業界を去ったのでしょう?
今後20年余りの人生を預けられる環境では
ないと判断したからです。
そう思わせるような、上司の振る舞いが一番
効きました。行く警備会社会社で、警備業界が
嫌になるようなことをこぞってやってくれた。
そんなループに終止符を打ったのは、カテゴリ
「エピローグ〜さらば警備業界編」でした。
勤めた警備会社D社の社長はやり手で、仕事を
精力的に取り(但し安く落札した分給料も安く)
警察OBの部長を据え、盤石の布陣。
そこへ飛んで火に入るなんとかよろしく、僕が
入社してきた訳です。
D社としては、40代半ばで施設2級検定を
持っているカモがやってきた。捕縛し支配
すればあと20年は現役で使える。
容疑者をとことん追い詰め、拘束するプロで
ある警察OB、部長の人事戦略は完璧でした。
僕はD社幹部の手のひらで踊らされている。
そんな日々でしたが、部長に一つだけ欠点が
ありました。前にも書きましたが警備業界を
知らなさ過ぎたのです。
僕はD社に居ても1年かな、と見積もって
いましたが、実際入社して1年すれば部長は
強制的に指導教育責任者を受験させるだろう。
そうなる前に動かないと、もっと厄介な事に
なる。そう読んで、辞表を提出。苦し紛れの
転職が結果的に功を奏しました。
偶然のように思えた転職でしたが、起こるべく
して起こった流れの必然と観ます。その理由に
ついてはこれから話します。
警備業界を転々とし、痛い目に合う中で経験値
が積みあがっていった。途中職業訓練に行って
ビルメン資格を取る道草(?)もしました。
警備業界いや、ビルメン業界をも卒業する
機が熟したのがD社だったのです。
結論として言えるのは、警備を含むビルメン
業界を転々とし、例え転職の失敗続きでも
腐らないで欲しい。
痛い目に遭っただけで、大して業務的な経験
にならなくても、経験値は積みあがっている。
警備業界を脱出するという、強い意志が萎え
なけければ、道草や紆余曲折があろうとも
必要な経験値としてカウントされていく。
僕が職業訓練時に取ったビルメン資格も、
今のところ直接役に立っていませんが、
経験値として有効だったようです。
そして機が熟せば、戦略に長けた人の支配
さえブッチぎって、新天地へ向かう切符を
手に入れることができるはず。
どんなに頭で考えた巧妙な支配も、経験値
には敵わないのです。経験値が思考停止を
防ぎ、相手の思い通りにならない武器でした。
僕がD社を辞めた時、上司たちの反応は総じて
「驚いた」そうです。支配する戦略が上手く
行っていると、思い込んでいたのでしょうか。
支配戦略に勝る経験値の勝利。言い換えれば、
警備業界を脱出するという志が、経験値と
融合してスパークした瞬間でした。
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