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2012年11月03日

11/03(土)の「2012東京インターナショナルオーディオショウ」で7ルームを梯子してきた

11/02(金)〜11/04(日)まで「2012東京インターナショナルオーディオショウ」が有楽町の東京国際フォーラムで開催されている。2日目の11/03(土) に参加してきたので今夜は速報版としてレポートしようと思う。

まずフォーラム中庭で開催されている「音楽ソフト蔵出し限定市」を覗いてみた。高音質レコード会社10社が出展とのことだが目ぼしいものは既に購入済みだし、目新しいものは当たり外れが分からず手が出しにくい。通販購入ですっかりリアル店舗での買い物スキルが落ちたようだ。ググってカスタマーレビューを読みたい気分になった。(苦笑)

12:00〜13:00 G405:ナスペック 角田郁雄氏
 ジョセフオーディオ パースペクティブというスピーカーの試聴会を行っていた。角田氏はプレイバック・デザインズ社のSACDプレーヤーMPS-5を大変褒めている。CDのPCMをDSD変換してアナログ的な音で聴くことが出来る上にオリジナルPDFAS回路で高精度クロックは不要と言う。FPGA採用で将来的なアップグレードも保証しているというのだからLINN DSと同じ設計思想のようだ。USB DAC機能はあるがネットワークプレーヤーにならないのが残念だ。確かに余韻と響きが美しい音だ。

13:00〜14:00 G604:リンジャパン 山之内正氏
 こちらは例年通り満室と大人気だった。山之内氏は自宅でDS3台とNAS6台を愛用していると言う。そのうちの1台のNASを持って来たら英語名のフォルダと日本語名のフォルダでフォーマットの違う同名曲が保存されていてデモの時に探すのに苦労していた。(汗)

バッファローの技術者からNASやハブにノイズ対策のテープを貼る様アドバイスをもらったことやLANケーブルは短い方が良いと言う話が聞けた。

14:05〜14:50 G701:デノン 藤岡誠氏
 ハーマンの潮晴男氏の講演が満員で入れなかったので急遽第二候補のデノンに向かった。こちらも立ち見エリアも満員で大盛況だ。PMA-2000REとDCD-1650REでEPICON6を鳴らしていた。藤岡氏は1650REのDA変換とS/Nが良くなったと評価していた。

「オーディオはこれで十分だ。」と褒める一方でハイエンドモデルについては「金が掛かりすぎる。脱税でもしなければ買えやしない。」と言ったり「オーディオ愛好者層の新陳代謝を進めなくてはいけない。でも日本はこの20年間貧乏になっているから無理か。」と悲しいことを言ったりと口の悪さに磨きが掛かっていた。(苦笑)

15:00〜16:20 G503:フォステクス 麻倉怜士氏
 アキュフェーズDP-700、C-2820、M-6000×2台でGX250MGを鳴らしていた。担当者が廊下に出されてしまうほど大人気の満室となっていた。GX250MGになって私が気に入ったのはユニットフレームの色がやっと統一されたことだ。しかも純マグネシウム振動板と同じカラーなのでスピーカーユニットが映える。(笑)

麻倉先生の講演が予定より30分弱伸びて16時配布のTAD整理券を入手出来なかったがサービス精神旺盛な方なので仕方ない。(笑)

16:30〜16:50 G404:タイムロード 山口孝氏
 デンマークRaidho Acoustic(ライドーアコースティック)のS2というスピーカーの試聴会を行っていたが使用する曲はポルトガルのファドだけと非常に個性的な内容だった。

17:10〜17:50 G402:ハーマンインターナショナル 藤岡誠氏
 TADの整理券が無いのでG410ロッキーインターナショナルの潮晴男氏の講演を聞こうと向かったらうっかり反対方向のG401CECに入ってしまい1曲聴いてきた。(笑) G410へ行ったら講演会をやっていなかったので予定変更、14時に入れなかったハーマンに入った。DD67000の試聴を行っておりいい感じで鳴っていた。

すっかり口の悪いオーディオ評論家というキャラで売っている藤岡氏は「日本メーカーによる3本足トランジスターの生産が今年終了しました。音の良いローノイズタイプが入手出来なくなり来年から発売される半導体アンプは音が悪くなるでしょう。これにより中古のアンプが値上がりするかもしれません。」といった暗い情報を提供してくれた。(汗)

18:00〜18:55 G602:エソテリック 三浦孝仁氏
 新製品プリアンプC-02とP-02、D-02、A-02、G-01でTANNOYキングダム・ロイヤルを鳴らしていた。ステレオサウンド社High Resolution Master Sound 02の発売が予定されており収録曲のSACD盤を聴いた。同じくグレン・グールド「ゴールドベルク変奏曲」のガラスCDも使用された。

さて明日は今日回れなかったメーカーを聴いて回ることにしよう。


posted by バンブーヤン at 23:54| TIAS

2011年11月16日

【TIAS2010回想版】ロッキーインターナショナルで1,029万円のスピーカーに痺れた

既に1年前の話になるが「2010東京インターナショナルオーディオショウ」で印象に残ったブースがもうひとつあったのでレポートしておきたいと思う。それはG410:ロッキーインターナショナルだ。麻倉怜士氏のユーモア溢れる軽快なトークと次々と試聴曲をかけるテンポの良さを期待して参加した。

2010年11月6日(土)「16:00〜17:00 G410:ロッキーインターナショナル麻倉怜士氏」の講演はフランスFOCALのSTELLA UTOPIA EM(ペア税込1,029万円)の紹介だった。機器構成はアキュフェーズDP-700(税込115.5万)+C-3800(税込178.5万)+PASSモノラルパワーアンプ×2台だったと記憶している。

麻倉先生から「重い振動版を軽々と動かすためウーファー駆動に電磁石を使っているスピーカーです」と説明があった。

試聴曲はただ1曲を除いてまったく記憶に残っていない。(苦笑)
その1曲とはジェニファー・ウォーンズのハンター2曲目Somewhere, Somebodyだ。比較試聴として1)通常CD 2)Blu-spec CD 3)ガラスCDを次々かけていった。Blu-specでは音がクリアになり本当に高音質CDだと分かる違いがあった。これがガラスCDとなると音のくもりがまったく無くなり1音1音がはっきりと聴こえてくるのだから驚いた。


ステラユートピアEMで聴くSomewhere, Somebodyは男性ボーカルが恐ろしく沈みまるでマフィアの歌手のようだ。(笑) パワード・サブウーファーではないがそれに近い個性のある低音を聴かせてくれるが1台のスピーカーとして設計されているため高中低音の繋がりが良くバランスが崩れない。この音ならTAD-R1やProject Everestと同価格でも納得できると思った。勿論後でそれ以上の価格と知って驚いたのは言うまでも無い。(爆)

麻倉先生は「ウーファー用電源には能率を切り替える為の3段階調整機能があります。この部屋ではちょっと低音過多だったかもしれません」と言っていた。
帰宅後S-1EXで同曲を聴いたがとてもあの迫力のある低音は出ず男性ボーカルが良い人過ぎて面白みが無かった。

このトークとフォーカルの音が気に入り翌日「11月7日(日)15:00〜16:00」の講演もまた参加した。(笑) そして今年もステラユートピアが聴けることを期待して参加したのだが、既に11月3日(木),4日(金)で紹介は終わり5日(土)はコンデンサー型スピーカーのみの試聴となり内心ガッカリしたのだった。(涙)


posted by バンブーヤン at 23:56| TIAS

2011年11月14日

【TIAS補足版】アキュフェーズ・ブースを10分間だけ覗いてみた

2011東京インターナショナルオーディオショウ」詳細レポートは5回で終わったのだが、訪問者の検索キーワードを見るとアキュフェーズの注目も高い。ということでTIASオマケの6回目として「10:45〜10:55 G407:アキュフェーズ」の10分間レポートを書いてみたい。

アキュフェーズは「<11:00〜17:00 自社講演>(4回)」となっており開始時間が分からないので予定には入れられなかった。次に向かう「G410:ロッキーインターナショナル」と同じ4階と言うことで時間調整に少しだけ覗いてみた。


部屋の左手壁際には使用機器が置かれている。構成はアキュフェーズDP-900(税込115.5万)+DC-901(税込115.5万)+C-3800(税込178.5万)+M-6000(税込89.3万)×2台等アキュフェーズ・フラグシップを揃えている。スピーカーはJBL DD66000 (税込588万)とAvalon Acoustics DIAMOND(税込514.5万)を切り替えて再生するようだ。


この時間はProject Everestが鳴っていた。不満のない良い音、まさにその一言で言い表せる至福の音だ。スピーカー中央には大きな花が飾ってあり「日頃のご愛顧を感謝して最高の音質で音楽をお楽しみ下さい」というもてなしの心が感じられて好感が持てるブースとなっている。


部屋の後の壁際と右手壁際には新製品を含め豊富なライイナップが展示されている。公演中でないから仕方ないのだがこれらの機器を前に係員とお客様の会話が結構気になり音楽に集中出来ないのは残念だ。

デザインを変えず確固たるブランドイメージを築いていると言う点ではマッキントッシュと同じで人気も高い。公演時間が分かれば来年は参加してみたいと思いながら部屋を出たのだった。
posted by バンブーヤン at 23:13| TIAS

2011年11月10日

【TIAS追記版】ロッキーインターナショナルにはアキュフェーズ・フラグシップが勢揃い

昨年の麻倉怜士氏の講演が面白かったので今年も参加しようとガラス棟のエレベーターを4Fで降りた。

5回予定の「2011東京インターナショナルオーディオショウ」詳細レポートの第5回目は「11:00〜12:30 G410:ロッキーインターナショナル 麻倉怜士氏」だ。


機器構成はQUAD ESL2905(ペア税込189万)+アキュフェーズDP-900(税込115.5万)+DC-901(税込115.5万)+C-3800(税込178.5万)+M-6000(税込89.3万)×2台+LINN AKURATE DS/K(税込99.8万)とアキュフェーズ・フラグシップを揃えている。他にプレーヤーが2台置いてあったが使わなかった(筈だ)。


麻倉先生から「静電型は面音源となる軽い振動版を小さなパワーで動かすスピーカーです」と説明があった。「レンジは普通ですが、自然な空気感が感じられて粒が細かいしなやかな音ですね。」と評価した。

試聴曲は次の22曲。
 1)?:バラ色の人生
 2)バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調
 3)モーツァルト:バイオリン協奏曲(曲名聞き取れず)
 4)SACDモーツァルト:ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 「ジュノム協奏曲」第一楽章
 5)SHANTI :Born to Sing よりThey Can't Take That Away From Me
 6)SHM-SACD?:They Can't Take That Away From Me
 7)ヘンデル:フルート・ソナタ(曲名聞き取れず)
 8)ジェーン・モンハイト:チーク・トゥ・チーク
 9)メリッサ・カラード:オールド・ファッションド・ラヴ より オン・ア・ココナッツ・アイランド
 10)ビゼー:アルルの女 第1曲「前奏曲」3人の王の行列
 11)マイケル・ブーブレ:Crazy LoveよりAll Of Me
 12)ガエターノ・ドニゼッティ:(曲名聞き取れず)
 13)SACDドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」第二楽章
 14)ビートルズ:If I Fell 44.1kHz/16bitステレオとモノラル、44.1kHz/24bitステレオの比較
 15)スパニッシュ・ハーレム 44.1kHz/16bit、88.2kHz/24bit 、96kHz/24bit、176.4kHz/24bitの比較
 16)HRビルバディ:四季 春
 17)バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番
 18)マリア:ピアノ曲(曲名聞き取れず)
 19)HRロッシーニ:弦楽ソナタ(曲名聞き取れず)
 20)ディック・ハイマン・オーケストラ:(曲名聞き取れず)
 21)ラフマニノフ:ヴォカリーズ(曲名聞き取れず)
 22)Halie Loren :Many Times Many Waysよりクリスマス・ソング


麻倉先生は音楽の授業と称してニ長調とか短調とかヨナヌキとかの用語を使いクラシック曲を解説してくれたが音楽の知識不足で私には良く分からなかった。(恥)

比較試聴のビートルズは録音が古い上にステレオとモノラルの違いが大きく44.1kHz/16bitと44.1kHz/24bitの差を聴き分けるのが難しかった。(汗) 一方15曲目は88.2kHz/24bitとなると余韻が美しくなり176.4kHz/24bitになると音が伸びやかになり、まるでスタジオの天井が高くなったように感じられた。

posted by バンブーヤン at 23:56| TIAS

2011年11月09日

【TIAS追記版】マッキントッシュ・ブルーアイズメーターの人気の高さは衰えず

ガラス棟7Fは”G701”をデノンとマッキントッシュ・ジャパンがセパレーションで区切って展示しているが、音が筒抜けなので講演は交互に行っていた。

5回予定の「2011東京インターナショナルオーディオショウ」詳細レポートの第4回目は「16:00〜17:00 G701:マッキントッシュ・ジャパン」だ。

まず新製品の紹介と言うことで機器構成はXRT200(ペア220万円)+C50(税込81.9万円)+MC501(税込68.3万)×2台+MCD1100(税込115.5万) を使用した。(と思う。間違っている可能性あり)


試聴曲は次の通り。
 1)(数曲再生されたが私の操作ミスによりメモテキストを失い詳細不明)
 2)ギター曲:(曲名聞き取れず)
 3)エラ・フィッツジェラルド:(曲名聞き取れず)
 4)HRシュトラウス: 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 作品30 冒頭部分


担当者は「マッキントッシュはアンプのイメージが強いがずっとスピーカーも発売してきた」と言いコラム型スピーカーの利点を説明した。このスピーカーは昨年に比べ、なかなか魅力的な音を聴かせてくれるようになっていた。

米国社長の挨拶後、第二部となりフラグシップモデルの饗宴で機器構成はXRT1K(税込525万)+MC2KW(税込440万)×2台+C1000C+C1000P(税込252万)+MCD1100(税込115.5万)を使用した。(と思う。間違っている可能性あり)

試聴曲は次の3曲。
 1) Faryl Smith :FarylよりAve Maria
 2) カウント・ベイシー:One O'Clock Jump
 3)HRピョートル・チャイコフスキー:歌劇マゼッパ

昨年聴いた時にはXRT1Kは音場型スピーカーで私の琴線に触れることはなかったのだが今年は違って聴こえた。伸びやかな高音と沈む低音に魅せられハイレゾ音源ともなるとその情報量の多さと生々しさに感動するほど。米ESSのDACチップSABRE32の性能もあるのかHR音源の良さを実感させられる見事な音だった。


McIntoshブランド・オリジナルの置き時計MCLK12の注目度も高く、長い間ブルーアイズメーターで親しまれているマッキントッシュブランドの人気の高さには感心した。

posted by バンブーヤン at 23:55| TIAS

2011年11月08日

【TIAS追記版】DYNAUDIO JAPANでConfidence C1&C4 Signatureを聴いた

12:30にロッキーインターナショナルの講演が終わり13:00からのフォステクスの講演までの30分間にDYNAUDIO JAPANのブースを覗いて見た。お目当てはオーディオファイルの感心が高いConfidence C1 Signatureだ。残念ながらFocusシリーズのデモだったので終了と同時に移動しようと思ったら「これから皆さんお待ちかねのConfidence C1とC4のデモを行います」とアナウンスがあり一瞬迷ったが引き続き試聴することにした。

5回予定の「2011東京インターナショナルオーディオショウ」詳細レポートの第3回目は「12:55〜13:45 G605:DYNAUDIO JAPAN」だ。

機器構成は最初の1曲のみConfidence C1 Signature(ペア税込94.5万)+MIRAD SRA-15HQ(税込16.8万) +SIMAUDIO MOON 750D(税込136.5万)で行い、それ以降はセパレートアンプのMIRAD SRA-C20/ULTIMA(税込59.9万)+MIRAD SRA-M20(税込78.8万)を使用した。


「6Wの出力しかないプリメインで能率86dBのConfidence C1 Signatureを鳴らしてみましたが如何だったでしょうか。十分な音量で鳴っていましたね」と担当者が問いかけてきたが、事実音量的にも音質的にも不満のないものだった。

試聴曲は次の通り3曲。
 1)?(曲名聞き取れず)
 2)(安田)一葉:翔 空に刺さった三日月 よりテネシー・ワルツ
 3)ヴィヴァルディ:四季より冬(バイオリン演奏)


17cmバス・ドライバーでも低音不足を感じさせずスケール感のある音楽を聴かせてくれる。解像度もあるハイエンド・スピーカーの音が90万台で手に入るとはお買い得だ!と思ってしまうとは私の金銭感覚がかなり麻痺してきているらしい。(苦笑)

スピーカーのみをConfidence C4 Signature(ペア税込252万)に交換して第二部が始まった。担当者が音を出しながらスピーカーを交換すると言うむちゃをやって驚かされたが「M20には負荷保護回路がありショートさせても壊れません」と言う。「北米市場ではこの様な扱いで壊れたらリコール返品扱いにされてしまいますので、中小メーカーは大変気を使っています」とのことらしい。

試聴曲は次の通り5曲。
 1)ヴィヴァルディ:四季より冬(バイオリン演奏) [同曲]
 2)(安田)一葉:秋桜
 3)ギター演奏曲:G線上のアリア
 4)アカペラ:ムーンリバー
 5)ピアノ曲(曲名聞き取れず)


C1の低音に不満を感じなかったがこうして同じ曲を直後に聴くとC4はしっかり低音が沈み魅力的だ。「上のユニットはほとんど鳴っていません」という。どうやら仮想同軸のサポート的な使い方らしい。「安田一葉さんの様に声の周波数帯域が広い歌手の場合、高音域がきつく感じることがあればアクセサリーで調整しましょう。美空ひばりさんもオーディオ調整用にお薦めです」との話があった。

最後に試聴客からリクエストを取り本人持参のCDを再生した。
 1)レオナ・ルイス:(曲名聞き取れず)
「試聴会では使用システムで良く鳴る曲を選んで使用していますのでリクエストを受けると言うのは実はリスキーなんです」と裏話を聞かせてくれたが、満足できる音を聴かせてくれて大成功に終わった。

posted by バンブーヤン at 23:49| TIAS

2011年11月07日

【TIAS追記版】エソテリックで141.8万のルビジウム発振器の音を聴いた!

「TADがD600を発表した際にこれが業界最後の超高級ディスクプレーヤーになるかもしれないと言っていましたが、エソテリックが昨年K-01を発売したので、もしかしてと期待していたところセパレートプレーヤーの新製品を出してくれました。」と三浦孝仁氏の解説で講演が始まった。

5回予定の「2011東京インターナショナルオーディオショウ」詳細レポートの第2回目は「15:00〜16:00 G602:エソテリック 三浦孝仁氏」だ。ハイエンドショウ秋で聴くことの出来なかったハイエンド セパレートプレーヤーシステムの音に期待して席に着いた。


機器構成はTANNOY KINGDOM ROYAL(ペア税込577.5万)+P-02(税込147万)+D-02(税込147万)+C-03(税込84万)+A-02(税込126万)+PS1500(税込63万)という新製品3台を含むラインナップだ。「エソテリックはワードシンク機能を付けたりとマニア心を理解している技術者が開発していてくれる数少ない会社です。」と褒めていた。

試聴曲は次の通り6曲。
 1)SACD男性ボーカル:モーツアルトの曲(曲名聞き取れず)
 2)CDジャニス・イアン:再会よりブレイキング・サイレンス
 3)SACDカンターテ・ドミノよりChrist is born the Child Divine

「10曲目は教会で収録しており外の道を走る車のノイズも録音されていることで有名です。ここで外部クロックを使って聴き比べてみましょう」とG-0Rb(税込141.8万)を接続して176.4kHzルビジウム発振器に同期させて10曲目の冒頭を再生した。三浦氏は「この音の違いを私たち評論家はまるで天と地ほどの差があったかのように書いてオーディオ・ファイルの皆様を鼓舞する訳です」と言って笑いを取っていた。


 4)SACD角田健一ビッグバンド:BIG BAND SOUND甦るビッグバンドステージ(赤盤)よりワーリー・バード
 5)SHM-SACD田部京子, カルミナ四重奏団:シューベルト:ピアノ五重奏曲《ます》
 6)CD手嶌葵:虹の歌集より虹
 7)CDいすずかなえ:ときのまにまに より ウーマン
  (注:マイナーレーベルのCDとの話だが検索しても見つからなかったの聞き間違えの可能性あり)

ティアックという会社の歴史とエソテリックというブランドの話や外部クロックの効果聴き比べ等非常に充実した講演だった。ここまでTANNOY KINGDOM ROYALを魅力的に鳴らしているのを聴いたこと無く足元のセッティングの追い込みやエソテリックの音との相性が良かったのだろう。低音の歯切れが良くスピード感のある音楽が楽しめた。


さて帰宅したら早速SACDカンターテ・ドミノ10曲目を-10dBのボリュームで聴いてみた。アカペラだからこそ出せる音量だ。(汗) さすがにG-0Rbで聴いた時の様に車の大きさやアクセルを踏んだタイミングまで分かるような解像度ではなかったものの、音像表現が得意なS-1EXだけにまるで我が家が幹線道路沿いに引っ越したのかと勘違いするような環境ノイズの臨場感を得られた。これだからオーディオは止められない!(笑)

posted by バンブーヤン at 23:42| TIAS

2011年11月06日

【TIAS追記版】LINNはDSの優位性を強調!それは危機感の現れ?

「2007年リンジャパンからDSを紹介された時、スタジオに持ち込んで録音したばかりのWABファイルを再生してスタッフと一緒に聴き比べしたんですよ」と井上千岳氏のDSの思い出話で講演が始まった。「良い音だったのでこの方式の将来性を確信しました。」

5回予定の「2011東京インターナショナルオーディオショウ」詳細レポートの第1回目は「14:00〜14:50 G604:リンジャパン 井上千岳氏」だ。昨年の感動を思い出しつつ期待して席に着いた。


機器構成はKLIMAX 350 (ペア税込420万)+KLIMAX SOLO/d (ペア税込315万)+KLIMAX KONTROL SE (税込178.5万)+KLIMAX DS/1 (税込294万)+LINN LP12 EKOS SE(税込349.7万)+LINN RAKK4 (税込21万), RAKK2 (税込14.7万)というLINNフラグシップKLIMAXシリーズの勢ぞろいだ。

試聴曲は次の通り6曲。その途中に色々と解説やお話が入った。

「ネットワーク・オーディオ機器を選ぶ際には44.1kHz/16bitの音が良い物を選びましょう。自分が聴きたい曲がハイレゾで提供されるとは限らないのですから。」と言い曲をかけた。

 1) (曲名聞き取れず)
 2)ポール・ルイス: ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」変ホ長調 op.73より第2楽章、第3楽章

「今までDSは4回のメジャーアップデートを行って音が良くなったり機能が増えたりして進化しています。」リンジャパンの担当者にシャーシを開けたDSを持ってもらい回路構成の説明を行った。「アルミ削り出しのシャーシを使うことでノイズを低下させた上に放熱を行っています。」

 3) マイルス・デイヴィス:プラグド・ニッケルよりソー・ホワットテーマ
 4)HRダイアナ・クラール:ザ・ルック・オブ・ラヴよりクライ・ミー・ア・リヴァー

「ビット数が増えると情報量がアップして、サンプリング周波数が高くなると音域が広がります。」とハイレゾ音源の特徴を解説した。


「DSの音を良くする方法は次の順番で行うといいでしょう。」とポイントを4点語った。
 a)アナログ・クリーン電源を使用する。
 b)ノイズ混入はないのでNASの電源もクリーン電源から取る。
 c)高価なLANケーブルを使いたいのであればHUBからDSの間に使うのが効果的だ。他は一般のケーブルで良い。
 d)DSやNASはしっかりとしたラックに設置して振動対策をとる。

5)モーツアルト:ピアノコンチェルト
6) Helge Lien Trio / NatsukashiiよりNatsukashii

最後に井上氏は「DSは高価だがアップグレードサービスがあり最新モデルと同じ音が楽しめる」「NASからデジタルデータを直接読み込むのでPCのノイズが入らず音質的に有利だ」「プログラマブルなのでDACの様に陳腐化しない」とDSの優位性を3つ上げて締めくくった。


正直言ってこの講演内容には驚いた。確かに10/12(水)の記事でDSM発表をAVアンプに対する対抗製品だと書いたがここまでLINNがPCオーディオに対して危機感を持っているとは思わなかった。昨年の講演では音楽を聴かせるのがメインで余裕の横綱試聴会だっただけに意外だった。DSを買う予算の1/5もあればUSB DACやアクセサリーで色々と工夫して音質を向上出来るのだから営業的にも影響が出てきているのかもしれない。
昨年ほどのインパクトはなかったものの音は良かったし、井上氏はDSを愛用しており音楽のことを語る時の楽しそうな口調も相まって非常に心地よいひと時を過ごさせてもらった。
posted by バンブーヤン at 23:41| TIAS

2011年11月05日

【速報版】2011東京インターナショナルオーディオショウで講演を5つハシゴしてみた

「2011東京インターナショナルオーディオショウ」が11月3日(木)から5日(土)の3日間東京国際フォーラムで開催された。最終日5日(土)に見学したのでレポートしようと思う。

速報版としてTIAS各講演の要点をまとめておく。

T.11:00〜12:30 G410:ロッキーインターナショナル 麻倉怜士氏
 QUAD ESL2905(ペア税込189万)の魅力を90分間に22曲を掛けて紹介してくれた。途中14曲目に”ビートルズ:If I Fell”44.1kHz/16bitステレオとモノラル、44.1kHz/24bitステレオの比較と15曲目”スパニッシュ・ハーレム”44.1kHz/16bit、88.2kHz/24bit 、96kHz/24bit、176.4kHz/24bitの比較試聴があった。録音が古いだけに44.1kHz/16bitと44.1kHz/24bitの違いを聞き分けるのがなかなか難しかった。(汗)

U.12:55〜13:45 G605:DYNAUDIO JAPAN


 ちょうどFocusシリーズのデモが終了してConfidence C1 Signature(ペア税込94.5万) とConfidence C4 Signature(ペア税込252万)が試聴出来ることとなり長居することになった。C1 Signatureは初めてじっくり聴くが17cmバス・ドライバーでも低音不足を感じさせずハイエンド・ブックシェルフ・スピーカーとしてこの値段は良心的と思った。おっと、マラソン試聴会から金銭感覚が1桁狂っているぞ。(苦笑)

V.14:00〜14:50 G604:リンジャパン 井上千岳氏


 DSMが聴けるかと思って楽しみにしていたが発売が来年にずれ込んでいるとのことで、PCオーディオに対するDSの優位性をアピールする講演となっていた。DSを高音質化するノウハウも語られ面白かった。

W.15:00〜16:00 G602:エソテリック 三浦孝仁氏
 TANNOY KINGDOM ROYAL(ペア税込577.5万)とエソテリックがこんなに相性が良いとは思わなかった。今まで聴いた中で一番魅力的に鳴っていて驚かされた。エソテリックのカチっとした固めの音作りとタンノイのソフトな音質がちょうど良い塩梅に音楽を楽しく聴かせてくれた。

X.16:00〜17:00 G701:マッキントッシュ・ジャパン


 フラグシップモデルで聴くXRT1K は去年の印象とはガラリと変わってなかなか良いスピーカーだ。特にハイレゾ音源をESSのDAC SABRE32で聴いた時の鮮度の高さは見事なものだった。

当初の予定では「10:00〜10:50 G701:デノン」も入れており6軒ハシゴするつもりだったが遅刻して10:40会場到着となり参加出来なかった。また「13:00〜13:50 G503:フォステクス」を予定していたのだがDYNAUDIOの自社講演をそのまま聴くことにしてキャンセルとなった。やはり1日では廻りきれない。「もっと休みが欲しい!」ものだ。
posted by バンブーヤン at 23:38| TIAS

2011年10月01日

【2010回想版】TIASフォステクス・ブースでGX250を聴いて来た

2010東京インターナショナルオーディオショウ」は去年の11月5日(金)から7日(日)まで東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催された。11ヶ月前のことなのでイベント内容の記憶が曖昧な点はあるが9/29(木)に引き続き去年のショウの中で強く印象の残ったフォスター電機(株)&フォステクスカンパニー・ブースをレポートしたいと思う。

発表されたばかりのFOSTEX GX250を聴こうとG501フォステクス・ブースに向かうと狭いブースに設けられた席は既に全て埋まって廊下にまで人が溢れていた。さすが国内有数のスピーカー・メーカーだけに人気と注目度が高い。何とか部屋内に入り使用機器をチェックした。

遠目で型番は見えなかったがデザインから新製品スピーカーをドライブする試聴機器は以下の通りと推測した。
 SA-CD PLAYER:DP-700(税込1,155,000円)
 STEREO PREAMPLIFIER:C-2810(税込1,207,500円)
 STEREO POWER AMPLIFIER:A-60(税込997,500円)
昨年音展2009同様アキュフェーズのハイエンド製品で固めてスピーカー性能を十二分に発揮させることを目指している。

こうして再生された音楽は溌剌と元気なもの。音像の定位が良く分解能も高い。1台税込349,650円のスピーカーからハイエンドの香りがする音が聴けることで、パフォーマンスの高さが理解出来る。このクラスになれば高価な機器をあてがってもその魅力を発揮できるものだと感心した。価格的にもパイオニアS-3EX(税込399,000円)の手強いライバルとなるスピーカーの登場だ。

GX250単体でも低音の量感は十分だが最後にサブウーファーの新製品CW250A(1台税込83,790円)を2台追加しての試聴が行われた。ところがこのサブウーファーのボリューム設定が大き過ぎて狭い部屋の壁は振るえ低音がぼわついてしまい聴くに堪えないものだった。心象は最悪の試聴となってしまった。(苦笑)

2011年現在ではモニターオーディオGold GX300(2台税込630,000円)も登場して1本30万円台のスピーカーには魅力的なモデルが揃っている。購入スピーカー選定中の人は決定まで大いに迷いそうだ。(笑)続きを読む...
posted by バンブーヤン at 23:04| TIAS
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【アフィリエイト広告を利用しています】 2011年6月に副業のつもりでアフィリエイトを始めたものの自分の興味のまま書き散らかしてブランディングに失敗したブログです。毎日その時自分が気になったことを書いています。
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