今回は、施設警備ではマストアイテムとも
言える、警備服のネクタイについて。
ネクタイの扱いで、警備会社の危機意識が
垣間見れる、という話です。
皆さんの警備服のネクタイは、普通に結ぶ
タイプでしょうか?
これ、危険です。なぜかといえば
結ぶタイプは有事の際、首を絞められる
凶器になる恐れがあります。
工場なら、機械などに巻き込まれる事故も
懸念されます。
この辺は、警備会社幹部や指導教育責任者が
知っていなければならない。
僕が勤めた警備会社は1社を除き、簡易的に
留めるタイプのものでした。見てくれは結ぶ
タイプと変わりません。
警備は見た目が大事です。特に施設警備は
そう。
しかしそれ以上に有事の際、隊員の生命の
危機に対して配慮しないといけない。
警備もビジネスだから、簡易的な留める
ネクタイでは相手に失礼だ、と言われた
時に、上記の理由を説明できるか。
警備で使う装備品の仕様は、一つ一つ
セキュリティ上の意味があるのです。
公安委員会にも届けている。
装備品の話ついでに、会社で警備服など
を選ぶときは、実際に着てみること。
これをしない幹部は考え物です。
最初に勤めた警備会社A社で、警備服を
変えることになりました。
施設警備の看板である地元市役所警備を
取った手前、箔をつけたいのでしょう。
新しい制服(夏服)に袖を通すと、暑い。
いや生地が厚くて、体温がこもる。
夏服とは思えない暑さ。案内所の女性から
「それ、合服ですか?」と言われる始末。
そんな警備服なので、夏場は汗だく。
巡回に行くと、首から下は汗でびっしょり。
まさか施設警備で、ファン付きの警備服を
着るわけにはいかないし・・・
そんな時、市役所内がクールビズの
期間はネクタイは不要、という指示を
上司が出しました。
クライアント側である、市役所管財課に
根回しを行ってのことでしょう。
ノーネクタイで、開襟スタイル。
但し中に着るシャツは見えないように
U字型首のものを指示しました。
これだと暑さが段違い平行棒。ネクタイ
をしないだけで、汗の量が全然違う。
警備服選びに失敗した幹部のミスを、上司が
カバーしたファインプレイでした。
警備はお客の生命と財産を守る仕事だから、
形はきっちりしないといけない。
一方で、隊員が熱中症で倒れたり体調不良で
業務に支障をきたしたりすれば本末転倒です。
クライアント側の指針を守る範囲で、形を
変えるというアイデアは隊員を守ります。
こうしてみると、警備業法や警備仕様書の
範囲内でなら、業務を円滑に進める運用も
あり、ということでしょう。
クライアント側の信頼を損ねず、かつ現場の
隊員を守るにはどうあるべきか。
この落としどころを探れる上司はやり手です。
ネクタイ一つの扱いでも、警備会社としての
危機意識の差が出ます。
行きたい警備会社があるのなら、警備服の
ネクタイに注目するのも悪くないですね。
簡易的に留めるタイプなのか。
夏場はノーネクタイでいいのか。
そんな恰好でも違和感はないか。
考え方としては、ネクタイに限らず
その恰好で業務遂行に支障はないか、
ということ。
警察官のような権限はないけれど、権威が
あるのが、警備員の着る制服。
もちろん、制服だけでなく身だしなみも
重要です。制服のしわも取りましょう。
見た目もそうですが、盲点になりやすい
のが匂い。
香水をつけろと言っているのではありません。
変なにおいをつけないようにしましょう。
汗のにおいはこまめにケアし、休憩室で
食事をとる際は、匂いのきついものは
換気に注意して制服から離す。
制服に変な匂いがついてしまうのは、
思いのほか減点になってしまいます。
リ〇ッシュなどのスプレーを常備する
方法もあります。
結論として警備服や見た目の意味を理解し、
業務遂行に留意する指導者がいるかどうか。
この指導者がいるかどうかで、警備の質が
変わってきます。警備員として伸びたければ
優秀な指導者の下で働きましょう。
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