警備員で自分の言い分を通そうと、躍起に
なっている人、いませんか?
今回は、いくら正論を叫んでも職場の器が
伴っていないと逆効果、と言う話です。
カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」
のD社で起こった事。
僕は入社半年で青果市場警備に異動に
なりました。市が管理する公共施設です。
その現場は、D社が落札する前の業者から
残留した隊員がいました。制服だけ変わって
残る。この業界ではよくある話です。
前業者からの残留組は2人。そのうちの一人
は経験を買われたのか、隊長でした。
検定資格は持っていなかったようです。
もう一人は、ポン吉と呼ばれ警備隊のお荷物
でした。隊長と共に青果市場に残留。
僕が異動になる少し前、別会社から移籍して
来たS隊員。施設警備2級検定所持。
そのS隊員が、ポン吉の勤務態度に業を
煮やして、彼を排除せよと騒ぎだす。
彼の作戦は功を奏し、ポン吉と交代する形で
僕が異動して来た、という訳です。
それでも満足しないS隊員。今度は隊長を
排除しようと躍起になります。
隊長は、何もしない。月一回事務所での
会議に出て、自分の都合のいいようにシフト
を組み、月5千円の手当をもらっている。
クライアント側である市の職員に対しても
忖度したのか、事なかれ主義で改善提案を
しない。
というのが、S隊員の言い分でした。
間違ってはいません。
だからといって、彼の言い分が通る組織
なのでしょうか。彼がポン吉を排除した
成功体験が仇になった模様。
S隊員の隊長に対する攻撃はエスカレート
して行きます。詰所で休憩中でもないのに
スリッパを履いている。
これらは係長レベルには耳に入っていたよう
です。しかし、それがどうした。
前業者時代からの勤務で、特にトラブルも
なかったであろう隊長の、評価を下げ排除
するのは、どれだけ困難か。
逆に騒いで角を立てたS隊員の評価が下がる
リスクもありますね。
おまけにD社は、ローコスト・ロークオリティ
が社是?の会社です。隊長を変えるような
人事的労力を使う事はしません。
現場隊員がどれだけ正論を吐こうとも、
係長レベルに対して騒ごうとも、人事を
動かすコストをかける会社ではない。
上記は、入社してすぐ気づいたはずです。
社長のスタンスを見れば分かり切った事。
このように、自分の言い分を通すには
職場の器を知る事が大事なのです。
それではS隊員は、不満が溜まったまま
周囲に喚き散らす、警備人生を送る事に
なるのでしょうか?
どうやら彼は転職で環境を改善する事には
向いていないようです。
喚き散らし角を立て、敵も多いでしょうから。
数年前青果市場の入札が行われ、D社は負け
別の警備会社に変わりました。
警備会社が入札で代わっても、制服だけ
変わって、同じ施設に残留する隊員が
います。S隊員もそうでした。
どちらかと言えば、彼は現場に付く隊員と
いったイメージ。
S隊員にとっては好都合だったようです。
D社時代通らなかった提案も通るようになり
喜んでいたとの事。
ただ、例の隊長を排除したかについては
定かではありません。俺が隊長になる、
とアピールでもしたのでしょうか。
上記のように、自分の考えに近い
経営者に変わるまで待つ、という
気の長い方法があります。
他力本願になってしまったのも、
場所をわきまえない雄叫びで、
角を立てたツケと言えるでしょう。
警備業界に長く居るのなら、経営者や
会社のスタンスを見て、働きやすい会社へ
転職すればいい。
他力本願でなく、自分で道を開く方法です。
ただ敵を作り過ぎてしまうと、一緒に仕事を
したくない人間と組まなくてはいけなくなる。
世間を狭めてしまう訳です。
職場の器を知り、無駄な角を立てずチャンスを
待つ。
職場の器を見ず、自分の言い分を通そうと
躍起になるのは、危機管理的に将来の選択肢を
狭めてしまう、リスクを知るべきなのです。
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