2015年05月28日
見逃してはいけない 認知症のサイン
本は、世界でもまれにみる高齢化社会になりつつあります。2013年の日本人の平均寿命は、女性が86.61才、男性が80.21才となっています。
ところであなたは、久しぶりに会った両親の様子がおかしいと感じたことはありませんか? でも、歳も歳だし少しくらいの物忘れは普通だよね……と思っていたら、実はもっとシリアスな症状なのかもしれませんよ。
そこで今回は、その中の一つである認知症の目安について、英語圏の情報サイト『Prevention』を参考にしてご紹介しますね。
■1:味覚がいちじるしく変化
若い頃には、あまり甘いものなんて食べなかった親が、最近やたらと甘いものを食べ始めたり、明らかに腐っておかしな臭いのするものを食べたりしていたら、これは要注意です。
認知症の初期症状として、味覚や嗅覚、空腹をコントロールする脳の機能が変化している場合があるそうですよ。
■2:良い悪いの判断がにぶる
社会生活や規則に従う脳の機能が衰えてくると、物事の良い悪いが分からなくなり、万引きをしたり、危険な運転や駐車違反などを繰り返したりするそうです。
■3:皮肉が通じない
両親との会話の最中に、軽い気持ちで言った皮肉が通じなくて怒らせてしまった……という経験はありませんか?
カリフォルニア大学サンディエゴ校の調査によると、認知症の人は脳の情報を処理する部分が変化してしまい、皮肉が通じないだけでなく、ウソが見抜けない、詐欺に引っかかるなどの症状が起こるそうですよ。
■4:ものを捨てられない
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の調査によると、ものを捨てられないことも、認知症の症状の一つだとしています。
例えば、読まないのに新聞をとり、さらには捨てない、ペットボトルも捨てずに山のようにとってある、などがそのいい例です。
■5:物忘れがヒドい
同じことを何度も繰り返す、しまい忘れ、置き忘れ、物が見つからないと他人を疑う、道に迷うなどです。高齢者によくある症状ですが、あまりにもヒドかったら問題です。
■6:判断、理解力の衰え
料理や運転などにミスが増え、新しいことが覚えられない、一緒にテレビを見ていても、内容を理解していなくていちいち聞いてきたら、これも要注意だそうですよ。
■7:人柄が変わる
今まで温厚だったのに、やたらと怒りっぽくなった、周りの気遣いに気がつかない、頑固になった、表情がない、なども認知症のサインだそうです。
■8:不安感が強い
一人になることをものすごく寂しがって、すべてのことに異常な不安感を見せるのも、認知症のサインです。
また、身の回りのことにかまわなくなり、お風呂に入らない、下着を替えない、なども認知症につながるサインですのでお気をつけくださいね。
他にも、認知症の初期には“うつ”の状態が続くことが多いそうなので、それも見逃さないでくださいね。もし、あなたの両親にこういった症状がみられたら、早めに専門医に相談しましょう。