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2024年01月08日

放送大学の大統合自然史第二部で紹介された「全地球史アトラス」を視聴してみた

2023年は自分の興味に任せて放送大学の講義を幾つか視聴した。その中で『“科学”からの招待状 大統合自然史』シリーズが私の知的好奇心を満足させてくれた。

参考:テレビ放映のお知らせ「“科学”からの招待状」(2022年4月24日より放送)
 https://www.riken.jp/pr/news/2022/20220422_4/index.html 


参考:"科学"からの招待状 大統合自然史第二部 地球を知る
 https://www.ouj.ac.jp/news/2023/information/11-35.html 


大統合自然史第二部の講義の中で「全地球史アトラス」というCGムービーが放送された。地球に原子生命が誕生する話から人類進化までリッチなCGで描かれており大変面白い。講義終了時にこのビデオはYouTubeで視聴可能と言っていたので今更ながらこの正月に視聴してみた。

参考:全地球史アトラス フルストーリー
https://www.youtube.com/watch?v=rTCXFuQSSNU 


完全版は65分強ありテレビではその一部だけが放送されただけと分かり驚いた。しかも45億年前の太陽系誕生から80億年後の地球消失まで語っているその時間軸の長さに気が遠くなる。聞いたことない超大陸名や地質時代名も次々出てきて理解が追い付かない。

地球は何度宇宙放射線に焼かれているのか?それが全凍結の原因だったと興味深い話も出てくる。とにかく情報量が多く何度も繰り返し視聴して理解したくなるプログラムだ。

落ち着いた語り口とBGMはまるで国立科学博物館のムービーを見ている様だし、このCGを「シアター36〇」で上映しても十分楽しめるのではないかと思うクオリティだ。27インチ4Kモニターで全画面表示しても画質が破綻しない圧縮率なのも嬉しい。

遠い将来、4億年後にはCO2減少によりC4植物が絶滅し、10億年後にはプレートテクニクスが停止して磁場が無くなると予想されている。プレートテクニクスが止まれば地震や火山噴火は発生しなくなり安心だと思ったら太陽風に焼かれて生物全滅というのだからお先真っ暗だ。(^_^;;

地球125億年の歴史を65分にまとめているので何故地球が全凍結から抜け出せたのか(NHKの番組によると火山活動のお陰)とか、生物大絶滅の後に何が生き残り次の進化に繋がったのかといった点は語られずチャプターごとに区切り過ぎの感はある。恐竜も尻尾が地面についていて少し古いモデルになっているのも気になる。

それでもこれだけ高品質の番組を無料で視聴出来るのだから本当に良い時代になったものだと今更ながら思う。

2024年01月05日

22/12/31(土)放送「第6回 ももいろ歌合戦」を編集していたらDMR-ZR1がバグった?

そう言えば23/12/01(金)からNHK BS4KはBS Premium 4Kという名称になったのだと思いながら2023年年末はDMR-ZR1のHDD空きを作ろうと22/12/31(土)に放送されたNHK『第73回紅白歌合戦』とBS4『第6回ももいろ歌合戦』を2層BD-REに焼いた。

参考:第73回(2022年)紅白歌合戦
 https://www.sponichi.co.jp/entertainment/kouhaku/2022/ 


『第73回紅白歌合戦』は19:20〜23:45放送でニュースをカットしても本編は260分あり50GBでも約40分容量を超過する。オートで焼いたところ1.3倍となった。ディスクに25分の空きが出来たので「残響散歌/Aimer」「新時代/ウタ」等のアニソン以外を削除して15分にまとめDRで焼いて残りを埋めた。

2019年「第69回NHK紅白歌合戦」は地デジとは別カメラ収録でBS4KはHDR放送だったが、生放送だけに映ってはいけないものが映るトラブルもあって翌年から同一カメラ撮影によりBS4KでもノーマルDRになってしまい魅力が薄れてしまった。

参考:第6回 ももいろ歌合戦
 https://www.momoclo.net/momoiroutagassen_6/#cast 


『第6回ももいろ歌合戦』は19:00〜24:30放送でCMをカットしても本編は298分あり50GBでも約70分容量を超過する。オートで焼いたところ1.6倍となった。

ディスクに9分の空きが出来たので紅白同様「ウマ娘」「アイマス」「声優と夜あそび」「森口博子」等アニソン関連楽曲以外を削除してまとめようとして実行ボタンを押したところ「実行できません」みたいなエラーメッセージが表示された。

再度実行しようとしたら勝手にチャプターへ跳んでしまい編集出来なくなってしまった。再生も不可でファイル情報が壊れてしまった様だ。一応BDディスクには本編は残っているのであっさりと諦めて削除した。

さすが4時間58分もある長時間番組を一気に編集しようとするとバグに遭遇することもあるだろう。2つに分割してから編集すれば良かったのかもしれないが4時間20分は問題なく出来たからそこまで気が回らなかった。

「第74回(2023年)紅白歌合戦」の編集時には注意しよう。

2023年12月28日

NHK BS4K「大阪モダン 旅する昭和」を100インチDolby Atmos 7.1.4chで視聴してみた

NHK BS4Kにて『新日本風土記』「大阪モダン 旅する昭和」が放送されたのでDMR-ZR1で録画、VPL-VW255で100インチスクリーンに投影、CX-A5100(H)とMX-A5000(H)のDolby Atmos対応7.1.4chスピーカー構成で視聴した。

参考:大阪モダン 旅する昭和
 https://www.nhk.jp/p/fudoki/ts/X8R36PYLX3/episode/te/11RVGP2PPG/ 


23/11/23(木)〜26(日)11:00〜19:00に『大阪来てな!キャンペーン「中之島アニメBOX」』が開催された大阪市中央公会堂へ行ったので多分映るだろうと思ったら冒頭から登場した。

番組では、大正時代に東京が関東大震災で焼け野原になったため大阪に本社を移転する会社が多く、この時に建設された建物が残っているという話と耐震修復費用が高額なため破壊して最新ビルを建てるしかないと言う現実が語られた。

残念ながら地震大国の日本では危険な建築物は残せないことが多いと思うと同時に建設会社がスクラップ&ビルドのビジネスモデルしか持っていないのがその一因だろう。

最後に大阪市中央公会堂近くの床屋さんの話が出てきて、2代目ご主人の趣味がジャズ鑑賞ということでオーディオ装置が映った。

スピーカーはJBL 4343WX、その上にTANNOY Autograph miniが乗っている。プリメインアンプはLUXMAN SQ38DまたはSQ38Dsでもう1台のプリメインアンプはMcIntosh MA6900だろうか。FM/AMチューナーはMcIntosh MR85みたいだ。CDプレーヤーはシルバーパネルでデザインから海外メーカーらしいが分からない。店内の広さを使いスピーカーを前に出して左右に広げればジャズ向きの良い音が楽しめそうな組み合わせだ。

よく見ると入口入って右手側の棚の中にはクラシックカメラが少なくとも4台は展示されていた。その上の電源タップのタコ足配線ぶりはちょっと怖い。

最後にご主人が大阪市中央公会堂を見る好きなアングルを教えてくれたが、私はその角度で見なかったのがちょっと残念だった。

11/21(火)放送だったので旅行前に視聴していればと少し後悔した好番組だ。

2023年12月21日

23/05/13(土)放送NHK BS4K「グラディエーター」を100インチDolby Atmos 7.1.4chで視聴したら危険!?

23/05/13(土)15:24からNHK BS4Kにてシネマ4K「グラディエーター[5.1]」放送されたのでDMR-ZR1で録画した。VPL-VW255で100インチスクリーンに投影、CX-A5100(H)とMX-A5000(H)のDolby Atmos対応7.1.4chスピーカー構成にて後日視聴しようと思いつつ7カ月経過してしまった。

年末年始特番に備えてHDDの空きを作ろうと取りあえず2層BD-REに焼き、録画トラブルがないか早送りで番組を確認していたところ映画開始から約46分後に「緊急地震速報(気象庁)」のテロップとその後の震度速報テロップが入ったことを見逃さなかった。

関東地方で「緊急地震速報」が出るような地震があれば録画時に気付いたがこの地震の震源地はトカラ列島近海で震度5弱は鹿児島十島村というものだったからまったく気付かなかった。

参考:2023年05月13日 16時10分頃
 https://earthquake.tenki.jp/bousai/earthquake/detail/2023/05/13/2023-05-13-16-10-31.html 


試しにこの部分をDolby Atmos対応7.1.4chで視聴してみたら、緊急地震速報のチャイムがイマーシブサウンド化されて部屋中に鳴り響くのだから鳴ると分かっていても心臓に悪い。もしもこのことを知らず映画を視聴していたらApple watch 5が「高心拍数の通知」を表示したことだろう。

テロップよりこの音声上の問題でHDDの映画は削除し、焼いたBD-REは再フォーマットして再利用することにした。さて「グラディエーター」の再放送はいつになることやら…。

2023年12月15日

NHK BS4K「星野道夫カメラマンの足跡を巡る」3番組を100インチDolby Atmos 7.1.4chで視聴してみた

NHK BS4Kにて放送された
・22/12/20(火)15:00『アラスカ悠久の自然 星野道夫が見たトナカイ大集結』
・23/03/19(日)11:00『目撃!オーロラ爆発』
・23/04/03(月)19:30『アラスカの光と風 星野道夫×大竹英洋 時を超える旅』
の3番組をDMR-ZR1で録画、VPL-VW255で100インチスクリーンに投影、CX-A5100(H)とMX-A5000(H)のDolby Atmos対応7.1.4chスピーカー構成で視聴した。

参考:アラスカ悠久の自然 星野道夫が見たトナカイ大集結
 https://www.nhk.jp/p/wildlife/ts/XQ57MQ59KW/episode/te/4J5PGJ3G9V/ 


参考:目撃!オーロラ爆発
 https://michio-hoshino.com/news/detail/152 


参考:アラスカの光と風 星野道夫×大竹英洋 時を超える旅
 https://www.nhk.jp/p/wildlife/ts/XQ57MQ59KW/episode/te/L2MLNJQPL1/ 


1つの素材から『トナカイ大集結』は星野道夫氏の足跡を語る番組に、『時を超える旅』は大竹英洋氏の視点で星野道夫氏の足跡を辿ると言う番組になっていた。まるで1つの取材で雑誌ごとに特集記事を掲載する日本経済新聞社みたいだ。

『トナカイ大集結』はトナカイだけではなく熊の撮影も取り上げていたが、『時を超える旅』では熊より鯨に関する撮影の話に時間が割かれていた。

カメラ好きとしては星野氏がNikonカメラを使用していたのに、彼の写真を見て写真家を目指した大竹氏がCanon EOS R5を使用しているのはハートを受け継いだからハードは関係ないのかと納得した。

『時を超える旅』星野氏が亡くなる数年前から使用していた銀塩パノラマカメラがFUJI G617 Professionalが見つかりその中に入っていた約30年経過した撮影済みフィルムをフジフイルムに現像してもらうエピソードも追加されていた。

写っていたのは白熊親子で今では地球温暖化の影響を強く受け危機に瀕している。星野氏が生きていたら今どんな写真を撮っているだろうかと考えさせられる記録だ。

参考:フジパノラマG617プロフェッショナル
 http://www.mediajoy.co.jp/mjc/camera_review/G617/index.html 


『オーロラ爆発』は関係ないと思っていたら星野氏が撮った“デナリ山に降り注ぐオーロラ”の1枚に竹本宗一郎カメラマンが挑戦するエピソードがあった。

夜景撮影家の竹本氏が使用しているカメラは高感度に強いSONY α7S IIIだろうと思い見ていたがレンズマウント部の赤いリングしか確認できなかった。使用しているレンズは一瞬写ったレンズキャップからSAMYANG(サムヤン)の様だ。「AF 24mm F1.8 FE」だろうか。

大集結したトナカイや大移動する原因となっている蚊の大群が見て取れるのは解像度の高い4Kならでは。オーロラの繊細な発光と美しさが見て取れるのも色域BT.2020とHDRのお陰とBS 4K放送の魅力を堪能できる3番組だ。

2023年11月22日

NHK BS「4Kプレミアム」番組はBS4KとBSPどちらで視聴するのが高画質か比べてみた

NHK BS「4Kプレミアム」で「天才画家の肖像」3番組が放送された。博物館と美術館見学をするようになり雪舟、狩野永徳、横山大観の国宝や重要文化財作品を何回も鑑賞したので大変興味深く視聴した。

参考:美で乱世を制した絵師 狩野永徳(2007年)
 https://www.nhk.jp/p/pcafe/ts/YLGKWGLR2Q/episode/te/JVWKJR6K5K/ 


参考:天才画家の肖像 雪舟 画聖と呼ばれた男(2005年)
 https://www.nhk.jp/p/pcafe/ts/YLGKWGLR2Q/episode/te/QGR8913MV5/ 


23/11/10(金)の埼玉県は雨で暗かったのでDMR-ZR1で録画、VPL-VW255で100インチスクリーンに投影、CX-A5100(H)とMX-A5000(H)のDolby Atmos対応7.1.4chスピーカー構成で「横山大観」をリアルタイム視聴していた。

19年前の若い秋元康氏と藤子不二雄A氏の「横山大観」に関するコメントが聞けるのも貴重な番組だ。2004年のハイビジョン特集番組なのでFHD収録となり4Kアップコンバートされている筈だが、そう意識しないと絵画のアップ場面での解像度の甘さに気付かない。さすがプロ御用達のアプコンだ。

視聴中に小さく短い揺れを感じた。マズイと思ったら案の定番組中に地震情報のテロップが入った。10:00神奈川県東部でM4.2最大震度3の地震が発生したのだ。

その1時間後再び地震のテロップが入った。10:54土佐湾でM4.3最大深度3の地震も発生したそうだ。折角の好番組も地震テロップが2回入っては保存価値が落ちる。

EPGを見ていて確か深夜に再放送があると知っていたので再度録画予約を入れた。同時にBSPでも再放送されると気づきオリジナルが2KならDMR-ZR1でアプコンしても同等の画質が得られるのかもしれないと思いBS4KとBSPを同時録画することにした。

参考:天才画家の肖像 ミスター日本画 横山大観(2004年)
 https://www.nhk.jp/p/pcafe/ts/YLGKWGLR2Q/episode/te/4GLJQPR1Y5/ 


さて翌日まず不要なテロップが入っていないことを確認して4KとBSPの画質を確認してみた。BSPはDMR-ZR1でアプコンされ「3840x2160/60p YCbCr4:2:2 BT.709」で出力され、BS4Kは「3840x2160/60p YCbCr4:2:2 BT.2020」だ。

オリジナルがBT.709なので色彩に違いはない。絵画のアップや出演女性の髪の毛の質感等を何度も見比べたが解像感に違いは殆どなかった。影や輪郭の周辺に乗るノイズは4K放送の方が気持ち少ない様だ。

一番大きな違いは戦中戦後に録画されたモノクロフィルムの場面で4K放送の方が適切にノイズリダクションされておりかなり見易い。BSPではノイズが大きくかなり五月蠅い。これはアプコン後に手作業でノイズ除去してくれたのだろうか?

BSP版は2004年放送時のオリジナルのままだがBS4K版はアプコンと同時に修復されていると分かり保存するのは4K版一択だ。放送時間が2:04とBD-RE 25GB 1枚に収まらないのでオート(自動調整)で焼いたら1.3倍録となった。オリジナルが2Kだからこれで十分だ。

2023年10月30日

NHK BS4K『けなげで華麗!巧妙すぎるぜカメムシ』を100インチDolby Atmos 7.1.4chで視聴してみた

涼しくなって我が家にもまたキマダラカメムシがやってくるようになった。2022年の冬には暖かい室内は越冬に良いと思って隙間からいつの間にか入って来ていて驚かされた。

玄関マットを鉄製の門にかけて干していればいつの間にかその中に隠れていたりする。金属製の雨戸も昼間は暖かくなるから好んで入り込むが夜中に冷えるものだから朝には凍死して落ちてきたりする。特に害はないらしいが20mmと大きいから落ちてくると驚かされる。

参考:キマダラカメムシ
 https://www.insects.jp/kon-kamekimadara.htm 


そんな縁もあり23/10/22(日)8:30にNHK BS4Kで放送された『けなげで華麗!巧妙すぎるぜカメムシ』をDMR-ZR1で録画、VPL-VW255で100インチスクリーンに投影、CX-A5100(H)とMX-A5000(H)のDolby Atmos対応7.1.4chスピーカー構成で視聴した。

参考:ダーウィンが来た!生きもの新伝説
「けなげで華麗!巧妙すぎるぜカメムシ」
 https://datazoo.jp/tv/%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%81%8C%E6%9D%A5%E3%81%9F%EF%BC%81%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%82%82%E3%81%AE%E6%96%B0%E4%BC%9D%E8%AA%AC/1609115 


視聴して初めてカメムシ目にはアメンボ、タガメ、セミ、アブラムシといった口が針状になっている昆虫が含まれており多種多様で繁栄していると知った。

黄金色で華麗にダンスをするナナホシキンカメムシや巣に果実を運び子育てしたりするベニツチカメムシが紹介された。青リンゴや飴のような匂いを出すカメムシもいて本当に面白い。

参考:「カメムシ」〜森の中で見た研究者の思いやり〜
 https://www.nhk.jp/p/darwin/ts/8M52YNKXZ4/blog/bl/p9oerqkz41/bp/pwBYkMKGQx/ 


単に虫を嫌うばかりではなくその生態の不思議さを知ると興味を持てるしその命が愛おしくなる、ということを教えてくれる番組だ。

2023年10月23日

NHK BS4K『光通信に賭けた男 〜独創の科学者・西澤潤一〜』を100インチDolby Atmos 7.1.4chで視聴してみた

10月は日暮れが早く涼しくてホームシアターを楽しむには良い季節だ。

23/10/16(月)18:10にNHK BS4Kで放送された『光通信に賭けた男 〜独創の科学者・西澤潤一〜』をDMR-ZR1で録画、VPL-VW255で100インチスクリーンに投影、CX-A5100(H)とMX-A5000(H)のDolby Atmos対応7.1.4chスピーカー構成で視聴した。番組は1985年制作のNTSCステレオ音声だから視聴環境がリッチ過ぎた。(^_^;;

参考:「光通信に賭けた男〜独創の科学者・西澤潤一〜」
 https://www.nhk.jp/p/ts/DN23LL75QJ/episode/te/P5K4Y14XXP/ 


1985年各国の通信関連会社のトップが来日し尋ねてくる西澤潤一氏は光通信に関する特許を多数持つこの世界の第一人者だ。

大学生だった西澤氏は終戦直後の食糧不足と資源不足を目の当たりにして日本は独自技術を持たないと食べていけないと奮起する。当時日本では誰も実現不可能と思っていた光通信に将来性を信じ世界に先んじて基礎技術の論文を書き特許を取ったが日本ではその価値は認められなかった。

各国が光通信実現の足掛かりを付けた時になりやっと西澤氏の実績が評価され名前が知られるようになって日本国内でも独創性が認められるようになった。

今では西澤氏のもとに各企業や研究機関の一流技術者が集まり光通信に関する新技術開発にしのぎを削っている。西澤氏は電気伝導効率を向上させるサイリスタを開発したが日本企業は開発投資を渋るので米国企業と交渉中だ。

日本人にも独創性はあり誰も作っていない技術を誰よりも早く発明する、という西澤氏信念は今も変わりない、というドキュメンタリーだ。

参考:東芝 TOB成立発表 応募比率は約78% 年内にも非上場化の見通し
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230921/k10014202031000.html 


何故日本がこの後40年近く経済が停滞したのかその原因の一つを目のあたりに出来る好番組だ。彼を招いて話を聞く経団連の顔ぶれが老人ばかりでサイリスタ開発を申し出る役員はいない。

この時の出席者の一人でインタビューを受けていたのが東芝の会長だというのが38年後の今見ると皮肉としか思えない。科博に展示されている万年時計の発明者で東芝を創立した田中久重氏も草葉の陰で泣いているかもしれない…。

参考:「闘う独創研究者」西澤潤一博士が逃した大魚
 https://toyokeizai.net/articles/-/245941 


この番組放送から40年近く経っても"日本人には独創性がなく既存技術を改良するのが得意"と言う思い込みから抜け出せず「出る杭は打たれる」社会のままと感じる。これでは円安は続くことだろう。

個人的には西澤潤一氏の趣味である音楽鑑賞に使われているスピーカーがYAMAHA NS-1000M(独自開発のベリリウム振動板採用)、テレビはSONY PROFEEL (モニターブラウン管)だがサイズはKX-27HF3だろうか。

βカセットテープが映っていたのでビデオデッキはSONYのβマックス考えられる。オープンリールテープデッキはTEACA-6700みたいなカラーとデザインをしているが正解か分からない。

レコードプレーヤーは、分厚い黒のキャビネット、キャビネット前方に6つのシルバー色のボタン、ダストカバーはキャビネット全面を覆わずターンテーブルの形に半円状、ストレートトーンアームと特徴的なデザインをしている。リニアトラッキングプレーヤーぽいと思ったが「オーディオの足跡」で探しても該当モデルは見つからなかった。

腕時計はカシオの多機能デジタル腕時計だった。これらのガジェットを見ても西澤潤一氏が独創的な技術を搭載した製品を好むことが分かり興味深かった。

2023年10月22日

放送大学『中東の政治』第3回「アメリカの一極覇権」の高橋名誉教授の講義が面白い!

たまたまテレビを点けたら放送大学『中東の政治』第3回「アメリカの一極覇権」を放送していた。国際政治学者の高橋和夫名誉教授の語り口が面白くて最後まで視聴してしまった。

第3回は1964年「ブレジネフ書記長就任」から2019年「イラク反政府暴動」までの中東に関する歴史を取り上げている。

参考:中東の政治('20)
 https://bangumi.ouj.ac.jp/v4/bslife/detail/15485906.html 


高橋名誉教授はゴルバチョフ共産党書記長が1985年から行ったペレストロイカについて以下の様に評した。

1984年までのソビエト連邦において国は“労働の対価としてルーブルを支払う”が物不足で欲しい物が買えないから労働者は“生産計画分の労働”しか行わないことで体制が維持されていた。ところがゴルバ“チョップ”による経済改革が生産性向上を命じたものだからこの暗黙ルールが破壊され混乱を引き起こした。これが1991年のソ連崩壊の一因になったと説明した。

まさかダジャレでくるとは思っていなかっただけに強く記憶に残るペレストロイカ評だ。(^_^)

高橋名誉教授は「ポール・ケネディ著:大国の興亡―1500年から2000年までの経済の変遷と軍事闘争 1987年発行」について、発行時は米国の将来について書かれたものだと思っていたが、ソ連崩壊により軍事的拡大に自国財政が耐えられなくなるのが大国の興亡の原因という著者の指摘の正しさを実感した。それから33年経って今は米国の一極覇権が崩れ中国とロシアが台頭してきており再び本書の正しさが証明されようとしている、と語る。

第二次世界大戦終了後の中国が中東向け短波放送を開始したのを聴いていて「将来的に中国は中東への関与を深めるだろう」と思ったとも言っていた。

歴史は繰り返えすが、未来を信じて種を蒔くことを疎かにしてはいけないと考えさせられた講義だ。

2023年10月12日

NHK BS4K『愛と異端のシルクロード』を100インチDolby Atmos 7.1.4chで視聴してみた

10月になり夜は涼しくなってやっと機材の放熱を気にせずホームシアターを楽しめる様になった。

22/08/14(日)11:00にNHK BS4Kで放送された『[4K]愛と異端のシルクロード[HDR]』をDMR-ZR1で録画、VPL-VW255で100インチスクリーンに投影、CX-A5100(H)とMX-A5000(H)のDolby Atmos対応7.1.4chスピーカー構成で視聴した。

参考:愛と異端のシルクロード
 https://www.nhk.jp/p/ts/ZZR945J67G/episode/te/EWG9NMNK77/ 


番組では、中国の俳優の趙濤さんが中国の雲岡石窟を尋ね研究員から石窟を築いた「鮮卑」の民の歴史とその国の皇帝となる皇子を産んだ皇后の運命を聞く、という中国の歴史と美術に迫るドキュメンタリーだ。

中国の石窟と言えば「敦煌」が有名だが他に3か所もあるとは知らなかった。今回の雲岡石窟に初めて海外のカメラが入り収録したと言う。この石窟は4世紀から6世紀にかけて北魏の皇帝が築いたものだ。

参考:【年表付】古墳時代とは?当時の生活や服装、食事、主な出来事まとめ
 https://rekisiru.com/10657 


北魏(386年〜534年)時代の日本は古墳時代(3世紀中頃〜6世紀末頃)にあたり、大和朝廷が成立し飛鳥時代(592年〜710年)に変わるのは北魏滅亡後となる。

参考:【年表付】飛鳥時代とは?当時の生活や服装、文化、出来事、人物まとめ
 https://rekisiru.com/10927 


「魏志倭人伝」(280年〜297年)が書かれた三国時代の魏(220年〜265年)・呉・蜀とこの北魏は関係ないという点から学ぶことになった。北の遊牧民が西晋(265年〜316年)滅亡による戦乱の中、中国北部を統一した皇帝が多民族をまとめ政治的に安定した国を造るのに仏教を利用した。

仏教の教えと皇帝の権力を国民に広めるために雲岡石窟を造らせたという。その石像は歴代の皇帝の面影を反映した大きな仏像が彫られている。

遊牧民は女性の地位が高く皇子を産んだ皇后は親戚からの要望が集まり政治的な不安定の原因となる。そこで皇帝は世継ぎを定めた時点でその母親たる皇后に自害を命じたと言う。その後皇子の育児は別の妻が担当した。

その育ての母の1人だった賈南風は皇帝を育て上げ権力を握った後、その皇帝が夭逝したため彼の息子も育て2代に渡り権力の座に就いた。その皇帝との母子の"愛情"を物語る仏像が雲岡石窟には残っている。賈南風死後皇帝は都を移し、龍門石窟を造り始めたと言う。

"異端"である「鮮卑」の民がインド文化や漢民族文化との融合を目指した国を造り、中国の歴史と文化に大きな足跡を残したと言う実に学ぶことが多い番組だった。

仏像の細かな作りや鮮やかな色彩が楽しめ4K HDR放送の魅力を実感出来る好番組だ。

個人的には女優の趙濤さんがLUMIX GH5をずっと首から下げていて熱心に雲岡石窟を撮影していたのが気になった。やはり動画性能と軽量な点が選択理由なのだろうか?
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