僕が警備員を辞めた理由

あるSNSでの投稿。



独身中年男性「身体も頭もずっと疲れたまま、
食欲も気力も失せ、慢性的な頭痛、肩こり、
動悸息切れが続いてツラいです…」



私「医師じゃないんで参考程度に聞いて
ほしいんですが、同じ症状を患ってた人たちが
みるみる回復した共通の方法があるんですよ」



男性「何ですかそれは!?」



私「退職です」



なんとも単刀直入な意見ですが、自分を救う
には、それくらい思い切ったことをする
必要もある、という話です。



皆さんもここまで深刻でなくても、それに
近い状態の人もいるのではないでしょうか。



同僚と酒を飲みながら、愚痴ってられる
レベルならともかく、睡眠や食事に少な
からず影響がでるのは黄信号です。



なぜ僕がこんな事を言うかと言えば、
これまでの人生の大きな後悔は
「もっと早く辞めればよかった」



もっと早く、余力を持った状態で
辞めればリカバリーも早くできたのに。



僕は東京のIT企業を退職して、地元に
Uターンしたものの、警備の仕事に
アプローチするまで、時間がかかりました。



警備業界で行き詰って、転職を志すも
方向が定まるまで、時間がかかりました。



消耗した状態で、退職して最初に
やることはリカバリー。
要は休むことです。



ダメージが深刻になるほど、リカバリー
に、多くの時間と手間を必要とします。



ボロボロになるまで頑張るのは
やめましょう。



石の上にも三年ではなく
思い立ったが吉日です。



余力を残して辞めれば、失業給付資格が
あるなら、職業訓練に行くことも可能。
仕事を探すこともできるでしょう。



余力や溜め、言い換えれば融通できる
資源がないと、身動きがとれなくなって
しまう。



溜めとは、お金・体力・人間関係など
いざという時頼れるセーフティーネット
のようなもの。



本来は行政がそれをサポートしなければ
いけませんが、残念ながら生活保護くらい
しかありません。



自分で自分を守るしかない時代。
特に健康面はそうです。



酒を飲み過ぎるほどストレスが溜まる
環境はいかがなものか。睡眠障害が
出るほどの労務管理はいかがなものか。



環境は選べる範囲で、改善したほうが
自分の身を守れます。



そこで特効薬となるのが退職。しかし
ただ辞めるだけでは詰んでしまうリスク
があります。



もちろんブラック企業に使い潰される
事が見えているなら、ベイルアウト
よろしく緊急脱出しないといけない。



その際でも、頼れる相談者を確保して
おきましょう。



詰まない為には戦略的に動く必要が
あります。



例えば退職前にハローワークに行き、
失業給付の資格確認と、職業訓練の
掲示を見てあたりをつけておく。



これは、いつ辞めれば美味しいかを
計算する為です。



職業訓練が始まった時点で、失業給付が
始まります。自己都合退職による給付制限
期間であっても。



それに加え、訓練校見学や試験の日程も
確認します。ハローワーク職員に申し出
て、相談する事をおすすめします。



失業給付は早いに越したことはありません。
ついでに言えば、会社都合退職を勝ち取れば
もっと有利になります。



ボロボロになるまで頑張るのは、体調を
崩し、パフォーマンスが下がり自己肯定感
も下がった状態で職場を去るリスクあり。



それならば余力のあるうちに戦略的撤退を
行う方が、人生にとって生産的ではないで
しょうか。



辞めたら職場に迷惑がかかるとか、あいつは
逃げたなんて言われるとか、世間体を日本人
は気にします。



もうそんな価値観からは脱して、仕事は
自分が幸せになるためのもの、と考えて
みてはどうでしょうか。



というのも、責任感を搾取するケースが
枚挙にいとまがないから。



それを変えていくには、価値観のシフト
チェンジしかないでしょう。



我々の世代は、昭和の価値観に縛られて
いる人も少なくありません。



Z世代がそれを壊すことを期待しますが、
我々も行動次第で変えて行くことはできる
のではないでしょうか。

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