バターとミルクたっぷりのパン「パティル」の作り方
ウズベキスタンのカルシを訪ねたときに、パイ生地のように何層にもなっているパン「パティル」を食べた。タシケントで食べたノンとは違い、バターがたっぷりでリッチな味わい。今日はこのパティルのレシピを紹介しよう。
このパティルというパンは、ウズベキスタンのどこでも食べられる訳ではない。ウズベク人の友達の話によると、サマルカンドか友達の地元のカルシにしかこのパティルはないらしい。もちろん、探せばその他の町でもパティルは食べられると思うが、なかなか売っていないので、サマルカンドかカルシを訪ねた際はぜひ食べてみて欲しい。
ノンよりも一回りくらい大きく、バターがしみこんだパイ生地がずしりと重いので、持ち運ぶのは少し苦労するかもしれない。ノンは手でちぎって皆で分け合って食べるが、パティルの場合はパイ生地のため、手でちぎるとぐちゃぐちゃになるので、ナイフで切って食べた方が良い。
それではさっそくパティルの作り方を紹介しよう。
パティルの材料 (直径約25cm 1枚分)
- 強力粉 450g+α(打ち粉分)
- 牛乳 250cc
- 卵 1/2個
- 塩 小さじ1杯
- バター 80g
- 白ゴマ・黒ゴマ 適量
- マヨネーズ お好みで
パティルの作り方
- @ ボウルに牛乳、卵、塩を入れて混ぜる。
- A @に強力粉を加え、良くこねる。
- B 生地がひとまとまりになったら、1時間程休ませる。
- C 打ち粉をしながら生地を麺棒で薄くのばし、溶かしたバターをハケで塗る。
- D 生地を端からくるくる巻いて、1本の長いロール状にする。
- E 出来上がったロールを渦巻き状に巻き、直径25cmほどの円になるように生地を押しのばす。
- F お好みで表面にマヨネーズを塗り、白ゴマと黒ゴマで飾る。
- G 200℃のオーブンで20分焼いて完成。
猫に注意すること。
生地はこれ以上無理!と思うほど薄くのばすこと。のばし方にコツがいるので、はじめは下手くそかもしれないが、耐えること。練習すれば必ず上手くなる。ちなみに私はウズベク人の友達よりも生地ののばし方はうまい(自慢)。
生地は広げるとかなりの大きさになるので、私の家のように台所が狭い場合は、生地を何等分かにして、C〜Dの工程を繰り返すと良い。ちなみに私は2等分にした。
本来はマヨネーズを塗らないが、友達はマヨネーズを塗るので、友達のやり方を紹介する。マヨネーズを塗ると、ゴマが生地にくっつきやすくなるし、焼いた時により香ばしい匂いがするのでオススメ!
焼き立てのパティルは生地がサックサクでとてもおいしいので、食べるタイミングは焼き立てがベスト。焼いてから数日後に食べる場合は、トースターで軽く焼いてから食べると、表面がサクッとしておいしく頂ける。スープとの相性も抜群で、ちぎったパティルをスープに浸して食べても最高。今日はカボチャのポタージュと一緒にパティルを食べたが、サクサクの生地がまるでクルトンのようだった。噛めば噛むほどバターの濃厚な味がする。
パティルのレシピはこちらからダウンロード・印刷ができる。
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ここで紹介したパティルよりも、現地で食べたパティルの方が、触ったときに手に油がつくほど、バターがたっぷり使われていたので、もっとバター感を楽しみたい人は、バターの量を増やしてたっぷりと生地にしみこませて作ってみてね。
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カルシでのお正月料理レポート
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