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変化するから楽しい [2020/12/23 00:30]
人間の苦しみは、「永遠に変わらないで欲しい」という思いから生まれます。
このように教えているのはお釈迦様です。
例えば、いつまでも若くきれいで健康でいたいという願いは誰もが持っている思いです。
しかし、現実は無理です。
必ず時間と共にシワができてきて、白髪が生えてきて、足腰が弱ってきたりします。
例えば、音楽でもいろいろな音が合わさってメロディーを作り出しているから楽しく聴くことができます。
もし同じ一つの音がずっと続いていて、それ..
泥棒を助けたお坊さんの話 [2020/12/06 09:58]
あるお寺でのお話です。
ある夜更けに、一人の泥棒がお寺に忍び込み時計を盗もうとしました。
その時計は、アンティークで金の飾りがついているものでした。
恐らく高く売れるほど値打ちがある時計だったのでしょう。
その泥棒は時計を取ろうとしましたが、壁の高いところに掛けてあるので手が届きませんでした。
仕方なく泥棒はその日はあきらめて帰りました。
実は、その様子の一部始終をお寺のお坊さんは見ていました。
あくる日、お坊さんは泥棒が来る..
合掌は蓮の花のつぼみの形 [2020/12/02 22:55]
私たちがお祈りする時には手を合わせます。
その両手でつくる形は蓮の花のつぼみの形であると聞いたことがあります。
「なるほど」と思いました。
確かに、意識してぴったりと合わせる場合は手と指がくっついていてまっすぐですが、力を抜くと自然に手のひらが少し離れてつぼみのような形になります。
そして、蓮の花はお釈迦様と関係が深い花でもあります。
蓮の花の茎の繊維を使ってお釈迦様の上着をつくりお供えします。
また、お釈迦様は生まれた時にすぐ7歩..
目が見えなくなった人の話 [2020/11/30 00:21]
それは今から5年ぐらい前のお話です。
ヤンゴンのあるお寺に水タンクをつくるために呼ばれた作業員がいました。
ミャンマーでは水道システムができていないため、高いところへ水タンクをつくり生活用水として水をいつも貯めておく必要があります。
お寺で水タンクをつくる場所には大きな木があり、水タンクをつくるためにはその木の枝の一部を切る必要がありました。
その木は大きく高い木で樹齢何十年と経っている木です。
そのお寺のお坊さんが来て作業をする前に言い..
苦しみをなくすためには [2020/11/19 18:49]
一般的に苦しくて辛い時はそこから離れることを考えがちです。
でも実は、苦しみから離れたい時は苦しみを受け入れることが重要だと思います。
不思議ですが離れようとするともっと苦しくなるのです。
大変なことがやってきても、それを苦しいと思わなくなったらこちらの勝ちです。
苦しみを感じないようになるためには心を鍛えることが必要です。
心を鍛えるにはいろいろあると思いますが、お釈迦様は瞑想することを教えています。
瞑想は心の栄養です。
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世界中で一番難しい試験の話 [2020/11/12 20:43]
ミャンマーのお坊さんたちは大学を終えてからも勉強を続けるのですが、その中に「ビリカドンブン」と呼ばれる科目があります。
それはつまり簡単に言うとお釈迦様の教えがまとめられている経典です。
「ビリカ」の意味はブッダの教えという意味です。
「ドンブン」は積み重ね/山(heap)という意味です。
科目は3つに分けられています。
* お坊さんや人間たちが守らなければいけない決まり(戒)について
* 大きな間違い、小さな間違いについての決まり..
自然の薬の話 [2020/11/09 21:13]
ミャンマーにはいわゆる漢方薬もたくさんあります。
今でこそ西洋医学の化学薬品が多くなっていますが、2000年ぐらいまでは人々はハーブの薬にたよっていました。
今もハーブ薬を調合して売っているお店もあります。
よく耳にする話でびっくりするのは、今までどんな薬を飲んでも治らなかったのに、ハーブの薬を飲んだらなおったという話です。
ハーブの薬は植物からつくられるのは誰もが知っていることですが、その植物がポイントのようです。
市販されているハーブ..
ちょっと想像してみてください・・・一日中携帯電話も使わない、パソコンも見ない、テレビも見ない生活。
一日くらいであれば大したこと無いかもしれませんね。
でも、一日でも携帯電話をチェックしないと落ち着かない、心配になるという人は多いのではないでしょうか。
ブログをやっている人であれば、今日はどれくらいのPVがあったのか、自分のブログは今何位になっているのか気になるでしょう。
私たちの生活はいろいろなことに拘束されているのです。
携帯電話を見..
お釈迦様が天から地上へ降りてくる日 [2020/10/29 20:35]
ミャンマーでは今日から祝日に入ります。
連続で5日間の休みとなりますので、日本のゴールデンウイークみたいな感じです。
お休みになる理由は10月の満月の日がダディンジュという祝日だからです。
今年は10月31日(土)が満月にあたります。
ミャンマーではお坊さんたちは7月から10月の雨季の間は外に出て修行や托鉢を控えます。
同時に仏教徒も旅行や引っ越しや結婚式なども控える傾向があります。
ダディンジュの時期は人々は目上の人へ(両親、祖父..
運が上がること、下がること [2020/10/23 23:33]
ミャンマーでは人々は縁起にこだわる傾向があります。
風水関連で良くないと言われたことや、アンラッキーになると言われたことについては人々は信じてその行動を避けますし、逆に運が上がるように占いで教えてもらったことをします。
日常の中でもアンラッキーになる行動があるので気を付けなければならないことがあります。
それらのいくつかを皆様にも共有いたします!
・ 洗濯する時に女性の衣類と男性の衣類を一緒にして洗うと運が下がる(特に下着類はNG)
・ 洗濯..
幸せを感じる瞬間 [2020/10/13 22:05]
皆さんはどんな瞬間に「幸せだな〜」と感じますか?
お風呂から上がって、扇風機の風にあたったとき・・・
ふかふかの布団に横になったとき・・・
お風呂の湯舟につかったとき・・・
登山で山頂にたどり着いたとき・・・
美味しいお料理を食べるとき・・・
入れたてのコーヒーを飲むとき・・・
きれいな花束をもらったとき・・・
うれしい言葉をもらったとき・・・
恋人からメールがきたとき・・・
新しい靴に足を入れたとき・・・
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今この瞬間を大切に! [2020/10/07 22:48]
(※ バガンは2019年に世界遺産に登録されました)
今日ご紹介したい言葉は、ゴータマ・シッダールタの言葉です。
「過去にとどまらず、未来を夢想せず、今この瞬間に心を注ぎなさい」
実は、ゴータマ・シッダールタというのはお釈迦様が悟りを開く前まだ人間だった時の名前です。
お釈迦様は歴史上実在した人物です。
今から2500年程前に悟りを開き「目覚めた人(ブッダ)」となったのです。
ミャンマーは仏教国であり、お釈迦様の教えが広く浸透している..