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2018年07月22日

ブラックの始まり

僕がB社に入社して一か月経った頃、
所長から連絡がありました。



事務的な事と聞きましたが、
労働契約書を差し替えるとの事。



最初は、入社後三か月で有給休暇が
付与されると明記されていました。



それが、入社後半年に変更されたので
差し替えるというものでした。



最初の契約内容で行くべきだ、という
隊員の声。B社もザーッとした会社だなあ
と隊長。



後にこれは訴えられるレベルと知りました。



好条件は人を集める為のえさで、集まれば
条件を改悪していく戦略。これがブラックの
始まりとは、当時知る由もありませんでした。

2018年07月23日

野郎隊員の飲み会

残暑の頃入社しましたが、季節は秋から冬へと向かっていました。
そんな頃、隊員の親睦を図る意味で飲み会の話が出たのです。

場所はおでんの美味い居酒屋。隊長以下当直勤務ではない隊員参加。
値段・料理もそこそこで、野郎の宴はそれなりに盛り上がりました。

前隊長クビの話になると、参加していない所長のえげつなさで悦に
入りました。ああいう事をすればいずれ天罰が下るだろうと・・・

こうして、最初で最後の隊員同士の宴はお開きとなりました。
今後隊長以下隊員をまとめていた体制がほころんできたのです。

2018年07月24日

忘年会

12月となり、忘年会シーズンです。B社では東京から部課長来訪を
兼ねて、忘年会を行うことになりました。和食の上品な居酒屋で。

今回は女性隊員も参加し、華やかな宴となりました。部課長はもちろん
所長もご満悦の様子。僕もA社を首尾よく脱出した解放感から飲み過ぎ。

隊長には部課長が将来の展望を語り、結婚はしないのか?と聞く場面も。
全てが順風満帆に行っているような雰囲気が流れていました。

二次会では所長が女性隊員の前で「金太の大冒険」を得意げに歌いました。
これが一年後、暗転した状況になるとは当時知る由もありませんでした。

2018年07月25日

資格更新

12月にはもう一件、節目となるイベントがありました。
警備業法改正に伴う、警備員資格更新の為の試験です。

以前合格した施設警備2級を更新する必要がありました。
警備業法改正の対象のみ、筆記と実技の試験があります。

近くの警察署で試験は行われました。会場にはA社の上司も受けに
来ていました。内心焦りましたが、話すことはありませんでした。

以前の検定試験よりは簡単な内容の試験で合格しました。隊長は
「一年以内に自己都合退職したら、費用は自己負担」と説明。

2018年07月26日

問題児T隊員

警備隊の中が見えてくるようになると、問題児らの存在が浮上。
それも複数。市役所警備時代にはない人間模様でした。

一人は40過ぎの隊員で、小学生のような思考でちょっと足りない。
受付の女性隊員含め皆からは面白おかしくいじられる存在でした。

けれど警備員としての形はまともでした。立哨、巡回などのルーチン
ワークはキチンとこなし、以前市役所警備でのT副隊長の劣化版か。

ちなみに彼もT隊員と言います。ルーチンワーク以外の対応では粗相が
目立ちました。後に隊長から苛めのようなターゲットにされます。

2018年07月27日

問題児副隊長

もう一人、問題児であったのはなんと副隊長でした。彼は
元々設備関係から来た人間でしたが、B社の待遇を見て警備に。

仕事の知識は隊員トップでしたが、いかんせん勤務態度は最低
でした。ところかまわず居眠りをする強者でした。

玄関ロビー立哨では、立ったまま居眠りして段々後ろに反り返り
「イナバウアー」と揶揄されていました。

そんな彼に、罰を与えようとした隊長。具体的には副隊長から平
隊員に降格、当面日勤のみにして給料を減らそうというものでした。

2018年07月28日

副隊長の後釜

隊長から僕に、降格になる副隊長の後釜になって欲しいと
話がありました。副隊長は年末で平隊員に降格されると。

ただし役職は副隊長ではなく班長でした。これは約半年前
一人の副隊長が退職し、代わりに暫定措置で班長を設置。

副隊長と責任は同じですが、就任した隊員が警備経験的に
未熟という建前で便宜的に班長ということにしたそうです。

手当は副隊長の1/4の月5000円。この手当ダンピングが職場
崩壊の遠因になるとは、隊長は夢にも思わなかったでしょう。


2018年07月29日

警備主任

年が明け、僕は降格された副隊長に代わり班長に就任
しました。隊長からは警備隊の立て直しを期待されました。

しばらくしてB社支店から、辞令が届きました。その紙には
「警備主任を命ず」と書いてありました。

何が偉くて主任か知りませんが、組織便宜上の表現でしょう。
隊長からは、これからはきつくなるぞとプレッシャー。

もう一人の班長に話をすると、「(班長職の)力はある」と
言いました。副隊長1人、班長2人の体制で再出発です。

2018年07月30日

変な人間関係

隊長除き12人の警備員でローテーション勤務に入る。
こんな大所帯も珍しいのではないのでしょうか。

しかし、人数が多ければ派閥もできます。ここまでは
市役所警備隊と同じですが、ここでは次元が違いました。

隊員同士のあら捜しがエスカレートし、二言目には誰々を
辞めさせるか、排除するかとの話題で盛り上がります。

本人が居ないときの悪口は、聞くに堪えないものでした。
それが原因か?警備隊発足約2年で10人以上の退職者が。

2018年07月31日

設備屋責任者

B社警備の現場、外資系保険会社ビルは警備の他に
設備担当も一緒に委託業者として仕事をしています。

その責任者が僕によく話しかけてきます。年齢的な序列
で責任者になったようで、業務の経験知識は乏しかった。

彼曰く「この職場は賢い者から辞めていく、君もこんな
職場(警備の仕事)にいつまでもはまるものではないのでは」

待遇だけ見ると地元では破格ですが、退職者の多い現状を
鑑みると、長く勤める環境ではないと言いたかったのか。
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かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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