今回は、非正規労働やブラック企業が
増えすぎたデメリット、それを改善する
にはどうすればいいか、書いていきます。
SNSで、労働問題に詳しいNPO法人の
主催者が、以下のように警鐘を鳴らして
いました。
「日本はすでに非正規とブラック企業が
増えすぎて、極端に不安定になっている」
「不安定すぎて、人々の想像力がはく奪
されていることこそが、現在の日本の問題
なのです」
この、不安定がもたらす想像力のはく奪が
どれくらい深刻なのか?
想像力といえば、まず無から有を生む力と
イメージする人が多いでしょう。
平成後期から、楽曲やアニメ・ゲームなど
アート関係の作品はリメイクが目立ってきた。
昭和時代のような無から有を生み出す力が、
弱くなってきた感は否めません。
無から有を生み出す力もそうですが、我々
一般の労働者において、重要な想像力とは
何でしょうか?
それは他の選択肢に気づく力、と観ます。
「何をやってもムダ」と思うようになって
しまうのが、想像力のはく奪。
選挙に行っても、何も変わらないと思う
のにも似ています。
例えば警備なら、自分には警備の仕事しか
ない、と思い込む。(天職なら別です)
もう中年だし、別の仕事もできない。
何をやってもムダ。経営者の手のひらで
踊らされていた方が楽だ。
使う側も、そう思うように思考停止に追い
込んできます。息をつかせぬ頻繁な異動や、
資格取得の強制。
そんな中でも転職を試みたり、一人でも
入れるユニオンに加入して抗う人は、
想像力は、はく奪されていません。
ブラック企業は労働者から時間を剥奪し、
非正規は経済的自由をはく奪しています。
この時間や経済的な自由というのは、
いざとなったら融通できる資産のような
もの。健康や人間関係も含まれます。
僕はこれらを「溜め」と呼んでいます。
この溜めが枯渇したのが、日本人
労働者の一番深刻な問題です。
「溜め」は想像力の源泉と思いませんか。
安心して身を預けられる環境こそ、想像力
など、パフォーマンスをフル稼働できる。
この溜めを削り取って、労働者が貧しく
なったのが「失われた30年」なのです。
それでは、想像力はく奪社会にどうやって
抗えばいいのでしょうか。警備を例に見て
行きます。
まず「会社や上司の言い分は絶対ではない」
と思う事。昭和時代はそれで通りましたが。
令和になっても、意識のアップデートが
出来ていない上司は少なくありません。
警備は特に旧態依然としています。
カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」
のD社で、僕を捕縛しようと躍起になった
部長の如し。
一番いいのは、労働法に詳しい人を相談
相手に持つこと。
大きな組織になると、人事課との労使
取り決めを、所属長レベルでは守って
いないケースもあるのです。
次に、少しでも「溜め」ができる環境を
目指すこと。
想像力のはく奪や思考停止に追い込まれる
のは「溜め」がないから、と説明しました。
ならば、溜めのできる環境に身を置く事で
改善できます。
警備なら、給料が同じでも拘束時間の少ない
現場。業界内転職です。
しかし、僕のようにどこにいっても同じ扱い
を受ける、という立場になったら?
職業訓練に行くという、一旦リセット技が
有効です。
詳しくはカテゴリ「警備員を辞めたい人へ」
を参照願います。
このように、行政の支援も使い「溜め」を
取り戻す。悲しいかなこのような事は学校
教育に含まれていません。
職業訓練に限らず、行政の支援については
知っておくことが「溜め」を取り戻すには
有効です。
先ほど挙げた労働法に詳しい相談相手なら、
教えてくれるでしょう。
結論として、不安定さの中で想像力のはく奪
・思考停止から身を守るには、労働法や行政の
支援などを知っておくこと。
言い換えれば知識を楯にして、不安定さに
抗う、といったイメージでしょうか。
ただ、知識を得るにも「溜め」が必要なの
です。これまではく奪する社会には怒りしか
ありません。
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