24/09/03(火)NHK BSP4Kにて『ダークサイドミステリー』「関東大震災と流言 2人の作家が見た惨劇の心理」が放送されたのでDMR-ZR1で録画して視聴した。
参考:「関東大震災と流言 2人の作家が見た惨劇の心理」
https://www.nhk.jp/p/darkside/ts/4847XJM6K8/episode/te/DKJWV9QR5M/
2人の作家が関東大震災発生直後から見聞した流言を詳細に記録していたのでそこからいつから流言が流れ始めどう内容が変化していったかを検証する内容だ。
当時の写真や映像をスクリーンに映しその前で再現ドラマを演じると言う演出は[再現映像]というテロップを不要として生々しさや軽減する意図があるのだろう。
1910年の「韓国併合」により起きた独立運動を武力で制圧してきた日本人は、反抗する朝鮮人の印象を新聞報道で植え付けられる。今まで差別し虐めて来た負い目から震災直後の混乱に乗じて復讐されると恐れた人間の心理は説得力がある。しかもこの流言を確認しないまま警察や新聞社が報じてしまったことで「朝鮮人虐殺事件」の被害を大きくしてしまった。
当時は知識人である老人が過去の流言と類似していることや内容がコロコロ変わることからデマと笑い飛ばすシーンがあった。
参考:ブラジル最高裁、「X」のサービス停止命令 偽情報対策めぐり
https://www.bbc.com/japanese/articles/cd9dv8jjy91o
参考: テレグラムのCEO、フランスで逮捕 犯罪利用を抑制しなかった疑い
https://www.bbc.com/japanese/articles/c4gv43ld5lko
101年経って情報通信が発達した現代なら安心だろうか?Z世代はテレビを見ずSNSで情報を得ると言う。高齢者の言う事は"老害"の一言で片づけられて聞いてもらえない。
SNSでは閲覧数を稼ぎ儲けようと魑魅魍魎が蠢いている。その伝達速度や影響力を考えると現代の方が怖く思えるくらいだ。救いは現代日本には明確な人種差別な無いことだが、大災害時には文化習慣の違いが疑心暗鬼をの心を生み何が起こるか分からない。
SNS運営会社はそのプラットフォーム上で扱われる情報について責任を持たない、という今まで通りの経営姿勢で良いのか緊急事態を想定して表現の自由とのバランスを考えてもらいたいものだ。
参考: SNSに群がる「インプレゾンビ」は百害あって一利なし、完璧ではないが対策できる
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00160/030200395/
参考: アメリカ秘史 笑顔に隠された陰謀 〜先住民オセージ族連続怪死事件〜
https://www.nhk.jp/p/darkside/ts/4847XJM6K8/episode/te/8R2PMRPZLJ/
24/09/10(火)放送の「アメリカ秘史 笑顔に隠された陰謀」はデイヴィッド グラン(著)「花殺し月の殺人――インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」の内容に迫っている。本著は『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』として映画化もされている。
こちらは善意による差別と利権を巡る欲望の怖さを教えてくれる。見終わると自分の持つ差別意識と向き合う必要性を感じる内容だ。
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