ウズベク人、日本のウズベク料理を食べる
私Asalxonとウズベク人の友達は、東京にあるレストランAlohhidin(アロヒディン)を訪れた。我々の目的は、トルコ料理を食べることでも、ロシア料理を食べることでもない。我々の最重要課題―それは、日本のウズベク料理を食べ尽くすこと。
ウズベキスタン料理が食べられるレストランAlohhidin(アロヒディン)に2号店が出来たと知り、ウズベク人の友達と一緒に行ってみることにした。ウズベク人の友達は料理上手だし、わざわざレストランへウズベク料理を食べに行く必要はないのだが、日本のウズベク料理をウズベク人はどう思うのかが気になったし、友達も行ってみたいと話していたので、一緒に食べに行くことになった。
Alohhidin(アロヒディン)
アロヒディンは本店でランチしか行った事がなかったため、今回は夜行くことにした。お店に予約の電話をした時に、「何日ですか」「何人ですか」とお店の人に聞かれた後に、「はい、大丈夫ですよ。」と来店時間を伝えてないうちに予約OKの返事を貰った時は、このお店大丈夫かなと心配になったが、「ちなみに何時ですか?」とちゃんと最後は聞いてくれたので良かった。19時から4人で予約した。
私の友達のウズベク人は、というか大抵のウズベク人は、約束した時間通りに来ることがないので、今回はずっと立って待つことがないように、お店に19時集合と伝えた。そうしれば、待ち合わせ場所でずっと立って待つ必要がないし、飲み物とつまみを食べながら待っていられる。完璧なプランのはずだった。
待ち合わせ時間の1時間前、友達からお店の場所が分からないので、駅で待ち合わせにして欲しいとメールがきた。仕方がないので、OKした。19時に東京駅に着いたが、友達は現れない。19時15分。今どこ?とメールしてみる。あと3分で着くと、連絡が来る。10分後、ニコニコしながら「遅れてごめんなさ〜い」とやってきた。多分、悪いとひとかけらも思っていないのだろう。
「全然いいよ!今度から本当の待ち合わせ時間よりも30分早い時間を伝えるから。」「はい、ぜひそうして下さい。」(本人の了承が取れたので、今後はそうさせて頂こう!)
「あれ?ところで他の人は?」「皆さん来れません。」
ウズベク人は必ず約束を守ってくれるので、いつも大助かりである。
アロヒディンの新店に到着
お店に着いたのが19時40分。30分以上の遅刻なのでお店の人から電話かかってくるかなと思ったが、特にそのようなことはなく、お店の人もウズベク時間で働いているのかなと思った。とはいうものの、遅れて悪いなぁと思いながら店内に入ると、店員さんが優しく迎えてくれたし、あいているテーブルがまだちらほらあったので、ほっとした。
店内は本店よりも明るくて、シンプル。ウズベキスタン製のナプキンホルダーや、塩・胡椒入れが各テーブルに置かれている。
店員は、タジク語訛りのウズベク語を話すが、日本語はあまり訛りのないウズベク人と、日本語が出来ないトルコ人がいた。トルコ人の方は、メニューの指さしだけでお客さんから注文を正確に取れる達人だった。オレンジジュースを頼んで、グレープフルーツジュースを持ってきてくれた。
前菜
ウズベキスタンのヨーグルトサラダ(Chuvot)
ヨーグルトにきゅうりの角切りが入ったサラダで、オリーブオイルと香辛料のトッピングがオシャレ。さっぱりしていて実に美味しい。
一方、ウズベク人の友達は一口食べると「これはウズベキスタンの味じゃないよ!」と不満気に言った。ウズベキスタンでは、ヨーグルトではなく、スズマ(塩ヨーグルト)にきゅうりやトマトを入れる。油っこい料理を食べたとき、口をさっぱりさせるために食べるサラダらしいが、出てきたサラダには油が入っていた。そしてウズベキスタンではあまり使わない香辛料がかかっていた。おそらく日本人の好みに合うように、トルコ風にアレンジしているのだろう。それがウズベク人の友達には許せなかったようだ。メニューにはウズベキスタンの旗マークが描かれていて、かつ「ウズベキスタンのヨーグルトサラダ」と書いてあるんだから、わざわざトルコ風にアレンジしなくていいのではと思ったが、美味しければまあいいかとも思う。
羊のタン
生まれてはじめて羊のタンを食べた。羊肉独特の臭みはあるが、とても濃厚な味でびっくりした。
一方、ウズベク人の友達は「これ、内臓の味がするよ!肉が新鮮じゃないからだと思う。冷凍肉を調理した味がする。」と厳しい一言。友達は、カルシというウズベキスタンの中でも羊がいっぱいいて、新鮮な肉をよく食べる地域の出身なので、肉に関しては舌が肥えている。カルシの肉料理については、こちらの記事をどうぞ⇒ウズベキスタンのお正月料理ってどんなの?
メイン料理
ラフマージュン(トルコ風ピザ)
サクサクした薄い生地にチーズと具をたっぷりのせたトルコのピザ。普通のピザよりも軽くてさっぱりしている。友達も今回ばかりは文句を言わない。2人でペロッと平らげた。それくらいこのピザはとてもおいしかった。
プロフ
ウズベキスタン料理といったらプロフなので、予約しておいた。豪快に切ったにんじんと羊肉が骨つきでのっていてとても美味しそう。スプーンでプロフをすくい、口の中に入れると、クミンの香りと共に、アルデンテに炊きあげられた米の食感がした。つまり、別の言葉で表現すると、あきらかに米の芯まで火が通っていなかった。パエリアだったら、わざと米に少し芯を残した状態にするという話を聞いたことはあるが、ウズベキスタンでそんなプロフは食べたことがない。でも本物のプロフを食べたことがない人なら、「こんなものか」と思ってモグモグ食べるのだろう。
「お米が硬いよ!」ピザを食べてる時に止まっていたウズベク人のぼやきがまた始まった。「私の方がもっと上手に作れるね。今度作ってあげるから、評価して。」と言われた。正直自分でももっと上手にプロフ作れるなぁと思ったが、アロヒディン新店はオープンしてまだ1週間しか経っていないし、シェフが不慣れでたまたま今日は失敗だったのかも。
以上、今回のアロヒディンのウズベキスタン料理をまとめると、味付けはトルコ風、プロフのお米が硬いため、ウズベク人は満足出来ないが、普通の日本人は十分に楽しめるレストランだ。特にトルコ料理が美味しい。飲み物を1杯ずつ頼んでお腹いっぱい食べて1人ちょうど3000円だった。今回食べきれなかったウズベク料理がまだまだたくさんあるので、今度は本店へ夜に行ってみたいと思う。
【関連記事】
アロヒディン本店のランチのレポートはこちら
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茅場町アロヒディン(Alohiddin)のランチその1
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タシケントのおすすめレストラン5選!
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