23/10/16(月)18:10にNHK BS4Kで放送された『光通信に賭けた男 〜独創の科学者・西澤潤一〜』をDMR-ZR1で録画、VPL-VW255で100インチスクリーンに投影、CX-A5100(H)とMX-A5000(H)のDolby Atmos対応7.1.4chスピーカー構成で視聴した。番組は1985年制作のNTSCステレオ音声だから視聴環境がリッチ過ぎた。(^_^;;
参考:「光通信に賭けた男〜独創の科学者・西澤潤一〜」
https://www.nhk.jp/p/ts/DN23LL75QJ/episode/te/P5K4Y14XXP/
1985年各国の通信関連会社のトップが来日し尋ねてくる西澤潤一氏は光通信に関する特許を多数持つこの世界の第一人者だ。
大学生だった西澤氏は終戦直後の食糧不足と資源不足を目の当たりにして日本は独自技術を持たないと食べていけないと奮起する。当時日本では誰も実現不可能と思っていた光通信に将来性を信じ世界に先んじて基礎技術の論文を書き特許を取ったが日本ではその価値は認められなかった。
各国が光通信実現の足掛かりを付けた時になりやっと西澤氏の実績が評価され名前が知られるようになって日本国内でも独創性が認められるようになった。
今では西澤氏のもとに各企業や研究機関の一流技術者が集まり光通信に関する新技術開発にしのぎを削っている。西澤氏は電気伝導効率を向上させるサイリスタを開発したが日本企業は開発投資を渋るので米国企業と交渉中だ。
日本人にも独創性はあり誰も作っていない技術を誰よりも早く発明する、という西澤氏信念は今も変わりない、というドキュメンタリーだ。
参考:東芝 TOB成立発表 応募比率は約78% 年内にも非上場化の見通し
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230921/k10014202031000.html
何故日本がこの後40年近く経済が停滞したのかその原因の一つを目のあたりに出来る好番組だ。彼を招いて話を聞く経団連の顔ぶれが老人ばかりでサイリスタ開発を申し出る役員はいない。
この時の出席者の一人でインタビューを受けていたのが東芝の会長だというのが38年後の今見ると皮肉としか思えない。科博に展示されている万年時計の発明者で東芝を創立した田中久重氏も草葉の陰で泣いているかもしれない…。
参考:「闘う独創研究者」西澤潤一博士が逃した大魚
https://toyokeizai.net/articles/-/245941
この番組放送から40年近く経っても"日本人には独創性がなく既存技術を改良するのが得意"と言う思い込みから抜け出せず「出る杭は打たれる」社会のままと感じる。これでは円安は続くことだろう。
個人的には西澤潤一氏の趣味である音楽鑑賞に使われているスピーカーがYAMAHA NS-1000M(独自開発のベリリウム振動板採用)、テレビはSONY PROFEEL (モニターブラウン管)だがサイズはKX-27HF3だろうか。
βカセットテープが映っていたのでビデオデッキはSONYのβマックス考えられる。オープンリールテープデッキはTEACA-6700みたいなカラーとデザインをしているが正解か分からない。
レコードプレーヤーは、分厚い黒のキャビネット、キャビネット前方に6つのシルバー色のボタン、ダストカバーはキャビネット全面を覆わずターンテーブルの形に半円状、ストレートトーンアームと特徴的なデザインをしている。リニアトラッキングプレーヤーぽいと思ったが「オーディオの足跡」で探しても該当モデルは見つからなかった。
腕時計はカシオの多機能デジタル腕時計だった。これらのガジェットを見ても西澤潤一氏が独創的な技術を搭載した製品を好むことが分かり興味深かった。
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