2019年10月17日
晩秋の余市川支流に
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今年最後の山岳渓流ドライフライ釣行
昨年のブログで取り上げたフライ釣行の最終日は、11月中旬の紋別川だった。ということは、今年はまだ年内のフライ釣行はひと月も残されていることになる。
しかし、水温の高い湧水河川を除いた山岳渓流のドライフライ釣行は、10月末で終えていた。湧水河川と言うのは、真狩川や紋別川を始め、勇払川や苫小牧川、錦多峰川といった平地を流れる小河川。
こうした湧水河川では、場所によっては12月に入ってもドライフライが可能で、釣りを諦めきれないフライフィッシャーの最後の砦となっている。
山岳渓流から湧水河川への釣行の切り替えをどのタイミングで行うのか迷っていたが、10月第2週の16日に最後の足掻きとしてヤマメを狙って余市川支流に向かった。
昨年同時期に同じ河川で型もののヤマメがヒットした。その記憶を辿っての釣行だった。
朝4時半に札幌をスタート、この時点での外気温は4度。フロントガラスは霜が降りたのか浅く凍りついていた。そして、午前6時に到着した余市川支流は、標高が高いこともあり、3度といつ雪が降ってもおかしくない気温。
問題の水温は6度で、寒さに強い岩魚ならばヒットの可能性はあるが、ヤマメはどうだろうか。
今回入渓したポイントはいつもよりも下流で、多くの釣人が入る場所。#10のフラッタリングカディスをセットして、行けるところまで釣り上がる計画だ。
敢えてこの場所を選んだのは、これまで入渓したことがなかったことと、渓相の美しさから。いくら多くの釣人が入っていても、魚影は保たれているだろうという思い込みも大きい。そしてもしアタリがなければ、いつもの上流に移動することを考えていた。
大岩や落ち込み、流れだし、小淵の連続する渓相は、どの画面を切り取っても見事で、どこにフライを流しても魚が居着いているような気がする。
それが幻想だと分かったのは、釣り上がってから30分ほどして現れた、流れ出しから平瀬に替わる、真夏ならば確実に魚が飛び出すであろう絶好のポイント。
それまでも、10センチに満たない小さな魚が大きなフライに悪戯をしていた。少し釣り上がれば、大きな魚もヒットするだろうと気楽に考えていたが、一級ポイントでも魚影は見られない。
この辺りから疑心暗鬼に陥った。いくら釣り上がってもフライに反応する魚はいない。それでも騙しだましで2時間ほど遡行したが、フライに反応したのは子岩魚かピン子ヤマメらしき小魚だけ。当然針りがかりはしなかった。
好ポイントの連続するこの流域での低迷から、上流への移動も乗り気がしなくなった。再びモチベーションを高められずに、この日の釣行は終了した。
入った場所の問題か、それとも水温低下による不活性からなのか。いずれにしても、山岳渓流での釣行は、この支流が今年最後となるだろう。
次回からは、湧水河川でのフライ釣行を考えている。それが終了する11月下旬には、アメマスやサクラマスを対象としたショアトラウト釣行に移行する計画だ。
写真@A余市川支流の流れ。渓相は見事だが魚影は確認できなかったB午前6時現在で6度と微妙な水温
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