12回予定の「aVACホームシアター大商談会2013ウインター」詳細レポートの第9回目は「11/24(日) 12:30〜13:20 ROOM6:SONY HAP-Z1ES&A-A1ES」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)
使用機材はHDDオーディオプレーヤーHAP-Z1ES(税抜21万円)、ステレオインテグレートアンプ A-A1ES(税抜21万円)、スピーカーSS-NA2ES(税抜19万円)×2本だ。AHTE2013と同様ヤマハの調音パネルACP-2 MNを活用しているのが注目だ。
HAP-Z1ESがハードディスクを内蔵している点について、「DLNAではDSD配信規格が定まっていないことが理由の1つ」と説明された。良くある質問の答えとして、「HDDの振動対策はしっかり行っているので音質への影響はない」「壊れると言う点では発生率の違いはあってもSSDも同様と考えている」そうだ。「外付けハードディスクを接続すると初回にフォーマットする必要があるので注意して下さい」と言っていた。
試聴曲は以下の6曲。
1)96kHz/24bit「From This Moment On (Cole Porter)/ SHANTI」
2)DSD2.8MHz「A Rare Conundrum/バート・ヤンシュ」より「Looking For A Home」
3)DSD2.8MHz「ラフマニノフ:交響曲第2番」
4)44.1kHz/16bit「Are We There Yet?/Sara K.」より「Turned My Upside Down」
5)96kHz/24bit「Two Against Nature/スティーリー・ダン」より「Gaslighting Abbie (Album Version)」
6)96kHz/24bit「風が吹いている/いきものがかり」
オーディオラックに入れても感度が落ちないように無線LAN用のアンテナはフロントパネルの後ろに内蔵しているが、最初の音楽データファイルのコピーには時間が掛かるので有線LANを推奨するとのこと。
音楽データファイルのデータベースは内蔵と外付けHDDを一括管理しており、コピー時にメタ情報は上書きせず空白部分だけグレースノートから引用して追加する。CDのTOC情報が無いのでファイル名、並び順、音楽データ自身も利用して楽曲情報を一致させているそうだ。
12月中旬のアップデートで「DSDリマスタリングエンジン」のON/OFF機能を追加するが、それ以外ではradikoへの対応、「HDD Audio Remote」アプリからのHDD内の音楽データのファイル管理等の機能追加を検討しているとのこと。現状ではZ1ESのHDD内の不要音楽ファイルはPCから覗いて削除するしかないそうだ。
AHTE2013の説明より少しアグレッシブな内容になっていたが、最後に「LINN DSを排除するのではなく、DSD再生用途で共存していく」と言っていて、冷静にマーケットを分析していると感じた。
A-A1ESの紹介では「フォノイコライザー、エミッターコイル、取扱説明書を無くして、そのコストを音質向上に掛けた」との説明があった。そういえばVW500ESもクイックリファレンスマニュアルや段ボール箱に9か国語も印刷されていて全世界共通の部材を使いコスト削減をしていた。
少し暗めで湿り気のある音はスピーカーによるものだろう。HAP-Z1ESの試聴ではアンプも新製品、スピーカーは聴き慣れておらずどのモデルが音を支配しているのか分かりにくい。それこそLINNのシステムでZ1ESを鳴らしたらどんな音を聴かせてくれるのか興味がある。(笑)
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