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2013年12月21日

【詳細版】大商談会「ソニーHAP-Z1ESも成長するHDDオーディオプレーヤーを目指す」

ヤマハの視聴が終わるとソニールームへ向かった。予想通りVW500ES視聴とは異なり参加者は少な目だった。ピュアオーディオ試聴に注目が集まらないのが大商談会の傾向だ。

12回予定の「aVACホームシアター大商談会2013ウインター」詳細レポートの第9回目は「11/24(日) 12:30〜13:20 ROOM6:SONY HAP-Z1ES&A-A1ES」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)

使用機材はHDDオーディオプレーヤーHAP-Z1ES(税抜21万円)、ステレオインテグレートアンプ A-A1ES(税抜21万円)、スピーカーSS-NA2ES(税抜19万円)×2本だ。AHTE2013と同様ヤマハの調音パネルACP-2 MNを活用しているのが注目だ。

HAP-Z1ESがハードディスクを内蔵している点について、「DLNAではDSD配信規格が定まっていないことが理由の1つ」と説明された。良くある質問の答えとして、「HDDの振動対策はしっかり行っているので音質への影響はない」「壊れると言う点では発生率の違いはあってもSSDも同様と考えている」そうだ。「外付けハードディスクを接続すると初回にフォーマットする必要があるので注意して下さい」と言っていた。

試聴曲は以下の6曲。
 1)96kHz/24bit「From This Moment On (Cole Porter)/ SHANTI」
 2)DSD2.8MHz「A Rare Conundrum/バート・ヤンシュ」より「Looking For A Home」
 3)DSD2.8MHz「ラフマニノフ:交響曲第2番」
 4)44.1kHz/16bit「Are We There Yet?/Sara K.」より「Turned My Upside Down」
 5)96kHz/24bit「Two Against Nature/スティーリー・ダン」より「Gaslighting Abbie (Album Version)」
 6)96kHz/24bit「風が吹いている/いきものがかり」

オーディオラックに入れても感度が落ちないように無線LAN用のアンテナはフロントパネルの後ろに内蔵しているが、最初の音楽データファイルのコピーには時間が掛かるので有線LANを推奨するとのこと。

音楽データファイルのデータベースは内蔵と外付けHDDを一括管理しており、コピー時にメタ情報は上書きせず空白部分だけグレースノートから引用して追加する。CDのTOC情報が無いのでファイル名、並び順、音楽データ自身も利用して楽曲情報を一致させているそうだ。

12月中旬のアップデートで「DSDリマスタリングエンジン」のON/OFF機能を追加するが、それ以外ではradikoへの対応、「HDD Audio Remote」アプリからのHDD内の音楽データのファイル管理等の機能追加を検討しているとのこと。現状ではZ1ESのHDD内の不要音楽ファイルはPCから覗いて削除するしかないそうだ。

AHTE2013の説明より少しアグレッシブな内容になっていたが、最後に「LINN DSを排除するのではなく、DSD再生用途で共存していく」と言っていて、冷静にマーケットを分析していると感じた。

A-A1ESの紹介では「フォノイコライザー、エミッターコイル、取扱説明書を無くして、そのコストを音質向上に掛けた」との説明があった。そういえばVW500ESもクイックリファレンスマニュアルや段ボール箱に9か国語も印刷されていて全世界共通の部材を使いコスト削減をしていた。

少し暗めで湿り気のある音はスピーカーによるものだろう。HAP-Z1ESの試聴ではアンプも新製品、スピーカーは聴き慣れておらずどのモデルが音を支配しているのか分かりにくい。それこそLINNのシステムでZ1ESを鳴らしたらどんな音を聴かせてくれるのか興味がある。(笑)


2013年12月20日

【詳細版】大商談会「CX-A5000&MX-A5000のデザインに新鮮さはないけど、聴いて驚く音の良さ!」

12回予定の「aVACホームシアター大商談会2013ウインター」詳細レポートの第8回目は「11/24(日)  11:30〜12:25 ROOM3:YAMAHA CX-A5000&MX-A5000 麻倉怜士氏」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)

ハードはAVアンプCX-A5000&MX-A5000+スピーカーELAC 400ライン+サブウーファーNS-SW901BP+BDプレーヤーOPPO BDP-105JP+プロジェクター(未確認)+スクリーンキクチ120インチによる11.2ch構成だ。

麻倉先生から「CX-A5000とMX-A5000のセットで定価57万強は破格の値付けです。これには秘密があってAVプリはRX-A3030の、AVパワーアンプはZ11の金型を使っているからです。デザインに新鮮味はありませんが、金型を新規に作ると5億円は掛かるのでとてもこの値段では出せませんでした」と解説した。

使用したソフトは次の13本だ。
 1) CD『ばら色の人生/ヘイリー・ローレン』
 2) CD『(曲名不明)/アートペッパー』
 3) BD-A『ヴィヴァルディ四季』から「春」
 4) 96/24『東京/(歌手不明)』
 5) 96/24『ピアノマン/ビリー・ジョエル』
 6) BD『Hit Man: David Foster & Friends』より「ラスト・ダンスは私に/マイケル・ブーブレ」
 7) BD『運命 交響曲第5番ハ短調/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団』
 8) BD『ベートーヴェン 皇帝/(楽団不明)』
 9) BD『ベルリン・フィル 〜 ヨーロッパ・コンサート 2011』より「シャブリエ : 狂詩曲 スペイン」
 10) BD『ヘルプ!/ザ・ビートルズ』より「恋のアドバイス」
 11) BD『オペラ座の怪人』
 12) BD『オブリビオン』
 13) BD-RE NHK-BS『赤いスイートピー/松田聖子』

このAVセパレートアンプは音が良いと言うことで音楽ソフトの試聴が多く、来日公演を行ったオーケストラとポール・マッカートニー繋がりの映像ソフトが使われた。ポールのコンサートでは携帯電話やスマホのみ写真撮影を許可してクチコミ広告効果を狙ったという話をしていた。

最後はNHK BSプレミアムで録画した松田聖子の赤いスイートピーで締める所がさすが麻倉先生だ。(笑)

CX-A5000&MX-A5000の視聴は今回で2回目だが、力強い音を聴かせてくれるのはパワーアンプの電源部と筐体強度が増したからと推測している。ハイレゾ音源にも対応していて情報量の多い音をクリアに奏でるAVプリにも注目だが、タイミングの悪いことにHDMI2.0が発表されてしまい微妙な新製品になってしまった。(汗)

設置場所的にも必要な接続ケーブルの本数的にもセパレートを導入する気はないが、この音を聴いてしまうとそんな信念も揺らいでしまう。気になるAVセンターであることは間違いない。(笑)


posted by バンブーヤン at 00:21| 大商談会

2013年12月13日

【詳細版】「映画館のある家フェア2013:3D映画は画面サイズ2H視野距離で観よう!」

9/14(土)に行った『映画館のある家フェア2013 in JVCプロジェクター特別商談会』の最終レポートをまとめておこうと思う。イベントの撮影録画録音は禁止とは言われなかったが、写真を数枚撮った程度なので内容に関しては記憶を頼りに私が見聞きした内容を記録していく。記憶をもとに書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)

3)16:10〜16:20「3Dシアター体験」

使用機材はAVアンプONKYO NR-TX929、スピーカーONKYO D-509Eプロジェクター三菱LVP-HC7800D、スクリーンは120インチ、BDプレーヤーは未確認だ。

Room12の案内看板には書いていないが堀切日出晴氏が説明を行っていた。本人も自己紹介しないのはこのイベントのターゲット層の違いだろうか。10分の短いデモをお客さんが来ると行うと言うルーチンだった。1回目が短く感じたので、もう1回開始時から参加したら本当にこの長さだった。(笑)

視聴ソフトは以下の2作品。
 1)『アバター』
 2)「スター・トレック イントゥ・ダークネス」エンディング

3D映画に関心ない人もこのエンディングを見たら興味を持つと紹介されたスタトレのエンディングは色とりどりの惑星をバックにスタッフロールが流れると言うもの。なるほどこれは3D効果抜群なので購入決定だ。

視聴の後に「画面サイズと視聴位置の関係」が説明された。120インチスクリーン上に現在の平均購入TVサイズの42インチの大きさでアバターのワンカットの写真を映し、次に来年の予測サイズである50インチで映し、視野角からもまだ小さいと訴える。最後に120インチで同じ写真を写して迫力を感じてもらう。

一緒に見ていた男性達が120インチで思わず「おお!」と声を上げてしまうほど分かり易く、プロジェクター購入を動機付ける上手なプレゼンテーションだと感心した。

「3Dの推奨視野距離は2Hなので42型TVでは104センチの位置で見ることになりますが。これは不自然でしょう」と堀切氏が実演するので説得力も十分だ。

4Kは1.5H推奨、3Dも迫力を求めるのならこの距離で、との説明もあったが動体視力によっては気分が悪くなる人もいるので自分の体調に合わせて下さいとのことだ。

120インチを3.0m(2H)の位置で観ると迫力が違う。我が家で観る『アバター』がここまで飛び出して見えないのは100インチ(W2215×H1246)を2.7mの位置で観ているからなのだろうか。次からはあと20cm前に出て観てみよう。


ということで、「DLA-X3お別れ視聴会」でやっと試してみた。2.5メートルの位置で見ると衛星パンドラのジャングルの木々に取り囲まれている様な感覚になる。20センチの差が予想以上に大きく3D効果に影響すると実感した。4Kになったら1.9メートルというのは、余りにフロントスピーカーに近づき過ぎで音響的には難がありそうだ。(苦笑)

パナソニックTH-L37DT3は置いてあるテーブルの長さから約1メートルの位置で見ているが、これが2.2Hなので視野角的に不満を感じない理由だと納得した。

X3とVW500ESの画質の違いを比較出来るよう、色々なソフトの気になるシーンをGX1&LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8で撮影しておいた。果たして写真でも分かるほどの画質の差があるのか、全ては明日明らかになる。


posted by バンブーヤン at 23:59| 大商談会

2013年12月08日

OPPO DIGITALのBDプレーヤーBDP-103JPとBDP-103DJP、買うならどちら?

11/26(火)にSONY VPL-VW500ES購入の経緯を、11/27(水)にはJVC DLA-X3の減価償却を計算してみた。この中でプロジェクターを観なくなった理由としてブログを書いていることを挙げたが、あと2つ原因があった。

1)ブログ執筆
 (前述の通り)

2)パナソニックTH-L37DT3購入
 2011年6月に買い1メートルのニアフィールドで観ている。視野角的に100インチに遜色なく、AV Phileとしては怠惰な発言だが、音質さえ我慢すればHD映像を気軽に観られる。(苦笑)

3)BDプレーヤー未所持
 毎週末録画番組をBD-REに焼いて、BDレコーダーのHDDの空きを作っているので、この間BD-ROMを再生することが出来ない。またBD-ROMを観る時間があったら少しでも録画した番組を観て削除して空きを作りたい。(苦笑)

4K映像を観られるのはVW500ESだけなのでこれからは稼働率が上がると思うが、プレーヤーがないと結局X3の二の舞になりかねない。またAVアンプを買い替えないのでハイレゾ音源を再生する環境がないままだ。

そこでVW500ESと同時にOPPO BDP-103JPの購入を考えていた。評価も良く、コストパフォーマンスの高いこのモデルを買っておけば、HDMI2.0対応プレーヤー発売されてもショックが少ないだろう。

店員に確認したところ11月中ならば値上げ前の価格68,000円、ただし在庫は無く入荷時期も未定と言われた。後継機BDP-103DJPの発売が原因だろうとの話で、新製品の価格は8万円台、12月のお届けと言われた。今メーカーのホームページで確認したところBDP-103JPは「入荷予定:2014年1月下旬〜2月上旬」とのことだ。

来年春にはHDMI2.0モデルが発表される筈なので、このタイミングで1.4aモデルを新製品として発売されても訴求力が弱い。またBDP-103DJPのDarbee Visual Presenceテクノロジーによる”両眼立体情報を付加して2D/3D映像に、よりダイナミックで自然な奥行き感をクリアに表現する”効果がどんなものか分からないのに購入するのは不安がある。ならばHDMI2.0対応モデルBDP-115JP(仮)を待ってみようと言う気になり、結局購入しなかった。

大商談会ではBDP-105JPが使用されていたがJPモデルになっても相変わらずテレビ番組を録画したディスクの日本語が化けているのには失望した。録画文化は日本だけなので優先度が低いのだろう。OPPO Digital Japanからアメリカのカリフォルニアの本社に要望として何度でも挙げて欲しい。

パナソニックDMR-BZT9600はフルスペックHDMI2.0搭載で買ったら長く使えそうだが、結局TV番組録画中心になるだろうし、BDユニバーサルタイプではないし、価格を考えても今しばらく手が出そうにない。(汗)


posted by バンブーヤン at 23:53| 大商談会

2013年12月07日

【詳細版】大商談会「AVR-4520+DBT-3313UDコンビは1年経過してさらにC/Pアップ!」

シアターDJでは自由に移動出来るよう2時間弱ほぼ立ち見でいたので結構疲れた。次に入ったデノンブースではゆっくりと座って観られるので助かる。

12回予定の「aVACホームシアター大商談会2013ウインター」詳細レポートの第7回目は「11/23(土) 17:30〜18:25 ROOM1:DENON AVR-4520+EPICON8」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)

ハードはAVアンプAVR-4520+BDプレーヤーDBT-3313UD+スピーカーDALI EPICON 8シリーズ+富士通テンTD725SW+プロジェクターSONY VPL-VW500ES+スクリーン(不明)による7.1ch構成だ。AVR-4520は2012年10月発売のモデルで、今後各社からHDMI2.0対応のモデルが登場するだろうが音の良さでデノンのフラグシップとのモデル紹介があった。

Audysseyは映画館の音が原音というポリシーで開発され、1000バンドで残響特性を管理して音場補正を行っているとのこと。これはデノン製品の目標と一致しているのでAVアンプに搭載しているとのことだ。

視聴ソフトは次の8本だ。
 1) CD『SONGS~銀幕を彩る名曲たち/ジャッキー・エヴァンコ』より「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」
 2) BD『スカイ・クロラ』
 3) BD『Live at the Royal Albert Hall/ Adele』
 4) BD『9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~』
 5) BD『バーレスク』
 6) BD『Dream With Me in Concert/ Jackie Evancho』

HDMIはデータをパケット伝送している為ジッターが生じ音質を悪くしている。しかし規格ではHDMIケーブルで音声信号を送らなければならず「Denon Link HD」はクロック信号のみを送る仕様に変わったと言う話が興味深かった。

昨年のモデルでも音質的には今年のモデルに引けを取らない。物量が効いていて低音がしっかり沈み迫力がある。「Denon Link HD」による音質向上も確かだ。1年経過して値引き率も高く、HDMI2.0対応にこだわらなければお買い得だ。


posted by バンブーヤン at 23:43| 大商談会

2013年12月05日

【詳細版】大商談会「パイオニアSC-LX87が搭載しているSABRE32 Ultra DAC誕生の秘密とは?」

麻倉先生のシュートアウトが5分超過で終わったので急いでRoom8パイオニアに向かった。SC-LX87は私にAVアンプ買替を決断させてくれるのだろうか。期待して席に着いた。

12回予定の「aVACホームシアター大商談会2013ウインター」詳細レポートの第6回目は「11/23(土)  14:30〜15:25 ROOM8:PIONEER SC-LX87」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)

使用機材はパイオニアのAVアンプSC-LX87、BDプレーヤーBDP-LX55、スピーカーS-3EX×6本、センターS-8EX、サブウーファーS-W1EXによる7.1ch構成だ。プロジェクターはJVC DLA-X75RとOS社140インチスクリーンを使用していた。スピーカースタンドCP-7EXの両足の空間に吸音用のクッションらしきものが詰められていた。後で自宅でも試してみよう。

カスタムメイドES9011Sが誕生した経緯は、ESSテクノロジー社副社長ロバート・ウォン氏がパイオニアAVアンプのユーザーだったことが切っ掛けだった。ES9016Sは7.1ch用で9.1chアンプにはあと2ch分不足していると話したところ特別に2ch専用の作ってくれたそうだ。

視聴ソフトは次の8本だ。
 1) BD-A『ヴィヴァルディ:四季』より「冬(192kHz/24bit)」
 2) BD『青少年のための管弦楽入門/サンフランシスコ交響楽団』
 3) BD『Hit Man: David Foster & Friends』より「26. アイ・ハヴ・ナッシング/アイ・ウィル・オールウェイズ・ラヴ・ユー /シャリース」
 4) BD『オズ はじまりの戦い』より竜巻のシーン
 5) BD『007/スカイフォール』
 6) BD『フォーリング・イン・ビトウィーン・ライヴ/TOTO』
 7) BD『ダークナイト ライジング』
 8) BD『レ・ミゼラブル 25周年記念コンサート』

ESSテクノロジー社製「SABRE32 Ultra DAC」採用による音質向上を確認して欲しいと最初に音楽ソフト3枚をかけた。ハイレゾBD-Aを聴けるのは願ったり叶ったりだ。ハイレゾ音源のレンジの広さと情報量の多さをしっかりと聴かせてくれた。

「オートフェイズコントロールプラス」の効果確認に、007で映画では低音の遅れが無いことを見せ、TOTOライヴでは6ミリ秒の遅れを自動的に補正することを説明してくれた。解析にちょっと時間は掛かるが自動的にやってくれるのだからこれは便利だ。

DACが変わったことによる音の違いを聴き分けようと思ったが、LX86の音は細かな点まで覚えていないし視聴ソフトも違うのだから難しい。(汗)

しかもSC-LX85の試聴会で味わった様な驚きがないので「買い替えたい」という物欲が湧いてこない。その時のシステム構成はスピーカーS-1EX、プレーヤーBDP-LX91と今回より高価な機器を使っていたことが有利に働いていたのだろう。

こうして幾つも最新AVアンプを視聴しても、自宅でまだまだ聴いていられるLX90は伊達に5年前のフラグシップモデルではなかったということだ。(笑)

イベント終了後に担当者にHDMI2.0の対応状況を質問してみた。

Q1:BZT9600からHDMI2.0信号を通した時4Kパススルーは動作しますか。
A1:HDMI1.4対応なので受け付けません。

パススルーと言っても実装時の規格にない信号は通してくれないという当然の結果だった。これでは将来HDMI2.0搭載のBDプレーヤーを購入して4Kプロジェクターに4Kアプコン映像を映すことが出来ないので不便だ。今も3D BDソフトを観る度にケーブルを差し換えているだけに勘弁してほしい。途端に購入意欲が失せてしまった。(苦笑)


posted by バンブーヤン at 23:52| 大商談会

2013年12月04日

【詳細版】大商談会「エプソンEH-TW8200はコントラスト、色彩、3D映像が美しい成熟のプロジェクター!」

JVCのデモがトラブルで長引いたこともあり次に予定していたRoom8パイオニアのデモは既に始まり扉が閉まっていた。その隣の部屋でEPSONの担当者が呼び込みをしていたので参加することにした。

12回予定の「aVACホームシアター大商談会2013ウインター」詳細レポートの第5回目は「11/23(土)  12:30〜13:25 ROOM9-1:EPSON EH-TW8200」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)

使用機器はEPSON EH-TW8200、スピーカーはソナス・ファベールVenere 2.5、それ以外の機材は未確認だ。

呼び込みが功を奏したのか次々と客が集まりデモンストレーションが始まった。説明員の第一声は「数少ない2Kプロジェクターの部屋にようこそ」という自虐的な挨拶で思わず笑ってしまった。

「エプソンはソフトありきなのでHDモデルの参入も遅かった。4Kモデル発売までまだお時間を頂きたいので、それまで資金を蓄えておいて下さい」と言っていた。そう言えば3Dモデルも遅かった記憶がある。

視聴ソフトは次の7本だ。最後の2本は3D上映となった。
 1)『わたしを離さないで』
 2)『セブン』
 3)『ダーク・シャドウ』
 4)『グレゴリアン コンサート』よりアメリア・ブライトマン
 5)『ミリオンがいっぱい〜AKB48ミュージックビデオ集〜スペシャルBOX』より「08. 孤独な星空」
 6)3D『シュガー・ラッシュ』
 7)3D『ホビット 思いがけない冒険』

『セブン』では暗部のコントラストを、音楽ビデオでは黄金、肌色、青の発色といったプロジェクターで表現するのが難しい色を見て欲しいとのこと。

TW8200のデザインは見てくれを重視しておりWirelessHDモデルではインターフェイスカバーを同梱しており端子部を隠せること、ワイヤレスなしモデルに後からトランスミッターを付加することは出来ないことが説明された。また以前言われていた「液晶の焼き付きは無い」と強調していた。

当初13:30からの麻倉先生の講演の時に参加する予定だったが、聖子ちゃんではなくAKBのミュージックビデオが観られるという意外性が楽しめた。4Kプロジェクター2本立ての後の2Kプロジェクターなので最初は解像感不足で画の甘さが気になるもののすぐにいつものHD映像に慣れてしまう。色彩、コントラスト、3Dも高水準で4Kモデルと比較しなければ満足度は高い。

最後にアンケート記入の時間があった。質問項目に「TW8200購入意欲」や「4Kプロジェクターの購入希望価格」があったので正直に「今更2Kプロジェクターに買い替える予定はない」「50万円以下」と答えておいた。少なくともこの時はまだX500Rを第一候補としていたことになる。(苦笑)

ヨドバシAkiba店からプロジェクター視聴コーナーが無くなりオーディオ視聴室に模様替えしてしまうほどプロジェクターマーケットは縮小しているのだろう。こんな時こそビジネスプロジェクターシェアNo.1でブランド力があるエプソンに、リビングホームシアター用途としてユーザーの裾野を広げるよう頑張って欲しいと思う。

だからソニーもVW500ESのピクチャープリセットに「ブライト シネマ」「ブライト TV」といったモードを設けてBRAVIA KD-84X9000の84型以上のサイズを求める人を取り込もうとしている。となると今後もネイティブコントラストにこだわる気は無さそうだ。

透過型液晶パネルを高精細にすると光の透過率が下がり暗くなるし、かと言ってパネルを大きくすればレンズや筐体が大型になり値段が高くなる。商品化には落としどころが難しそうだ。このデモを見た後でこんなことを考えてしまった。


posted by バンブーヤン at 23:53| 大商談会

2013年12月02日

【詳細版】大商談会「シアターDJが回す青い円盤、VW500ESとX700Rが描く映像の違いは?」

パイオニアのデモが終わるとRoom5のシュートアウト会場に向かった。

12回予定の「aVACホームシアター大商談会2013ウインター」詳細レポートの第4回目は「11/23(土) 15:30〜17:20 ROOM5:シアターDJ 堀切日出晴氏」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)

使用プロジェクターは麻倉先生の時と同じで入口からEPSON EH-TW8200、SONY VPL-HW50ES、VPL-VW500ES、JVC DLA-X700Rの順に設置され、プレーヤーはOPPO BDP-150JPとパナソニックDMR-BZT9600だ。

堀切氏は「この席から4つのスクリーンを観ていると4Kプロジェクターの画は、3D上映だっけと勘違いする程立体感があるように見えます」と何回も言っていた。

視聴ソフトは次の14本以外に何本か再生された。
 1)『ザ・マペッツ』色再現
 2)『オブリビオン』解像感
 3)『アフター・アース』
 4)『わたしを離さないで』フォーカス感
 5)『Killer Joe (2011)」』
 6)『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
 7)『ザ・マスター』
 8)『天使と悪魔』
 9)『紳士は金髪がお好き』
 10)BD-RE『ブリューゲルの動く絵』
 11)『伊豆の踊子(吉永小百合主演)』
 12)『ヒックとドラゴン』CGアニメとの相性
 13)『ヴェルディ:歌劇《オテロ》』
 14)『パシフィック・リム』

本国では成人映画として公開された『Killer Joe (2011)」』は高画質なものの問題のシーンが無修正で収録されていると言う。熱心に映像の見るべき点を説明しているとそのヤバイシーンまで進んでいまい堀切日氏が「まずいまずい!」と慌てること2、3回。この反応の方が面白かった。(笑)

『ブリューゲルの動く絵』はWOWOWで放送された物をBD-REダイレクト録画したと言う。「ダビングした物とは画と音が違うのでコレという番組は直接焼きましょう」と勧めていた。以前麻倉先生も同様のことを言っていて確かにダイレクトの方が音は良いと思ったが、何故そうなるのか理由を知りたいところだ。

『パシフィック・リム』は男心を掴み予約でBD販売本数の記録を更新しそうな勢いとのこと。2014年はソニー・ピクチャーズエンタテインメント以外からも名称は異なるかもしれないが“Mastered in 4K”BDソフトが発売される予定らしい。

今後5〜6年で4Kデジタルカメラ撮影によるデジタルシネマが9割を占めるようになるとの予測やカラーマネジメントを行う時は調整したい色の補色を動かすと良いという話も聞けた。

2時間で14本以上の作品をVPL-VW500ESとDLA-X700Rで見比べていたが、一番前の席で目を凝らしてみてもリアル4Kと疑似4Kのデバイスの差は、映像からは分からなかった。魅力的な画を見せてくれるX700R優勢と言う判断は変わらない。ここまでX700Rを評価しながら結局VW500ESを買ってしまった経緯は11/26(火)のブログの通り。(汗)

これを書きながら思い出したが、選んだ6つ目の理由は 6)これからはVW500ESと相性の良いデジタルシネマが主流になる。 というものがあった。X500R がx.v.Colorに対応さえしていれば、JVCを選んだのにと今でも思っている。

ここ数日ブログを書いていたら4K映像を観ていた時の興奮が蘇り、早く自宅でVW500ESを観てみたいとワクワクし始めている自分がいる。(笑)


posted by バンブーヤン at 23:55| 大商談会

2013年12月01日

【詳細版】大商談会「VW500ESとX700Rがシュートアウトで直接対決!勝つのはどちらだ?」

エプソンのデモが終わるとRoom5のシュートアウト会場に向かった。

12回予定の「aVACホームシアター大商談会2013ウインター」詳細レポートの第3回目は「11/23(土) 13:30〜14:25 ROOM5:シュートアウト 麻倉怜士氏」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)

使用プロジェクターは入口からEPSON EH-TW8200、SONY VPL-HW50ES、VPL-VW500ES、JVC DLA-X700Rの順に設置されていた。プレーヤーはOPPO BDP-150JPとパナソニックDMR-BZT9600だ。案の定部屋奥の4Kプロジェクター前に人が集まっていたが、2Kプロジェクターをしっかり比較視聴している人達もいた。

視聴ソフトは次の9本だ。
 1)『カサブランカ』モノクロ映画の表現力を観る
 2)『2001年宇宙の旅』コントラストを観る
 3)『エデンの東』色のりを観る
 4)『イースターパレード』
 5)『赤い靴』
 6)『サウンド・オブ・ミュージック』解像感を観る
 7)『山猫』
 8)『華麗なるギャツビー(2013)』
 9)『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』

私にとって初の4Kプロジェクター直接対決だ。この機会にVPL-VW500ESとDLA-X700Rをじっくり見比べることにした。
 1)コントラスト:X700Rの圧勝。黒帯の黒さ、星の数と、差が縮まるどころか開いた感じだ。
 2)4K解像感:リアル4Kと疑似4Kの違いはあるが映される画は互角に見えた。
 3)色彩:X700R が優勢なもののVW500ESも頑張っており差は殆どなかった。最新のデジタルシネマはVW500ESが、フィルム映画はX700Rと相性が良い様だ。
 4)切り替え:試作機で長めのディレイが入っているのか映像切り替えはX700Rが一番遅かった。

勝敗は完成度の高さが光るX700Rの勝利と、パネルの差が画質の差ではないと思い知らされる結果だ。リアル4KのVW500ESの実力がこの程度なのかと思うと同時に、今年は小型筐体とコストダウンにリソースを割いた結果なので来年の後継機では一矢を報いるのではないかと予想している。

価格差にもよるが、今年買うならX700R、来年まで待てるならVW500ESの後継機が良いと判断した。あと色域の差がどの程度映像に出るのかX500RとVW500ESの比較視聴がしたかった。

一方2Kと4Kプロジェクターを一緒に映すのはちょっと可哀想な気がするほど解像感に大きな差があった。2Kの画は甘くボケている様に見えてしまう。三菱が今年は新製品を出さなかった理由も分かるような気がする。もっともそれ以外の色彩やコントラストはそれほど大きな差はないのでコストパフォーマンスは良いと言える。


posted by バンブーヤン at 23:44| 大商談会

2013年11月30日

【詳細版】大商談会「DLA-X700R/X500Rの開発テーマは3つ、“究極の黒・4K高画質・高画質動画”!」

ソニーのデモが終わりすぐに隣のJVC ROOM7へ向かうと既に待ち行列が出来ていた。これが東京での初めての視聴会になるのか大変な人気でスタッフが急遽座席を増やして客を収容していた。

12回予定の「aVACホームシアター大商談会2013ウインター」詳細レポートの第2回目は「11/23(土) 11:30〜12:30 ROOM7:JVC DLA-X700R/X500R」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)

使用機材はDLA-X700R(66.8万円)、DLA-X500R(42.8万円)、AVアンプは未確認、BDプレーヤーOPPO BDP-105JP、スピーカーSX-LT55BK×5本の5.1ch構成、スクリーンは未確認だ。

今年の開発テーマは 1)究極の黒(禁断のオートアイリス) 2)4K高画質(クリアブラック) 3)高画質動画(クリア・モーション・ドライブ3) の3点で、画質を向上させたと言う。他社のモデルはネイティブコントラスト2万対1なのでオートアイリスを大きく効かせないとダイナミックレンジを確保出来ないが、X500Rは6万対1なので「インテリジェント・レンズ・アパーチャー」は弱く自然な効果で60万対1を達成できると誇っていた。

視聴ソフトは次の4種類だ。
 1)JVC 4Kベンチマーク映像3種類
 2)BD『史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2011』から1曲
 3)BS放送録画番組から「大リーグ イチロー出場試合」「ロンドンオリンピック 鞍馬」「スター・ウォーズ」の3本
 4)BD『オペラ座の怪人』

X55Rは「色が薄い」との声があったので、X500Rでは色乗りを良くしました、との説明通り緑の若葉が鮮やかだ。クリアブラックの効果で色の純度も上がったかのようだ。録画したテレビ番組も高画質で観ることが出来るとの話通り「スター・ウォーズ」オープニングの星の数と輝きがかなり違い、黒帯もしっかり黒になっているのには驚いた。VW500ESを観た直後でも映し出される映像はまったく引けを取っていない。

次にプロジェクターをX700RとX95Rに切り替えた。視聴ソフトは次の4枚だ。
 1)BD『ドラゴン・タトゥーの女』
 2)BD『ホビット 思いがけない冒険』
 3)BD『スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐』
 4)BD『オブリビオン』から偵察機発進のシーン

X700RはX95Rに比べ暗部の色乗りが良く着実な性能向上が見て取れる。ホビットの髭に注目との説明があったが、なるほど「クリアブラック」機能は黒が締まるだけではなく解像感も向上する。一般モデルのX700Rが昨年のプレミアムモデルのX95Rを凌駕しているとは恐ろしい進歩だ。

12月上旬発売予定とのことで、SW EP3ではテスト機のクリア・モーション・ドライブ3のフレーム読み出しにバグが発生して一度電源を落とすトラブルがあった。このことでX700Rの印象が損なわれることはまったくないだろう。そう思わせる程画質が向上していてJVCの執念を見せられた気がした。これはシュートアウトでの直接対決が楽しみだ。

デモ時間帯終了後再度JVCルームを訪ねて担当者に質問してみた。

Q1: RF(電波)方式3DメガネPK-AG3は「フルHDグラス・イニシアチブ」に対応していないのか。
A1:実は3DメガネはXPANDに製造を委託しているので互換性はあると思われるが、認証を受けていないのでJVCとしては動作保証していない。

Q2:3DシンクロエミッターPK-EM2はX3で使用出来るのか。
A2:可能だ。逆にX500RでIR(赤外線)方式3DシンクロエミッターPK-EM1を使うことも出来る。

Q3:“Mastered in 4K”BDソフトに対応しているのか。
A3:X700Rは広色域x.v.Color対応なので十分その画質を再現出来るが、残念ながらX500Rは色域をカバーしていない。

Q4:MGVC BDソフトに対応しているのか。BZT9600との接続テストは行ったか。
A4:BZT9600はまだ入手していないが、受けられる信号は8bit 4:2:0までのHDMI2.0(10.2Gbps)だ。

Q5:e-shift 3とビーズスクリーンとの相性はどうなのか。
A5:輝度は1300lmと上がっていないし、この数年の間に発売されたピークゲインが余り高くないスクリーンでホットスポット現象が出なければ問題ないだろう。

ちなみにX3は1300lmでキクチ シアターグレイアドバンス仕様 SS-100HDAG/Kはピークゲイン1.50±10%だ。そしてVW500ESは1700lmだからランプコントロールを「低」(取扱説明書P27)として使うことになりそうだ。(汗)


posted by バンブーヤン at 00:01| 大商談会
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