2018年08月02日
余市川上流でウェットフライ
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熱中症の一歩手前で脱渓
本州と同様に、北海道にも30度を越える酷暑が押し寄せてきた。
家の中にいても、熱中症で亡くなる方がいるという今年の夏は、異常な暑さのほか各所で想定外の気象変動が勃発。
今後注意が必要なのは、これまでの規模を上回る台風の襲来と、高湿度、高気温が呼び水となる竜巻や豪雨。
特に、黒雲と同時に突然発生するゲリラ豪雨は、天気予報での情報収集では及ばないことが多い。
渓流釣りを行なう場合は、そのことを念頭に「空が急に暗くなる」「湿気を含んだ風が吹きだす」「遠くで雷が鳴り出す」といったゲリラ豪雨の予兆にアンテナを尖らせ、鉄砲水への対処をしっかりと考える必要がある。
またこの時期は、長い時間渓流に立ち込んでいるために、時間の感覚が鈍くなり、熱中症の危険も増す。くれぐれも、水分補給を欠かすことのないように。
釣行記なのに、なぜ天候への警戒から本題に入るのかというと、実際に自分も経験したから。渓流での雷や集中豪雨は、それなりに対処できると思うが、熱中病については自分でも気がつかないことが多い。今回の釣行でそれを身に染みて感じた。
道北や道東で30度を越える真夏日が広がり、札幌でも30度越えの続いた7月30日、キロロリゾート付近の余市川上流に釣行した。
最近凝っているウェットフライが目的で、午前5時に現地に到着。ダウンクロスストリームで上流から下流に釣り下った。
張り出した河畔林が川を覆うこの流域では、直接日差しの入り込む箇所が少なく、余り暑さを気にしないで竿を出せた。
ただ、太陽が頂上に近くなった頃から、肌にまとわり付く湿気が気になりだし、頭痛もしてきた。そして、暑いはずなのに体が震えだした。
釣り下るにしても、川岸がないために浅瀬を探って下るしかない。しかし、足場となる川底の岩は非常に滑りやすく、たかが500メートルもない下流の脱渓地点までに、2回も足を滑らせて水没、そのたびに上半身はびしょ濡れになった。
これが結果的に体を冷やして、本格的な熱中症にならなかった原因では。何もなく、そのまま釣り下っていたらどうなっていた事か。
釣果については、入渓地点から離れるごとにアタリが増えて、水深のある平瀬や大岩周りの落ち込みから、スウィングさせたウェットフライに20センチ余りの虹鱒が飛び出る。だが、魚影はそれほど濃いわけではなく、ほとんどが虹鱒でヤマメは少ない。
結局、この500メートル区間では、虹鱒が7匹にヤマメ1匹の成果。
体の異常と、びしょ濡れになった服を乾かすために、1時間ほど車で休憩、再び活動を開始したのは9時半。この時間には、太陽が真上にあり、川面からの照り返しがまぶしい。そして、気温がさらに上昇して、川に立ち込んでも汗は引かない。
新たに入った場所は、川幅が狭く流れの速い平瀬と、ザラ瀬の続く上流地域。入渓地点からしばらく釣り下ると、落差のある流れこみと、それに続く長い淵が現れた。
そこに、上流から#8のウェットフライを流し込み逆引きすると、1投目からアタリが。10メートルほど下流で、ヒットした魚がいきなりジャンプ、一瞬にしてフライが外れた。その魚は30センチはあったのではないだろうか。
心構えの出来ていなかった自分が悪いのだが、先に入った場所では、散発的なアタリしかこなかったのに、場所を代えるとこうも簡単にヒットするものか、と戸惑いも。
今度は、慎重にアタリを探りながらの逆引き。すると、先ほどと同じ場所で再びヒット。上がったのは20センチほどの虹鱒で、急流に棲息しているせいか、元気よく跳ねまわる。
その少し下流からもアタリが続く。手ごたえは先ほどよりも大きく、今回の釣行で初めてネットを使用。
ここでヒットするのは、虹鱒だけと思い込んでいたが、上がってきたのは、くっきりとしたパーマークと、オレンジ色の筋の入った尾びれ。25センチには欠けるが、待望のヤマメだった。しばらく眺めていたかったのに、あっというまにネットから逃げてしまった。
その後、20センチ余りの岩魚を追加して、この日の釣行を終えた。夏の渓流を甘く見ていたわけではない。突然の豪雨も恐ろしいが、初めて熱中症寸前までいって、その怖さを実感した。
まだ酷暑は続くとの予報。川や湖、海に釣行される方はくれぐれも熱中症対策を忘れずに!!
写真①ウェットフライ釣行のために入った余市川の上流部。②小型の虹鱒しかヒットしなかった③場所を上流に替えてヒットした④25センチあまりのヤマメと⑤20センチ強の岩魚
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