12回予定の「aVACホームシアター大商談会2013ウインター」詳細レポートの第2回目は「11/23(土) 11:30〜12:30 ROOM7:JVC DLA-X700R/X500R」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)
使用機材はDLA-X700R(66.8万円)、DLA-X500R(42.8万円)、AVアンプは未確認、BDプレーヤーOPPO BDP-105JP、スピーカーSX-LT55BK×5本の5.1ch構成、スクリーンは未確認だ。
今年の開発テーマは 1)究極の黒(禁断のオートアイリス) 2)4K高画質(クリアブラック) 3)高画質動画(クリア・モーション・ドライブ3) の3点で、画質を向上させたと言う。他社のモデルはネイティブコントラスト2万対1なのでオートアイリスを大きく効かせないとダイナミックレンジを確保出来ないが、X500Rは6万対1なので「インテリジェント・レンズ・アパーチャー」は弱く自然な効果で60万対1を達成できると誇っていた。
視聴ソフトは次の4種類だ。
1)JVC 4Kベンチマーク映像3種類
2)BD『史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2011』から1曲
3)BS放送録画番組から「大リーグ イチロー出場試合」「ロンドンオリンピック 鞍馬」「スター・ウォーズ」の3本
4)BD『オペラ座の怪人』
X55Rは「色が薄い」との声があったので、X500Rでは色乗りを良くしました、との説明通り緑の若葉が鮮やかだ。クリアブラックの効果で色の純度も上がったかのようだ。録画したテレビ番組も高画質で観ることが出来るとの話通り「スター・ウォーズ」オープニングの星の数と輝きがかなり違い、黒帯もしっかり黒になっているのには驚いた。VW500ESを観た直後でも映し出される映像はまったく引けを取っていない。
次にプロジェクターをX700RとX95Rに切り替えた。視聴ソフトは次の4枚だ。
1)BD『ドラゴン・タトゥーの女』
2)BD『ホビット 思いがけない冒険』
3)BD『スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐』
4)BD『オブリビオン』から偵察機発進のシーン
X700RはX95Rに比べ暗部の色乗りが良く着実な性能向上が見て取れる。ホビットの髭に注目との説明があったが、なるほど「クリアブラック」機能は黒が締まるだけではなく解像感も向上する。一般モデルのX700Rが昨年のプレミアムモデルのX95Rを凌駕しているとは恐ろしい進歩だ。
12月上旬発売予定とのことで、SW EP3ではテスト機のクリア・モーション・ドライブ3のフレーム読み出しにバグが発生して一度電源を落とすトラブルがあった。このことでX700Rの印象が損なわれることはまったくないだろう。そう思わせる程画質が向上していてJVCの執念を見せられた気がした。これはシュートアウトでの直接対決が楽しみだ。
デモ時間帯終了後再度JVCルームを訪ねて担当者に質問してみた。
Q1: RF(電波)方式3DメガネPK-AG3は「フルHDグラス・イニシアチブ」に対応していないのか。
A1:実は3DメガネはXPANDに製造を委託しているので互換性はあると思われるが、認証を受けていないのでJVCとしては動作保証していない。
Q2:3DシンクロエミッターPK-EM2はX3で使用出来るのか。
A2:可能だ。逆にX500RでIR(赤外線)方式3DシンクロエミッターPK-EM1を使うことも出来る。
Q3:“Mastered in 4K”BDソフトに対応しているのか。
A3:X700Rは広色域x.v.Color対応なので十分その画質を再現出来るが、残念ながらX500Rは色域をカバーしていない。
Q4:MGVC BDソフトに対応しているのか。BZT9600との接続テストは行ったか。
A4:BZT9600はまだ入手していないが、受けられる信号は8bit 4:2:0までのHDMI2.0(10.2Gbps)だ。
Q5:e-shift 3とビーズスクリーンとの相性はどうなのか。
A5:輝度は1300lmと上がっていないし、この数年の間に発売されたピークゲインが余り高くないスクリーンでホットスポット現象が出なければ問題ないだろう。
ちなみにX3は1300lmでキクチ シアターグレイアドバンス仕様 SS-100HDAG/Kはピークゲイン1.50±10%だ。そしてVW500ESは1700lmだからランプコントロールを「低」(取扱説明書P27)として使うことになりそうだ。(汗)
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