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2019年06月07日

番外編第3章:突然の辞令

先輩たちの波状攻撃は続きます。体調崩し
→ミス増え→怒号エスカレートの悪循環。



先輩Bの腹切れ、掻っ捌けの怒号も定番に。
「俺が死んで何になるのか?鮭みたいに
イクラでも出てくるのか?」と胸倉を掴み
言ってやりたかったものです。



これだけ言われれば、俺なら殴ってるわと
先輩Bは後に語っていました。



そんな日々が続いた夏の暑い日の夜、僕は飲み
ものを口にしたところ、意識が遠のき呼吸が
苦しくなりました。視界もはっきりしない。



暫くして(おそらく1分ほど)回復しましたが
今思えば、一過性脳虚血発作ではなかったか。
元々不整脈があったので心臓でできた血栓が
脳に飛んでくる。



若かったので、血栓がすぐ溶けて事なきを得た
のでしょうがこのままでは大変な事に。
過労やストレスによる血管障害は年齢関係
ありません。



先輩Bに話すと「ほう、くも膜下出血か?」
と他人事。当たらずといえど遠からずだ。
ぶっ(ピー)すぞ。



こうなれば最後の手段、バックレて退職しよう。
命には代えられない。季節は秋になり10月下旬
、僕は新幹線などの切符を調べてバックレ準備。



操縦不能になった戦闘機パイロットが、ベイル
・アウト(緊急脱出)の決断をするような心境
だったか。



バックレ決行は10月末、それがあと数日と
なったところで僕は上司に呼ばれ、
ある通知を渡されました。



通知には「来月からの業務について」と
書いてあり事実上の辞令だったのです。

番外編第3章:完 〜 来月の第4章に続く

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かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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