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2020年07月28日

駒としてしか見られない

これまで警備に従事してきて、管理者側は
隊員を駒としてしか見ていない、という話
をします。



もちろんこれは僕の所感なので、違う例も
あるでしょう。ただ僕がこれまで4社警備を
渡り歩いてきた中での結論です。



警備、特に交通誘導警備では繁忙期になれば
人を埋めるので精一杯。管制もストレスが
溜まります。



以前勤めた警備会社で、お世話になった先輩
が交通誘導繁忙期に亡くなりました。



もともとあった疾患が悪化してとの事らしい
ですが、休みが取れない環境も要因として
引き金になった可能性も。



現場で倒れれば労災になり、会社側も責任を
取らざるを得なかったでしょう。そうでない
場合は病死としてしか扱われない悲しい現実。



駒のように扱われ、命まで警備に捧げた先輩
は語り継がれていかなければなりません。



一方、施設警備はどうでしょうか。シフトが
決まっており労働時間は一定しているように
見えます。



しかし、誰かが急に休み対応するならまだしも
会社側の都合で、他の現場へ応援に駆り出す
暴挙がまかり通っていたりします。



多くの場合は、いきなり通達で「行け」と
命ずるのが恒例です。有無を言わさず命令に
従え。



そうでなくても、会社側の事情を慮って忖度
してくれる隊員に、人事上有利になるような
エサをほのめかしているケースも。



入札に負け、施設を撤退した際に次の受け皿
(施設)に優先して入れてくれる配慮ですね。



こういった警備ならではの配置は、本人が
受け入れて会社とウィンウィンであれば、
特に問題はない、と観ます。



メインで従事している施設の勤務日数が
少なく、他で稼ぎたいなら悪くはない。



ところがメインで従事する施設も、
労基署から叩かれるような労務管理を
しておきながら、他に駆り出すのは問題。



それこそ、隊員を駒としか思っていない
扱いでありましょう。



要するに労務管理の問題であり、過労死
ラインまで働かせる会社はNGということ。



労務管理に注意して会社選びをしましょう、
が結論なのですが、その陰に労働者の貧困
問題が横たわっているのです。



それは、会社側が無理な応援を命じなくても
隊員側から応援に行かせてくれと、志願する
ケースがあります。



隊員の給料を最低賃金ギリギリまで抑え、
生活のため、応援に志願せずにはいられない
環境を作る。



上記は「強制された自発性」と呼ばれ、日本人
の労働環境の闇であります。



応援に従わないと、人事上不利な扱いを受ける
(メインで従事している施設を外す等)と会社
がほのめかすのも同様でしょう。



僕の転職活動は、駒扱いからの脱出を志すこと
から始まりました。
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かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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