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2019年10月17日

晩秋の余市川支流に



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 今年最後の山岳渓流ドライフライ釣行

 昨年のブログで取り上げたフライ釣行の最終日は、11月中旬の紋別川だった。ということは、今年はまだ年内のフライ釣行はひと月も残されていることになる。
 しかし、水温の高い湧水河川を除いた山岳渓流のドライフライ釣行は、10月末で終えていた。湧水河川と言うのは、真狩川や紋別川を始め、勇払川や苫小牧川、錦多峰川といった平地を流れる小河川。
2019y10m16d_134933001.jpg
 こうした湧水河川では、場所によっては12月に入ってもドライフライが可能で、釣りを諦めきれないフライフィッシャーの最後の砦となっている。

 山岳渓流から湧水河川への釣行の切り替えをどのタイミングで行うのか迷っていたが、10月第2週の16日に最後の足掻きとしてヤマメを狙って余市川支流に向かった。
 昨年同時期に同じ河川で型もののヤマメがヒットした。その記憶を辿っての釣行だった。
 
 朝4時半に札幌をスタート、この時点での外気温は4度。フロントガラスは霜が降りたのか浅く凍りついていた。そして、午前6時に到着した余市川支流は、標高が高いこともあり、3度といつ雪が降ってもおかしくない気温。
 問題の水温は6度で、寒さに強い岩魚ならばヒットの可能性はあるが、ヤマメはどうだろうか。
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 今回入渓したポイントはいつもよりも下流で、多くの釣人が入る場所。#10のフラッタリングカディスをセットして、行けるところまで釣り上がる計画だ。

 敢えてこの場所を選んだのは、これまで入渓したことがなかったことと、渓相の美しさから。いくら多くの釣人が入っていても、魚影は保たれているだろうという思い込みも大きい。そしてもしアタリがなければ、いつもの上流に移動することを考えていた。

 大岩や落ち込み、流れだし、小淵の連続する渓相は、どの画面を切り取っても見事で、どこにフライを流しても魚が居着いているような気がする。
 それが幻想だと分かったのは、釣り上がってから30分ほどして現れた、流れ出しから平瀬に替わる、真夏ならば確実に魚が飛び出すであろう絶好のポイント。
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 それまでも、10センチに満たない小さな魚が大きなフライに悪戯をしていた。少し釣り上がれば、大きな魚もヒットするだろうと気楽に考えていたが、一級ポイントでも魚影は見られない。

 この辺りから疑心暗鬼に陥った。いくら釣り上がってもフライに反応する魚はいない。それでも騙しだましで2時間ほど遡行したが、フライに反応したのは子岩魚かピン子ヤマメらしき小魚だけ。当然針りがかりはしなかった。

 好ポイントの連続するこの流域での低迷から、上流への移動も乗り気がしなくなった。再びモチベーションを高められずに、この日の釣行は終了した。
 入った場所の問題か、それとも水温低下による不活性からなのか。いずれにしても、山岳渓流での釣行は、この支流が今年最後となるだろう。

 次回からは、湧水河川でのフライ釣行を考えている。それが終了する11月下旬には、アメマスやサクラマスを対象としたショアトラウト釣行に移行する計画だ。

写真@A余市川支流の流れ。渓相は見事だが魚影は確認できなかったB午前6時現在で6度と微妙な水温


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2019年10月12日

増水避けて尻別川支流に釣行



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  岩魚が好調もヤマメの姿はない


 10日間のブランクの後の10月2回目の釣行先は、1日と同じ尻別川。
 釣行ペースが著しく落ちたのは、大雨による影響から。台風19号の接近により、12、13日は絶望的な天気になりそうなので、無理をして釣行した。

2019y10m12d_051425911.jpg
 11日段階の道央圏の主要河川水位は、増水から戻っておらずほとんどの河川の本流釣りは厳しそう。
 その中で尻別川は比較的に回復が早く、立ち込んでのフライ釣行も何とかなるだろう、との読みから赴いた。

 確かに上流域では濁りは消えていたが、いつも入釣する場所は水量が多くて立ち込むことができなかった。そして、肝心の釣果は全く無い。仕方なく、1時間ほどで水量の比較的に落ち着いた支流に移動した。

 ここまでは前回10月1日の釣行と同じパターンだが、今回入渓した支流は前回とは異なる。下流で流れが幾重にも分かれて、尻別川に流れ出る手前で一つに合流するという、特異な渓流。
 魚種は虹鱒と岩魚、ヤマメと揃っているが、最近入渓する釣人が多くて魚影自体は薄くなってきている。また、型ものは少ない。
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 今回は、尻別川本流と同じく水量が多くて、対岸に渡るのも一苦労するほどの水圧。初めは、ザラ瀬の続く下流域でウェットフライを流し、尻別川との出会いまで釣り下る。
 その途中にある平瀬で、20センチ弱の虹鱒がヒットしたほかは釣果がない。今度は河口からドライフライで釣り上がることに。

 三つに分かれた流れの中から、水量の一番多い右側の流れを選び、フライを打ち込みながら上流に向かう。ボサ下の深みで小さなアタリはあるが、フライが大きすぎて針りがかりしない。
 落ち込みや、倒木下の淵にフライを打ち込むと、フライサイズに似合わない小型の虹鱒がヒットした。そして、落ち込み横の淀みの中から小さな岩魚が飛び出る。
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 魚はいるようだが、どれも同じようなサイズばかり。狙いのヤマメの姿はない。上流までの300メートルほどの区間、一通りフライを打ち込んで釣り上がった。
 水量の多いことが原因なのか、上流に行くほどアタリは少なくなる。結局この支流では、15センチから20センチ余りの虹鱒5匹と15センチほどの岩魚が1匹という釣果。

 再度場所を移動して今度はヤマメを狙う。尻別川の支流は面白いもので、河川によって棲息する魚種が異なることが多い。 全体的に見ると、虹鱒の勢力が強まっているが、それも季節によって異なる。

 10月1日に入渓した支流は虹鱒ばかりだったが、それから少ししか離れていない同じ尻別川支流では岩魚がほとんど。
 今度入る渓流はヤマメの魚影の濃い川。ただ、季節が押し迫ったこの時期に入渓したことがないので、果たしてヤマメはいるのか。

 ゴツゴツした岩だらけの段差のある流れは、男性的な山岳渓流然としている。この川の水量も大雨によっていつも以上に多く、対岸に渡るのも慎重にしなければ足を取られるほど。

 いつもならば落ち込み下や大岩で作る淵、肩、小滝の下の釜から型の良いヤマメが飛び出るが、ヒットするのは岩魚ばかり。それも、産卵を終えたばかりなのか、雨後の荒喰いからか痩せた岩魚が多い。
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 200メートルほど釣り上がっての釣果は、増水でポイントが少なくなったにも関わらず、10センチ未満の新子クラスから尺余りまでの岩魚が10数匹でヤマメの姿はなかった。

 尻別川支流では虹鱒が岩魚やヤマメを駆逐、次第に虹鱒河川になってきているように感じる。荒食いのブラウンも昆布川だけに留まって欲しいと願っている。

写真説明@尻別川上流の流れ。増水でポイントが隠れ、魚信はなかったA尻別川支流のひとつ。ウェットフライで釣り下ったB山岳渓流然とした小河川。本来はヤマメが主体だが、岩魚しか釣れなかったC山岳渓流では、産卵後なのかやせ細った岩魚ばかりがヒットD初めの支流でヒットした小型の虹鱒


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2019年10月05日

「尻別川支流の虹鱒釣り」動画を投稿



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 台風崩れの大雨で2、3日は難しい釣行

 本来ならばこの時期は、紅葉も進み秋一色に染まっているはず。
 連続した真夏日や歴史的な少雨の7月、8月、そして9月も平均気温がいつもの年を上回るなど、気象変動が大きかった。こうした環境の変化が釣りに影響を与えない訳がない。
 渓流釣りファンにとっては、シーズンが長くなるために喜ぶべきなのか。
 
 さて、ヤマメを求めて4日に余市川支流に釣行する予定が、台風崩れの大雨で中止した。この様子では、河川の増水や濁流は2、3日解消できないと思われる。次の釣行は早くて7日ぐらいか。その間に雨が降らなければの話だが。

 仕方ないので、こんな時にしか出来ないyoutubeへの投稿動画を制作することにした。
 ところが、最近の釣行で満足のいく釣果が得られたものは一つもない。ならば、一番新しい釣行先の模様を投稿する方が分かりやすいと思い、前回ブログに掲載した「尻別川支流の虹鱒釣り」を編集、昨日youtubeで公開した。

 今回取り上げた尻別川支流は、数ある支流の中でも極めて小さな渓流。源流は山岳の谷合から流れ出るのではなく、湧水ではないかと考えている。言い換えれば里川に近い渓流だ。
 過去の釣果では岩魚やヤマメの方が多かったのに、今回は虹鱒だけ。ある程度上流に上ってもこの傾向は変わらない。いつの間にか、この川は虹鱒に占領されたのかもしれない。


 

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2019年10月02日

尻別川上流で苦戦も支流で虹鱒好調



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  渇水解消されたが先行者の影がチラつく


 10月最初の釣行先は安定感が抜群の尻別川。台風17号により渇水が解消。入釣環境も整ったところから、1日火曜日に勇んで尻別川上流域に向かった。
 狙いは型ものヤマメ、と言いたいが、前回、前々回の釣行により、ヤマメの魚影が薄くて期待はできないことが分かっていた。何しろ、今年に入ってからの尻別川釣行で、型もののヤマメを手にしたのは数えるほど。
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 それもほとんどが支流での釣果だ。本流で縁の薄くなった大型ヤマメを狙うには、過去に実績のあった場所に限ると、多数の支流が流れ込む尻別川上流域に入った。

 そこからウェットフライで釣り下がっていくことに。最初に入った場所は、曲りの入った平瀬と淵が交互に現れるポイントが連続。虹鱒の大物はいないが、ヤマメは20センチ超えが期待できる。

 前回訪れた時よりも水量は増して、対岸ボサ下のポイントも復活するなど、見た目は良かったのだが。しかし前日のものなのか、河岸には新しい足跡が多数。
 狭いポイントなので、先行者がいた場合の釣果はかなり厳しい。それが前日であろうとも同じだ。案の定、このポイントでは、小さな魚さえ出てこなかった。なので、僅か1時間余り竿を出した程度で次の場所へ。
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 今度のポイントは、長く続くザラ瀬という見た目の悪さから、釣人が敬遠する場所。
 本来、こんな場所で釣果は期待できないが、それでも魚はいる。特に、ウェットフライを流し込んでの釣法には打って付けで、初めて入った時には虹鱒やヤマメがヒットした。
 型は大きくはないが、そこそこのアタリがあって、立ち込んでの川釣りの醍醐味を味わった。

 今回も下流に1キロほど釣り下ったが、ヒットしたのはヤマメだけ。それも、13センチから15センチの小さいサイズが3匹。前回、あれほどヒットした虹鱒の姿は見えなかった。
 思いのほか低調な釣行となったことから、今度は近くの支流に入ることにした。

 この支流は、昨年3回ほど入渓した。前2回は、こんな小さな川なのに尺越えの岩魚や20センチのヤマメ、25センチオーバーの虹鱒がヒット。しかし3回目は、まったくと言っていいほどアタリが来なかった。
 
 その原因は先行者の影響。小さな川ゆえの宿命で、入渓前に一人でも入っていると魚信は途絶える。
 今年も半月ほど前に一度入渓したが、渇水が酷くて釣りにならないためにすぐに脱渓した。

 今回は、完全とは言えないものの水量が戻り、流れ出しや淵、落ち込み、平瀬などのポイントが復活。先行者さえいなければ釣果は期待できると、ドライフライで釣り上がる。
 いつもならば、入渓場所から少し行った落ち込みでアタリが来るのに、反応はない。
 さらに上っていくと浅い淵が現れる。その流れ込み下でいつもアタリがきたが、フライはただ流れ出るだけ。
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 フライに反応しない区間が200メートルほど続いた。その後に現れた、ザラ瀬に近い浅い平瀬でフライが消し込む。
 ヒットしたのは25センチほどの虹鱒だった。淵ではなくて、いつもならば見過ごすザラ瀬でヒットしたということは、やはり最近先行者がいた証しだろう。
 
 その後も、ここぞという淵や落ち込みではなく、流れのあるザラ瀬から虹鱒のヒットが続いた。
 そして、入渓場所から400メートルほどの地点でようやく通常のポイントからもヒット。
 ここまで先駆者は入っていないようだ、と安心したら再びアタリが途絶えた。

 そこは、この川でも淵や落ち込みの1級ポイントが続く場所。河原に足跡が残されていたので、隣接する道路から直接入ったのだろう。ここから上流もほとんどアタリは来なかった。
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 結局、アタリのあった場所は限られていたが、そこでヒットしたのは15センチから25センチの虹鱒が計10匹。その中で25センチ前後が5匹。
 尻別川本流での不調を払しょくできる釣果ではないが、この支流では楽しい釣りができた。ただ、岩魚やヤマメの姿はなかったのはなぜだろう。

写真@尻別川上流にあるいつものポイント。前日なのか先行者が多くてアタリは来なかったA次に向かった平瀬の続くポイント。ここで13センチ前後のヤマメがヒットしたB渇水が酷くて釣りにならなかったが、水量が戻った尻別川支流Cこの支流でヒットした25センチほどの虹鱒と、尻別川本流の平瀬で上がったヤマメ

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2019年09月28日

紅葉進む余市川支流でヤマメと遊ぶ



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 水量が戻り快適に釣り上がったが釣果は・・・

 台風17号がもたらした豪雨の影響も薄れた27日、型ものヤマメを求めて余市川支流に釣行した。
 この支流は今年3回目の釣行。前2回はいずれも25センチには届かなかったが、それなりのサイズのヤマメを手にした。
2019y09m27d_161152549.jpg
 また、同じ余市川支流で今年初めて入渓した然別川でも、そこそこのヤマメがヒットした。
 こうした釣果を元にした今回の釣行だったが、肝心の季節感をすっかり忘れて思惑通りの釣果とはならなかった。

 前回訪れた小樽内川や、様子だけを見に行った真駒内川では、秋の深まりと共に遡上したサクラマスの産卵のピークを迎えていた。
 この産卵に参加した型ものヤマメは姿を消して、残っているのは2歳以下のヤマメか小ヤマメ。それも、サビが付いてかなりやせ細っている。

 この日の入渓は午前6時。支流の山間はすでに紅葉が始まっていて、紅葉や蔦が赤く色づき始めていた。
 川は、前回よりも水量が多く清冽な流れで透明度も増している、釣りを行うには絶好のタイミング。不安は、これまでと同じように魚影はあるのか、という1点のみ。
2019y09m27d_161922027.jpg

 岩と滑床、砂利底の交差する上流域から釣り上がることに。まずは、大岩の影の落ち込みに#10のカディスを流す。すると、1投目から小さな魚の反応が。
 だが、何度流してもヒットしない。釣り上りながら、同じことを何度か繰り返したが、一匹も上がらないためにフライをダウンサイズ。今度は#14に替えて流し込む。すると、流芯脇から10センチほどの魚がヒット、やはりヤマメだった。

 ある程度の深さのある平瀬や流れ込み、落ち込みからヒットが続くが、いずれも同程度のサイズ。この段階では岩魚の姿は確認できなかった。
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 別に新子ヤマメを狙いにきたわけではないので、フライを#12のフラッタリングカディスに変更。これが功を奏したのか、小ヤマメは針がかりしなくなった。そして上流に向かう毎に岩魚も姿を見せ始め、尺余りの岩魚が落ち込みから飛び出した。

 しかし、肝心の型ものヤマメは見当たらない。入渓から1時間後の遡行地点で、ようやく20センチ余りの痩せてサビの入ったヤマメがヒットしたが、型ものはそれっきり。
 右側から流れ出るこの川の支流も水量が安定していて、奥には小滝や段差のある流れが見える。少し寄り道をして、この支流を遡った。

 小滝の釜の底には、ヤマメらしき小魚が何匹も泳いでいる。そこにカディスを打ち込んでも反応しない。どうやら大型の魚はいないようだ。
 再び本流に戻り釣り上がるが、ザラ瀬と大岩の点在する流れが遠くまで続いている。
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 今度は、ドライフライで狙うことのできなかった川底を対象に、ウェットフライで釣り下がる。
 ウェットフライに適した、水量のある平瀬にフライを流すと、頻繁にアタリが。しかし、そのほとんどがヒットしない。底に張り付いているような型ものはいないようだ。

 結局、4時間の釣行では15センチと30センチ余りの岩魚に、15センチから20センチ余りのヤマメ3匹、10センチ前後のヤマメが多数という釣果。
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 秋が猛スピードで押し寄せる山間の渓流では、魚の衣替えも進んできているようだ。



写真@紅葉と渓流の流れが美しい余市川支流Aゴツゴツした岩陰から小ヤマメが飛び出すB深い平瀬でウェットフライを流すC泣き尺の岩魚とサビが入った痩せたヤマメがこの日の最長
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2019年09月24日

小樽内川上流は渇水の影響か大苦戦



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 ヤマメの姿は消えて岩魚も小型ばかり

 温帯低気圧となって北海道を通り過ぎた台風により、河川の渇水は解消されそうだが、この2、3日は増水や濁流で入渓が難しいかもしれない。

 この台風が来る前の9月20日、時間が限られていた関係から、ヤマメを求めて近場の小樽内川へ釣行した。今年に入ってからのこの川の釣行は3度目となる。過去2回はいずれも岩魚だけで、それも15センチ未満の小型ばかり。
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 というよりも、ヤマメは1匹も掛からなかった。昨年までの小樽内川の釣行では、季節にもよるがヤマメと岩魚の比率が4対6の割合。
 そして、型も平均17〜8センチとある程度のサイズがヒットした。
 確かに、岩魚も含めてこの川の魚が年々型が小さくなってきていることを感じていた。しかし、こんなに急に型が小さくなったり、姿を消す理由が何処にあるのだろうか。
 
 思いついたのは、渇水により魚がさっぽろ湖に下ったことと、釣った魚を根こそぎ持ち帰る釣人の存在。特にヤマメはその傾向が顕著に表れている。
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 過去2回がヤマメを目にすることができなかったことから、今回はどうしてもヤマメを、と目的はその1点だけ。
 いつもの林道を、40分ほどかけて歩いた先にある崖の下から入渓。10メートル近い段差の崖を、転げ落ちるように下る。川の水量は前回よりもさらに渇水が進んだのか、前回来たときよりも少ないように感じる。
 
 倒木が作る淵や流れ込みの下、岩陰やザラ瀬から平瀬に替わるポイントも浅い流れとなっている。
  いつもならば一発目で反応のでる、下流の淵にカディスを落としても、寄ってくる魚は見えない。ようやく4度目に流れ込みの脇で小さな反応がきたが、針がかりしないほど小さな魚で、それ一度切りで終わってしまった。
 
 今度は、平瀬と流れ込みを中心に、ドライフライを打ち込みながら釣り上がっていく。
 少し行った先にある、段差のある流れの下の落ち込みとその上の広い肩は、これまで幾度も魚を手にしたポイント。が、そこでも小さな反応しかなく、針にかかるような大きさの魚の気配がしない。
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 その上流の平瀬は、型もののヤマメで実績のある場所。ここでようやく15センチ余りの岩魚がヒットしたが、後が続かずそれ1匹だけで終了。
 さらに上流に向かうと小滝が現れる。ここも、落ち込みの下で魚がヒットするポイントだ。ここでも小型の岩魚しかヒットしない。
 
 こんなサイズならば、もっと下流でも手にすることができるのに、と思いながらさらに上流へ。
 すでに、入渓地点から500メートルほど釣り上がったはず。なのに、ここまでの釣果は15センチ前後の岩魚が4匹だけ。
 
 これ以上釣り上げっても、魚影は濃くないだろうし型も期待できないと、諦めて脱渓することに。
 この渓流で、ここまで厳しい釣果は初めてかもしれない。入ったタイミングが悪かったのか、それとも魚影自体が大きく減少したのか。
 今回の台風による雨でどう変わったのか、今年は遅い時期にもう一度入渓しようと考えている。その時に、この原因がはっきりするかもしれない。
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 尚、帰りしなに立ち寄ったさっぽろ湖のインレットでも竿を出したが、流れ込みの川筋が細くなり、真中の深場だけが残されていた。なので、朝夕のまず目時には期待できるかもしれないが、白昼の釣りはかなり難しいと感じた。

写真@A渇水が進んで、いつものポイントも丸裸状態の小樽内川上流B渇水で底をさらけ出したさっぽろ湖のインレットCヒットしたのは岩魚ばかりで、それもこんなに小さなサイズばかり

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2019年09月20日

渓流美が魅力の余市川支流・然別川



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上流で型もののヤマメがヒット


 前回掲載の17日の堀株川釣行の続き。
 堀株川では支流の辰五郎川、本流のいずれの釣果も思わしくなかった。しかし、まだ昼前。時間が残っているので、札幌に帰りしな、余市川支流の然別川に立ち寄った。
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 同じ余市川支流でも、上流域の白井川にはこれまで何度も釣行しているが、然別川は今回が初めて。渓相が美しい川だと聞いているが、合せて「蝮が多い」という話も。
 根っからの蛇嫌いということもあり、それにビビッてこれまで釣行を見合わせてきた。

 また、多くの釣人が入り込んでいる人気河川のために、魚影が薄くて型も小さい、というネガティブな話ばかり。それでも一度は入渓してみたいと考えていた。今回その機会が訪れたが、入渓ポイントが分からない。
 
 何とか上流に行き着く林道を辿っていくと、谷を跨ぐ小さな橋が現れた。その橋の上から見る上流、下流の渓相は、大岩を噛む勢いのある澄んだ流れ。確かに惚れ惚れするほどの美しさだ。
 
 橋の手前から川に降りて、大岩の下の流れ込みに#10のカディスを流してみる。流芯に乗せたフライは、流れに揉まれて流れ出しまで一気に押し出される。
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 今度は、瀬脇に打ち込む。それを繰り返した5度目に小さなアタリがきた。底から浮きあがったのは小さな岩魚のようで、針がかりしない。

 山岳渓流然とした流れを釣り上がると、突然開けた平瀬が現れた。流れが急で水深もある。釣人が入っていなければアタリはあるはずだが、やはり小魚のようなアタリしか来ない。
 さらに釣り上がると、段差の大きな流れが。流れ込みから落ち込み、小滝に釜、小淵と連続してポイントが続く。
 この流れ込みの下でようやく14〜5センチのヤマメがヒットした。そして、その先の落ち込みで25センチに欠けるサビの入ったヤマメも追加した。

 上流を見ると、ゴロゴロした大岩と滑床、それらが作る曲りくねった流れが奥まで続いている。
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 何しろ、初めての渓流なので恐る恐る釣り上がったきたが、この辺が限界と、入渓ポイントまで釣り下がりながら戻ることにした。

 そこで最初のヤマメと同じようなサイズを追加して、然別川の釣行を終えた。もう少し下流から釣り上がったら、また別の釣果となったのかもしれないが、入渓ポイントが分からなくては勝負にならない。

 釣果は3匹と今一つだったが、堀株川にはいなかった型ものを手にすることができた。この次に入渓することがあれば、本格的に下流から釣り上がってみたい。

写真@A豪快な流れが魅力の然別川上流の流れB落ち込みの下でヒットした25センチ余りのヤマメ
 

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2019年09月18日

型ものヤマメを狙いに堀株川へ



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 人気河川だけに小さなサイズばかり

 今回の釣行先は堀株川で、昨年8月以来2度目の釣行。河口海岸では、サクラマスを狙ってこれまで何度も竿を出しているが、渓流釣りは機会がなくて延び延びとなっていた。
 というよりも、札幌からでは余市川や尻別川の方が近くて、過去の実績を考えるとどうしても未知数の堀株川は後回しになっていた。
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 今回は型もののヤマメを釣りたい、という思いからヤマメ河川の堀株川を選んだ。
 ただ、初めて釣行した昨年8月の釣果は散々なもの。当初の釣行先は堀株川上流だったが、どうした訳か濁りがきつく竿を出すことができない。

 仕方なく、上流よりは透明度の高い共和町市街地でフライを行ったが、ヒットしたのは10センチに欠けるサイズばかり。これが上流ならば結果も違ったはずと、今回は昨年のリベンジも兼ねた釣行。
 
 現地に到着したのは17日の午前5時半。入渓するにはまだ暗いので、堀株川よりも先に本流と同じくらいにヤマメが釣れるとの情報から、支流のヤエニシベ川と辰五郎川を見て回る。

 何れも渇水が進んでいたが、ヤエニシベ川よりも辰五郎川の方が釣りになりそう。護岸が2面壁で、堰堤の連続する辰五郎川は、直線的な流れの為かまるで里川のよう。
 
 ポイントは魚道が設けられた堰堤の下で、それ以外はザラ瀬と分かりやすい。堰堤下の淵にフライを落としてみると、小さな魚が集まるのが見えるが、あまりにも小さすぎてフライには掛からない。

 サイズを#14に落としてみると、10センチ足らずのヤマメがヒットする。それ以上のサイズを求めて釣り上がるが、ようやく13センチほどのヤマメが釣れただけ。
 両岸のブロック壁の上には踏み跡がしっかりと残っており、かなりの釣人が入っているのだろう。どうりで厳しい訳だ、と納得して今度は本筋の堀株川上流へ。
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 さすが本流だけあって渇水の影響は少なく、ザラ瀬から流れだし、流れ込み、倒木、平瀬など森の中を流れる自然河川の様相。
 その平瀬に、#10のドライフライを打ち込むと、小さな魚が反応するが銜えることができない。現れた小淵でもフライにヒットするだけのサイズの魚はいない。

 仕方なくフライをダウンサイズして、先ほどと同じく#14に変更。すると、辰五郎川よりも一回り大きなヤマメがヒットするようになった。
 とは言っても、12〜3センチほどで、狙いの型ものは影もない。上流に向かうたびに水量が落ちて、両岸は段々と狭くなる。
 2019y09m18d_082337861.jpg

 フライを打ち込む毎に、木の枝に絡むことが多くなってきた。これ以上釣り上がっても、釣果は期待できない、と今度は中流域へ。小沢の市街地から再入渓することにした。

 平瀬と流れ込み、淵の交差するポイントが連続して、渓相は良い。しかし、#10のドライフライで釣り上がると、先ほどと同じように小さな魚が反応するが、それを銜えるほどのサイズは出てこない。

 こうも同じサイズしかいないのは、人気河川としての宿命なのか。途中の橋の下の入渓地点でも、餌釣りの釣人の姿を確認、前日までの連休中にも多くの釣人が入ったのだろう。今回は入渓するタイミングを間違ったのかもしれない。
2019y09m18d_080535118.jpg

 今回の辰五郎川と堀株川本流での釣果は、最長が13センチほどのヤマメ。それ以下のサイズを合わせると、岩魚交じりで20数匹と数だけは多かったが、狙いの型ものは皆無。次回は、渇水の無い時期に堀株川の各支流に釣行してみたい。

 続いて向かった余市川支流の然別川の釣行記は、次回に掲載する予定。

写真@堀株川支流の辰五郎川の景観。魚道のある堰堤が連続しているA堀株川上流の流れ。森の中を流れる自然河川だが、人気河川だけに小さな魚しか残っていなかったB小沢付近の堀株川。平瀬や淵、流れこみなどポイントは多いが、この日は型ものは出てこなかったCこの日の釣果は手のひらサイズのヤマメがほとんど


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2019年09月13日

雨後の荒食い期待して尻別川へ



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ラフティングに邪魔され新規ポイント開拓

 約1週間ぶりの釣行先は、前回と同じ尻別川。惨敗した前回と異なるのは、雨の後ということ。そして、ラフティング船団に釣りを邪魔された結果、新しいポイントを開拓することができたという、おまけ付きの釣行となった。
2019y09m12d_170645491.jpg 
 最近の傾向として立ち上がりが遅く、今回も札幌を12日の6時に出発して、現地に着いたのは8時すぎ。すでに朝まず目は終わり、いくら前日に雨が降っても釣果は難しいと思う。
 なので、勝手の分かる寒別発電所近くのポイントを選んだ。ここは、めったに坊主になることはない場所で、条件さえ良ければ虹鱒やヤマメの型ものが期待できる。

 ただ問題は、10時近くに押し寄せるラフティング船団。彼らが押し寄せた後は、魚が警戒して出てこない。これまで何度も痛い目にあってきたが、今回は少なくても10時少し前までには勝負を付けなくてはならない。

 川は前日の雨でいつもよりも水量は増していたが、若干濁りがあるくらいで、釣りを行うには支障がない。
 それよりも川に立ち込んだ早々、大粒の雨が降りだした。本格的な雨となったら、対岸に戻ることができるだろうか、との心配が。
 
 初めに、流れ込みから深い平瀬に替わる場所に、ドライフライを流す。何度打ち込んでも反応がないので、今度は水面直下と底を狙ってウェットフライを流し込む。魚が居れば3回ほどでアタリは来るが、これも反応なし。支流との出会いまで下り、同じようにドライとウェットフライでアタリを探る。が、ここでも反応しない。
 
 1時間ほどして、ようやく小さなアタリが。少しやる気が出てきたところに、恐れていたラフティング船団が来襲。時間はまだ9時半だというのに。合計30隻近くが、ポイントの上をはしゃぎながら流れ過ぎていく。
 中には、興味津々でこちらに大声で話しかけたり、手を振る客も。これはダメだ、と予定よりも早く移動することにした。
 何もラフティング船団が悪い訳ではない。自分がもっと早くに来れば済むことなのだが、これからと言う時にいつも邪魔をされる。
2019y09m12d_171222555.jpg
 次に向かったのは、上流にある大曲付近。ラフティングはこの下流から出発するので、邪魔をされることはない。その代わりに、大岩を噛んだ荒々しい流れが遡行を妨げる。
 この場所は底岩が滑りやすく、何度も足を滑らせて沈没したことがあり、あまり好きなポイントではない。しかし、ヤマメの実績があり、雨後の荒食いが期待できるのでは、との考えから入川した。

 今回は雨の後にもかかわらず、水量は安定していて上流への遡行が楽に行えた。
 目指すは遠くに見える大淵で、そこまではドライフライで釣り上がるつもりだったが・・・。

 足元から、ブナ化した鮭が逃げ去る姿は確認できたが、途中の流れ出しや平瀬への流れ込み、岩陰の落ち込みや淵など、どこにフライを打ち込んでも反応はない。こんなにアタリがないならば、遠くに見える大淵も見込みが薄いだろうと、再び移動することに。

 時間はもうすぐ正午にかかろうとしている。この時間では、いつも行くポイントの釣果は難しい。ならば、その上流はどうだろう、と、この期に及んでのポイント探し。
 川に沿った農道を走りながら選んだのは、ザラ瀬の中の流れ出しと流れ込み、崖に沿った長い平瀬、分流となって再び合流する流れが見える場所。
 2019y09m12d_171859729.jpg
 こんなところがあったんだ、と回りを見渡しながらウェットフライを選択して釣り下る。
 深い平瀬や落ち込みは、時間的な問題か見た目はいいのにアタリはこない。

 せめて小さな魚でも、との期待も叶わない。あきらめモードで、対岸のボサ下にウェットフライを流す。すると、ジャンプを繰り返す20センチ弱の魚がヒット、虹鱒だった。これで坊主は免れたとの思いと、魚はいるとの確証からやる気がでてきた。

 2匹目は、分流から本流に合流した平瀬から。先ほどよりも小さい虹鱒だった。下流を見ると、遠くまでザラ瀬が続き、ここでウェットフライからドライに替えて釣り上がることに。

 しかし、ウェットフライでもアタリがないのに、ドライフライでは尚更反応がない。これがまず目時ならば、少しは違っていただろう。入川地点に近づき、先ほど手を付けなかった岩を抱き込む流れに上流からドライフライを流す。と、フライをつつく小さな反応が。
2019y09m12d_172251815.jpg
 2度3度同じ場所に流すと、フライをひったくる大きなアタリが。少しやり取りしてからネットインしたのは、25センチ強の虹鱒だった。決して大物ではないが、これがまず目時だったらそれなりの釣果が期待できそう。
 
 次の尻別川釣行では、このポイントを本格的に開拓しょうと考えている。ただ、時間がない中での新規ポイントの開拓が難しいことを実感した。自分のブログはそのために始めたのだが・・・。

写真@ラフティング船団が押し寄せて釣りにならなかった寒別付近のポイントA大曲ポイント近くの流れ。見かけは良いが、アタリは皆無Bさらに上流の流れ。釣り下りや遡行が楽で、何よりも河岸が開けているのが気持ち良いCこの場所で釣れた25センチ強の虹鱒

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2019年09月05日

長流川に逃げて虹鱒釣り



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 「困ったときの尻別川」も、今回は通用せず

 9月最初の釣行先は、困ったときの尻別川。大雨により一時的に渇水は解消されたが、再び渓流は枯れ沢が多くなり、釣行先が限定されるようになってきた。
 
 そして今回は、昼にかけての時間しかなく、確実に釣果が得られるのは本流しかないだろう、との読みから尻別川を選んだ。
 もう少し時間的な余裕があったのならば、ペーペナイ川上流や白井川上流の三渓流を考えていたのだが・・・。それは次回に取っておこうと思っている。
 さて、尻別川上流には6時半に到着。真夏と比べて、少し肌寒さを感じながら、いつもの曲りと対岸の深い平瀬にウェットフライを投じる。
2019y09m05d_083519822.jpg

 水量からすると、やはり2〜3割少ないようだ。そのため、これまではポイントだった淵や流れ込みが浅くなり、魚の居着いている様子が感じられない。
 それとも、人気ポイントなるがゆえの魚影の枯渇なのか、アタリがこない。辛うじて、ザラ瀬から平瀬に替わる場所でひったくるようなアタリがあったきりで、その後は釣り下っても音沙汰なし。

 ならば、この近辺の支流はどうだろう、とまだ今年入ったことのない支流へ向かう。
 実際には、尻別川の支流のそのまた支流。見た目は小河川だが、結構奥が深くて落ち込みや淵、倒木などのポイントが散在する。
 魚種も、これまで20センチオーバーのヤマメや尺越えの岩魚、30センチオーバーの虹鱒などの実績がある。
2019y09m05d_083044190.jpg 

 問題は、小さな渓流ゆえに渇水に弱いこと。なので渇水の続く今年は、まだ釣行していなかった。しかし、到着した入渓ポイントを見ると、水量が半分程度しかない最悪の状態。
 試しに上流、下流にある流れ込みから小さな淵に変わるポイントにドライフライを流してみた。結果はいずれも反応がない。
 
 この分では、ポイントを探りながら釣り上がっても、釣果は期待できない。再度、方向転換することに。今度の行先は、ここから少し離れた長流川。
 本流並みの太い流れと、大淵小淵、水深のある平瀬、流れ込みと流れ出しなどの多様なポイントが形成されている、大滝市街地近くの場所を選んだ。
2019y09m05d_083636205.jpg

 これまでの長流川の釣行は、盤渓近くのダムや北湯沢市街地だけで、それより上流はまだ手つかず。その当時の釣果は、小さな虹鱒やブラウン、それに流れ込む支流での尺近いアメマス。
 全体的に釣果は乏しいが、ポイントの連なる上流域には魅力を感じていた。

 今は使われていない橋を起点に、釣り上がることに。橋の下には大淵が作られており、その上流はザラ瀬と平瀬が交互する。お日様はすでに真上にあり、それを遮るものは一切ないという真夏の釣行となった。
 早速ドライフライを投じる。だが、さすがにこの時間では大淵から飛び出る魚はいない。ザラ瀬を経て水深のある平瀬でも、反応はない。

 入渓地点から100メートルほど離れた落ち込みで、ようやくアタリが。20センチほどの魚が、一度は食いついたもののすぐに吐き出す。同じことが3回ほど続く。かなりスレているようだ。
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 瀬尻でようやくヒットしたのは、20センチほどの虹鱒。しかし、これほどポイントが散在するのに、アタリは少ない。時間的な問題か、それとも魚影自体が薄いのか。この日2匹目も平瀬の上流から。先ほどよりも少し大きな虹鱒だった。
 
 流れ出しから平瀬に替わる、ここぞというポイントが現れた。その上流から慎重にドライフライを流すと、フライを追って顔を水面上に出した、見た目には40センチはあろうかという大きな魚だ。
 同じ場所に何度かフライを打ち込むも、最後は見切られてしまい反応しなくなった。

 上流にはザラ瀬が広がっている。その先にもポイントは有りそうだが、この暑さで体力的にも限界が。脱渓する場所が見当たらないので、ウェットフライで釣り下りながら入渓地点化で戻った。

 この日のこの川での釣果は、20センチ前後の虹鱒が4匹。時間がかかった割には、散々な結果に終わった。狙いのヤマメは盤渓よりも下流なのだろう。近いうちに釣行することを考えている。

写真@尻別川上流の流れ。水量はいつもよりも少なく、釣果は得られなかったAB大滝市街地に近い長流川の流れ。ポイントは連続しているが、魚影は薄いと感じたC平瀬でヒットした小型の虹鱒。大物の予感はするが、はたしてどうだろうか
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