釣果登録はできない)
11月15日以降の申し込みなどの問い合わせは、島牧村役場企画課商工観光係内の「あめますダービーin島牧大会」実行委員会 まで。
電話:0136-75-6212
mail:kankou@vill.shimamaki.lg.jp
今回は30回となる記念大会。過去の大会では、参加者の増加とともに数々の大会記録が更新されてきた。
競技は、島牧村海岸を対象とした尾又長+重量のポイント法式を採用。あめます以外の魚種は対象外で、ルアー、フライともに規定サイズは、一般の部が50cm以上、レディース・ジュニアの部は40cm以上。ソフトルアーは禁止。また、リリース部門も設けられている。
参加料はルアー、フライともに1人1,500円。両部門の申し込みは3,000円。
大会スケジュールは、最終日の3月22日に表彰式が行われたあと、交流会が開催される。表彰はルアー、フライ各部門の「一般」「レディース・ジュニア」に分けられ、一般は10位まで、レディース・ジュニアは3位まで表彰。30 回大会記念として 特別イベントを予定している。
その他、参加者全員に参加賞が贈られる。リリース部門申込者には特別にcatchi&realeaseのロゴ入りの参加賞が用意されている。
開幕当初は太平川河口に人気
過去の月別傾向としては、開幕当初の12月は太平川河口が中心。それが次第に18番などの江の島海岸に移る。そして1月末から、千走を中心とした時化に強い場所で釣果が高まるのがこれまでの例。
また、開幕当初は遠投の利くルアーが圧倒的なアドバンテージを持っていたが、2月以降はベイドからスカッジへと捕食対象が代わることで、フライでの釣果が高まっていく傾向にある。
29回大会から釣りの禁止エリアが設置された。今大会でも新たに禁止区域が追加され、この区間での釣りが判明した場合、失格(釣果登録取消)扱いとなる。
写真は75cm、5.1sのあめますを手にした29回大会グランドチャンピオンの五十嵐誓さん
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2019年11月15日
晩秋の厚別川最上流を遡行
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虹鱒中心だがオショロコマの噂も
昨夜からの雪で、札幌は本格的な冬の到来。15日午前7時の南区の積雪は5センチほどで、郊外では二桁のところもありそうだ。これが根雪となるのか。アングラーには、今年の納竿を迫る切っ掛けとなるはず。そういう自分はまだ諦めるつもりはないが。
今回の更新記事は、13日に訪れた厚別川最上流域への釣行。あまりにも近場なので昼から入渓して午後2時には脱渓した。
あえて厚別川上流を選んだのは、この川が湧水河川のひとつではないかと確かめること。
そもそも、厚別川の釣りのポイントは三つに分けられる。豊平川の出会いから国道36号線までの直線化した流れがまずひとつ。そこから滝野公園のアシリベツの滝まで。そして今回のような滝から上流域。
豊平川合流点からアシリベツの滝までは、ヤマメと虹鱒、滝から上流は虹鱒だけが棲息するという、滝を挟んで全く異なる生態環境となっている。
札幌ふれあいの森から滝野公園までの中流域で、2度ほど釣行したことがある。釣れたのはほとんどがヤマメで、一度だけ25センチ級がヒットして驚いた。これは滝野公園内の釣堀から逃げた魚だろう。
アシリベツの滝から上流は川底と両岸がコンクリートの三面壁で、ほとんどポイントはない。ところが、滝のカントリークラブから上流は、藪だらけの自然河川に替わる。
川幅は最大でも3メートルほどで、上流にある砂防ダムまでの区間で25センチの虹鱒を釣ったことがあった。
砂防ダムから上流は、支笏湖に向かう国道453号線に沿って空沼岳方向に伸びており、途中から国道の下を潜る。
今回の釣行はこの国道を越えた上流域。川に沿って延びる器械場林道が入渓口だが、林道ゲートは鎖錠されているので車での通行はできない。
この上流域には、4年前に一度入渓したことがある。その時は前年9月の大雨で林道が押し流されて寸断、その先は2メートルほどの崖となっていた。今回も林道入口から100メートルほど行った場所は陥没したまま。当然林道としての役目は果たしていない。
浅い流れの川筋を辿って上流に向かう。川岸には釣人の足跡がしっかりと残されていた。上流に行く毎に倒木が行き手を邪魔をするが、ところどころにポッカリと砂場の空間が現れる。
森の中を流れる川だけに、流れは穏やかで水量は少ない。水温を測ってみると、外気温が5℃に対して8℃とドライフライには問題ない温度。
4年前の釣行では、林道ゲート下の落ち込みで20センチほどの虹鱒がヒットした。その後もアタリはあるものの、フライにかかる魚はいなかった。さて、今回はどうか。
この季節だからなのか、川岸は開けており気持ちよく遡行できる。ただ、森が深くなっていくので、熊への恐怖感は高まる。
倒木の作る淵や淀み、平瀬などのポイントにドライフライを流すが、遡行から30分ほどアタリはこない。初めてのアタリは、淵の底から浮上した15センチほどの魚。合せるタイミングが遅くてバラしてしまった。
そこから再びアタリのない沈黙が続き、1時間後にようやくヒットしたのは20センチ足らずの虹鱒。
結局2キロほど釣り上がったのだろうか、姿を現した堰堤で脱渓した。この間のアタリは少なかったが、川は水量を保ってさらに伸びているので、 その先は魚影が濃くなる可能性はある。また、最上流部にはオショロコマが棲息しているとの話も。いずれは最上流まで本格的に釣り上がりたいと考えている。
写真@国道453号線を越えた厚別川上流の流れA浅い流れで倒木が多いがこの時期は川岸が開けて遡行が楽だB脱渓地点の暗渠C落ち込みでヒットした虹鱒
2019年11月13日
苫小牧郊外の2河川が有望
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冬でも釣行できる札幌近郊湧水河川(後編)
冬でもドライフライ釣行のできる渓流の後編として取り上げるのは、苫小牧郊外の錦多峰川と小糸魚川、そして尻別川支流の真狩川。特に苫小牧は、札幌と比べて積雪量が少なく場合によっては全く雪の無い川筋を釣り上がれる。寒ささえ我慢できれば、極寒の1月でもドライフライでアタリを楽しめる。
錦多峰川
札幌近郊とはいっても距離は100qほどあり、車で1時間半かかる。だから、そう簡単に釣行はできないが、これまで取り上げた湧水河川の中では一番推薦できる。
最上流で湧いた温泉が流れ出ている関係から、真冬でも水温が10℃を下回ることがない。問題は、こうした恵まれた環境から釣人が多く入っていること。そのために、魚影は薄くて釣れる魚も虹鱒に限られる。
入渓ルートは、砂防施設から川筋に沿って釣り上がるか、林道ゲート先の王子製紙の貯水池まで徒歩で行く。貯水池の上流も以前は池だったが、 現在は枯地となり錦多峰川が筋となって流れ出ていいる。
小さな鉄橋を越えた上流から釣り上がると、強い水圧の蛇行した流れが続く。1キロほど行くと、崖で囲まれたガロー状のポイントが現れる。鉄橋からガローまでの区間はアタリは少ないが、ガローを越えると良型の虹鱒が顔を見せる。
スリット型砂防施設の下流は、ボサに覆われた小さな流れだがヤマメも棲息している。
熊が冬眠に入っている季節ならば問題はないが、時には1番危険な「穴持たず」の熊もいるという。冬だからと言って、くれぐれも油断しないように。
小糸魚川
源流部は、錦多峰川や苫小牧川と同じ支笏湖・丸山の森。樽前山の伏流水や湧水が源流。
錦多峰川よりも流域が長く、その分だけ水温は外気に影響される。なので、真冬の水温はドライフライにぎりぎり反応する7℃ほど。
虹鱒や岩魚もいるが、堰堤や砂防ダムがないので、広域にヤマメが棲息。ヤマメファンにとっては嬉しい河川。下流の小川のような流れは、高速 道路下あたりから蛇行を繰り返し、スリット型砂防施設から上流は手つかずの自然河川に変わる。川幅は、3メートルから5メートルと小さく、立ち込んで遡行するには難がある。
さらに上流に向かうには、川筋に沿って遡行するか林道を徒歩で行く。800メートルほどいくとで暗渠が姿を見せる。
条件さえよければ、この暗渠の淵にもヤマメが溜まっていることがあり、見逃せないポイント。川は林道に沿って流れていて、どこからでも入渓 できるが、熊の出没件数が異常に多くて冬でも深追いは禁物。
また、魚のサイズは良型は少なく全体的に小ぶり。
真狩川上流
真狩川は、羊蹄山の伏流水が真狩村・泉地区他で湧き出し、枝川の流れを集めて尻別川に流れ出る。源流部ではバイカモが群生、オショロコマも棲息する、冷たく透き通った流れが特徴。
自分がいつも入渓する泉地区の真狩川の川幅は、最大でも3メートルに満たない。水温は12月初旬で10℃ほど。1月には8℃に下がる。
第1泉橋から入渓すると、次第に平瀬の続くポイントが現れる。ここから第3の橋までの区間はヤマメと虹鱒が棲息。
4番目の橋から上流はバイカモの生い繁る姿が多く見られるが、バイカモの作る川底の森から飛び出る魚はいない。
最後のポイントはその湧水池。フェンスで仕切られた湧水池は、上流部と下流部の2段に分かれ、底から伏流水が湧き出ている。
残念ながら、目的のオショロコマをこの上流で手のしたことはない。他の釣人のブログによれば、真狩市街地でオショロコマが沢山釣れたとのこと。何で街中で釣れて源流部で釣れないのか、不思議でたまらない。多分、源流域が異なっているからだろう。
このほか、札幌の超近郊河川として厚別川があるが、先日釣行したのでその話は次回に掲載する予定。
写真@錦多峰川上流の流れA小糸魚川上流の暗渠B真狩川上流の流れ
2019年11月11日
冬でも釣行できる札幌近郊の湧水渓流
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ドライフライに虹鱒やブラウンが
道内の渓流フライ釣行は、ほとんどのアングラーが気温低下の著しい10月末から11月初旬にかけて納竿。翌年の春先まで冬眠状態で過ごす。
そこで、自分のように1年中フライ釣行を行いたいと願う者は、湖や本流、サーフでのウェットフライに向かうことになる。
しかしショアや本流でのフライ釣行は、慣れ親しんだ渓流フライとは全くの別物。ガイドの凍りつく寒気厳しい中での釣行を好んで行うアングラーは極一部に限られている。
こんな修験僧のような厳しい釣行は自分には無理。それでは、冬でも寒さを気にせず竿の出せる場所はないのだろうか、と思いついたのが本州の釣り雑誌に掲載された、伏流水や湧水でのドライフライ釣行。
冬でも水温が7℃を下回らない河川では、ドライフライも可能なはず。また道内の釣り専門のブロガーが、実際に真冬でもドライフライで釣り上がる記事を見てその確信を得た。
問題は、そうした湧水河川や伏流水の流れ出る渓流が何処にあるのかということ。山麓が源流の渓流ではなく、平野や湿地帯から流れ出る渓流を中心にブログの釣行記を検索。
その結果、以下の渓流に辿り着いた。苫小牧郊外の錦多峰川、その隣を流れる小糸魚川、苫小牧川、支笏湖周辺のママチ川、紋別川、勇払川、尻別川支流の真狩川等々。
この他、まだ釣行していない河川は多く残されているが、自分が入渓した河川だけを何回かに分けて案内しょうと思う。初めは支笏湖周辺の4渓流。
千歳川支流ママチ川
この川は、千歳川の合流点からヒメマスふ化場までの下流域、ふ化場から林道ゲートの中流域、ゲートを越えて源流に向かう上流域とポイントが分けられる。
下流域は、水流も多く蛇行した流れの淵にブラウンの型ものが潜んでいることが多い。しかし、入り易い地形から他の入渓者との競争が激しく、誰も入渓していない朝まず目や夕まず目が狙い時となる。
中流域は幾分蛇行は少なくなるが、相変わらず入渓者が多くて入渓するタイミングを間違うと全く釣果を得られないこともある。
自分は、好んで上流域のイケジリママチ川やママチ川本流に向かうが、釣り上がるにつれて水量が減少。ブラウンよりも小さなヤマメが多くなってくる。また熊の出没が激しく、いつも糞がそこかしこに見られる。
冬期間は、ふ化場から先は除雪していないために通行は不可。上流に行くには川を釣り上がるしかない。
千歳川支流紋別川
直接第4ダムに流れ出るので、本来的には千歳川の支流ではない。入渓するには、恵庭・盤尻か恵庭市営牧場、千歳・サケマスセンター横の3カ所のゲートのいずれかから。
林道ゲートはいつも鎖錠されているが、伐採作業業者や山菜採りが鍵を開けていくことが多い。流域は長くはないが、第4ダムに近い紋別1号橋や2号橋付近よりも3号橋、4号橋で釣果が上がる。
ほとんどがブラウンで、40センチ級も多い。7号橋付近ではアメマスや岩魚も確認できるが数は少ない。ゲートで通行が規制されているために入渓者は少ないが、その分熊への恐怖が高まる。
冬の釣行は、林道が除雪されていないことが多く、雪をかけ分けての入渓となる。実際に釣行できるのは雪の積もる寸前まで。
苫小牧川
この川は、河口から高岡の水源地までの下流と、水源地から丸山遠見の源流域までの上流に分けられる。上流域に入るためには口無沼に向かう林道か、国道276号線沿いにある鉄塔の下から。
林道経由では、水源地近くまで車で通行できるが、冬期間は閉鎖される。このため、冬期間は鉄塔下の崖を下って入渓するしかない。
50〜60メートルほどの崖を下ると、蛇行した苫小牧川が見えてくる。下流に向かうと水源地、上流は倒木で作られる淵の多いポイントが現れるために、釣り上がる者が多い。実際に、水源地まで釣り下がっての釣果はほとんどなかった。
ヤマメも棲息していると聞いているが、これまで虹鱒しか釣ったことがない。
崖の下を流れる川は、蛇行を続けて次第に細くなっていく。回りが鬱蒼とした森のために熊への恐怖が高まる。絶対に熊よけグッズが必要な渓流だ。
勇払川
ウトナイ湖に流れ出るこの川は、上流域で勇振川と植内川に分かれる。本流の勇払川にはヤマメや虹鱒が棲息、支流の勇振川も同じような魚影だ。ただ、水源地から上流はほとんどが虹鱒だが、前回の釣行で初めてヤマメを釣った。
この川に入渓するには、国道276号線沿いにある林道ゲートを潜り抜けるか、アッペナイ水源地のゲートからとなる。ママチ川の林道ゲートからも入っていけるが、いつも鎖錠されており、確実に入渓するにはアッペナイ水源地だろう。
蛇行を繰り返す上流の水源地までの流れは、いかにも魚が棲息しているように見えるが、多くの釣人が入っているために、極端に魚影は薄い。水源地上流の大渕や流れの太いポイントも、見かけによらずアタリは少ない。今回初めて上流に入渓したが、釣人の入った形跡が薄く、虹鱒のアタリは多かった。
支流の植内川は完全なブラウン河川。勇払川本流と比べても穏やかな浅い流れが続く。ポイントが少ないほか、魚影自体も薄く感じる。
いずれの川も、ママチ川と同じ森の中を流れており、当然熊への警戒を怠ってはならない。
写真@ママチ川上流の流れAB紋別川の晩秋の流れ。同川でヒットした40センチ級のブラウンC崖の上から見た苫小牧上流の流れD蛇行を続ける勇払川の流れ
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2019年11月08日
苫小牧川を諦めて勇払川支流の勇振川へ
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みぞれの中を湧水河川に釣行
ドライフライでの釣行を取り上げる期間も残り少なくなってきたが、今回の更新記事も前回と同じ湧水河川。
札幌で初雪が観測されるという今年一番寒い日に、何を好んで出かけるのか自分でも呆れている。
ただ、札幌を発つ時には気温が5度とそれほど低い訳ではなかった。
それが現地苫小牧郊外の丸山の森では4度に、そして時間が経つごとに3度、2度と下がってきた。帰りの昼過ぎには雪模様となり、支笏湖と札幌・南区を結ぶ区間は時折吹雪という荒れた天気となった。
幸いスタッドレスに替えていたので問題はなかったが、夏タイヤで走行していた車は速度を落としても、路面の雪にハンドルを取られて四苦八苦していた。
さて、11月7日の釣行先は苫小牧川を考えていた。しかし現地に着くと、林道ゲートはしっかりと施錠されていて、車で釣行先に向えなくなった。
通称鉄塔下から歩いて入渓することも考えたが、この歳で急な崖を登り降りするのはきつい。
ならば、前回更新した勇払川はどうだろうと、道路を挟んだ向こう側の林道に向かうと、幸いにゲートは開いていた。
それではと、行き先を変更して勇払川支流の勇振川に向かうことにした。
勇振川は、丸山の森の中で勇払川に合流する小河川。これまで入渓したことがなくポイントなどの様子は掴めないが、規模的には勇払川の半分程度の川幅。しかし藪が少なくて、この時期はドライフライを打つには支障はなさそう。
勇払川の合流地点から竿を出す。
蛇行の多さは勇払川と同じで、曲りが作る淀みや淵に#10のカディスを打ち込みながら釣り上がる。入渓した合流場所で小さな反応があったが、遡行する毎にアタリは遠のく。
そして苫小牧川で見た同じシーンが。缶ビルを木の枝に刺している場所が現れた。
苫小牧川と同じ人間だろう。足元には空缶のほか、ガラスの空き瓶も残されており、どうも質の悪い釣人のようだ。
そうした怒りも影響したのか、どこまで遡行してもヒットはしない。仕方なく1時間ほどで勇払川に戻り、水源地近くまで下がることにした。
フェンスで囲まれた、水源地手前の落ち込みには魚が溜まっているのでは、とフライを打ち込む。と、小さな落ち込みからアタリが。ヒットしたのは15センチほどの虹鱒だった。同じように他の落ち込みを探ると、虹鱒のほかに10センチほどのヤマメも。
ひと通り落ち込みを探った後、今度は釣り下がることに。しかし、いつまで下ってもアタリはこない。それも当然かもしれない。 水源地直下での魚影が薄いのに、釣人の多い下流はもっと厳しいはず。
再び場所を移動、今度は前回脱渓した勇払川の更に上流を目指した。上流に向かっても水量は変わらず、そして蛇行が連続して続く。
前回は、これはというポイントでアタリがきた。同じようなポイントなのに今回全く反応はない。前回と変わったことと言えば、外気温の低さと10℃から8℃に変わった水温。それと、最近の釣人らしい足跡が残っていた。
入渓時点から30分ほどした、倒木の淵でようやく大きなアタリが。尺には届かない虹鱒らしく魚がだったが、アワセが早すぎてバレてしまった。
魚の居ることを確認できて、ようやくモチベーションが高まったのに、先ほどから降っていた雨がみぞれに変わり、流したフライの行方も見えなくなってきた。
結局、今回の釣行では水源地下の落ち込みでヒットした15センチから18センチほどの虹鱒が3匹に、10センチから12センチのヤマメが2匹という釣果。どうせならば植苗川への釣行も考えていたが、ブラウンしかいないのが分かっていたので、敢えて深追いはしなかった。
写真@勇振川の蛇行した流れ。まるでママチ川の上流を見ているようだA苫小牧川で見たあの空缶がここにもB勇払川の水量は安定していいて、遡行するには楽だったC水源地下の落ち込みでヒットした虹鱒とヤマメ
2019年10月31日
晩秋の勇払川でドライフライ
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飽きない程度に虹鱒がヒット
10月最後の釣行先は前回の真狩川と同じ湧水河川の勇払川。北海道ではすでに晩秋だというのに、気温は平年を上回りアングラーのモチベーションはハイギアーのままだ。
ただドライフライに関して言えば、山岳渓流への釣行はさすがに厳しい環境となっている。それを見越した上で、例年この時期から釣行先を湧水河川に切り替えてきた。
昨年も、10月後半から11月中旬にかけて赴いたのは、苫小牧の錦多峰川、千歳のママチ川、同・紋別川、真狩川それに勇払川と植苗川。いずれも伏流水や湧水河川で、水温が真冬でも7℃は保っている。
特に錦多峰川は、どんなに寒くても10℃を下回ることはないほど。それだけに、1年中釣りを行いたいアングラーの格好の場所となっている。
面白いのはそうした湧水河川の魚種の片寄り。ママチ川は時折虹鱒や岩魚も釣れるが、ほとんどがブラウン。同じように紋別川はアメマスもいるが、圧倒的にブラウンが支配。逆に錦多峰川は虹鱒だけで、苫小牧川上流もほぼ同じ。
昨年11月初めに訪れた勇払川水系の植苗川などは、入り易い地形と穏やかな流れのためか、魚影は極端に薄く、それもブラウンしか釣れなかった。
本流の勇払川も状況は変わらない。特に、植苗川と合流する下流域や浄水場付近の魚影の薄さには閉口した。
10月30日は、林道のゲートが解放されていたことで、まだ入ったことのない勇払川の上流に向かった。同じ丸山の森を源流としているせいか、川は同じエリアの苫小牧川やママチ川を大きくしたような流れ。
夏ならば草木で上流や下流の見通しは利かないが、枯葉も落ちて木が裸になったこの時期、目の前には広々とした空間が広がっていた。
勇払川の流れは蛇行を繰り返し、その曲りの淵や倒木などが作る淀み、水深のある平瀬といった格好のポイントが次々に現れる。
午前9時の外気温は12℃、それに対して水温は10℃前後とドライフライには問題ないはず。入渓前に熊予防として、林道の真中で爆竹を鳴らして川に下ろうとすると、3頭の大きな鹿が目の前を駆け抜けた。
川幅は最大でも7メートル、狭いところでも3メートルと、前回の真狩川よりもロッドは扱いやすい。
問題のアタリはというと、入渓地点からしばらく行った何の変哲もない平瀬で、#12のカディスに20センチ余りの虹鱒がヒット。 それを合図に、曲りの淵や倒木下から15センチから20センチの虹鱒が飛び出る。しかし、多くの倒木が交差して深場を作る絶好のポイントからは小さなアタリばかり。
釣り上がって現れた同じようなポイントでも、小さなサイズの虹鱒しかヒットしない。多分、こうしたポイントばかりを攻める釣人が多くて、魚はスレてしまったのかもしれない。
ヒットした魚も最大で25センチほど。もっと大きな虹鱒がいてもおかしくはないのに、この日は目にすることができなかった。
ただ、過去に浄水場の上流では虹鱒しか釣ったことがなかったが、今回初めてヤマメを手にした。浄水場の堰堤で堰き止められるために、ヤマメの遡上はほぼ不可能なのに、どのようにして登ったのだろう。
結局この日の釣果は、15センチから25センチの虹鱒が7匹に18センチほどのヤマメが1匹。バラシが5回で、ブラウンがいなかったのは幸いだった。
ドライフライでもこの時期に竿の出せる場所は残っている。釣果はあまり期待できないが、まだシーズンを終えたくないフライフィッシャーにとっては、1年の締めくくりとして出かけるだけの価値はあると思う。もし釣行されるのならば、必ず熊対策を忘れずに。 それと、林道は閉じられていることが多いので、別の場所の検討も必要。
写真@A湧水河川独特の蛇行の続く勇払川の穏やかな流れ。見通しが利いて気持ちの良い釣りが楽しめたBヒットしたのはほとんどが虹鱒Cその中でヤマメの姿も
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2019年10月24日
ボサに覆われた尻別川支流の湧水河川へ
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尺余りの虹鱒と小型ヤマメが出迎え
ここ数日、先週初めの寒気が嘘のように高い温度で推移している。この気温ならば、渓流や本流でのドライフライもまだ可能だろう。これから1か月間は、水温の安定している湧水渓流への釣行を計画していたために、この状況に少し戸惑っている。
今回の釣行先はその湧水渓流。23日に向かったのは尻別川の支流。心配だったのは中山峠の走行で、凍りついた路面を、夏タイヤで走行する怖さは何度も経験している。
まだタイヤを交換していないために、峠の天候によっては行先を変更しなければならない。幸いに、この日早朝の気温は6度と、問題なく走行することができたが、次回はスタッドレスに替えなければならないだろう。
尻別川に流れ出る湧水渓流は、それほど多くはない。その数少ない渓流のひとつが今回の釣行先。いつもは横目で通り過ぎる小河川だが、今回は2キロメートルほど先にある湧水地点を目指して釣り上がる。
この川は、過去に3度ほど釣行したことがある。そのうちの2回は10月末から11月半ばにかけてで、2回とも尺に近い虹鱒と、15センチ前後のヤマメを手にすることができた。
ただ、小さな川の割には水量が多く流れも速い。そして、何よりも問題なのは川を覆うボサ。餌釣りならばそれほど支障がなくても、フライは竿を振るスペースがほとんどない。なので、川を跨ぐイタドリや草木を取り除かなければフライを打ち込めない。それでも、3回に2回は草や木にフライが引っ掛かる。
また今回はリーダーに替わり、ポリリーダーを使用したことでライントラブルも頻繁に起こった。こうした釣り以外のところで時間を消費、結局は短い距離ながら遡行が完了するまでに3時間もかかった。
この川はオショロコマで知られており、元々そのオショロコマを求めて釣行したのが始まり。しかし、3度の釣行では1匹も手にしたことはない。多分、この流れではなく別の支流に棲息しているのだろう。
まずは下流に架かる橋の下から入渓。川幅は3メートルにも満たないないが、流れは速く水量も多い。
直線的な流れが続くが、緩い瀬脇や倒木の作る淀み、曲りの脇などのポイントも増えてくる。
しかし、ここぞというポイントにはイタドリや太い草、木の枝が川を覆い、フライを打ち込むスペースがない。仕方なく、その1本1本を取り除いて打ち込む空間を作る。
もともと開けていて、竿を容易に出せる場所では全くアタリがないのに、ボサを取り除いた場所からは魚が飛び出る。誰しも入り易い場所は、魚がスレているのか警戒して出てこないようだ。
初めてのアタリはボサが川を覆う段差のある落ち込みから。枯れたイタドリや張り出した草、木の枝を取り除いてスペースを作り、#10のフラッタリングカディスを打ち込んだ。すると1投目からアタリがきた。
上流下流に暴れたあとに手にしたのは、25センチほどの虹鱒。この川の虹鱒のアベレージサイズは20センチ前後なので、少し大きいかもしれない。
同じ場所でそのアベレージサイズがヒット、そして3匹目に10センチほどのヤマメも飛び出た。
その後、流れは再び狭くなりアタリのない区間が続く。
1キロほど上った、両岸が深い草木に覆われた場所に支流が流れ込んでいた。その合流地点で大きなアタリが。ネットを用いて引き上げると、尺に足りない虹鱒。
それを機に小さなヤマメやアベレージサイズの虹鱒のヒットが続いた。
ここまでの釣果は、20センチから27、8センチの虹鱒が5匹と10センチ強のヤマメが3匹。それも全て、取り除いたボサの下のポイントから。誰でも入る開けた場所からはアタリさえなかった。
上流に上り詰める毎にバイカモの数が多くなる。それに比例してアタリも減少。次に目にしたのは、バイカモの群生するチョークストーム。風にさらされたように、水中で川の流れに揺れるバイカモが美しい。
感心している場合ではないが、このバイカモの水中の森の中で、これまで魚をヒットさせたことはない。
諦めて、最上流部の湧水地点まで農道を通って歩く。2段に分かれた湧水池は、いつものように豊富な水を溜めていた。ここから流れ出て尻別川に合流する。
ただ、多くの釣人が入っているために思ったよりも魚影は薄い。今回も小さなライズはあったものの、一度のアタリもなかった。
結局、今回の釣行はヒットした場所が限られていて厳しい釣りとなった。この好天が続けば、再び山岳渓流でのドライフライ釣行も検討することになりそう。選択肢が増えたことを喜ぶべきか、それとも湧水河川に拘るべきか。
写真@A10月23日に釣行した尻別川支流の湧水河川。ボサが覆い難しい釣りになったB最後に姿を見せたバイカモの群生。水中でバイカモがたなびき、輝いていたCDこの日最長の虹鱒と小さなヤマメ
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