カッテージチーズのペイストリー「ヴァトルーシカ」のレシピ
今回紹介する料理は、ヴァトルーシカ。カッテージチーズのペイストリーだ。ロシアからウズベキスタンに伝わったと思われる。
ヴァトルーシカとは、円いパンの中心にカッテージチーズをのせた菓子パン。露和辞典でヴァトルーシカ(ватрушка)を引くと、「チーズケーキ」という訳が出てくるが、この訳は誤解を招くので、今すぐ他の訳に変えるべきだと個人的には思っている。なぜなら、チーズケーキは写真のようなケーキを連想してしまうが、ヴァトルーシカはあくまでパンだからだ。
じゃあ、ヴァトルーシカをチーズパンと訳していいのか。それもちょっと違う。チーズパンだと、甘くないチーズが入ったお食事系のパンを連想してしまう。じゃあ、チーズの菓子パン?それも良いかもしれないが、どんなチーズなのかも分からないし、なんかダサい。
そこで思い付いた訳が「カッテージチーズのペイストリー」という訳。すごくおいしそうな響きではないか!「チーズデニッシュ」という訳もいいかなと思ったが、ヴァトルーシカはデニッシュのようなパイ生地とも少し違うので、ペイストリーにした。しかし、ペイストリーも厳密にはパンとは違うので、この訳もあまり良くない。やはり完璧な訳は難しいが、チーズケーキよりはマシだろう。
くだらない翻訳の話は終わりにして、いいかげん本題に戻ろう。このヴァトルーシカは、朝食やおやつにぴったりの甘いパン。私がウズベキスタンを旅行していたとき、ホテルの朝食ビュッフェにヴァトルーシカがあり、つい懐かしくなって思わず皿に取った。
私が初めてヴァトルーシカを作ったのは、ロシア留学中のこと。モスクワ中心地からバスで30分(朝の通勤ラッシュ時はバスで2時間半!)のカラリョフという町でホームステイしていたとき、休日にロシア人のママと一緒に作った。
「今日はヴァトルーシカを一緒に作ろう」と言われて、ヴァトルーシカがいったい何かも分からず、「はい、作りましょう!」と返事をして、とりあえず一緒に作ったら、ものすごく簡単なのに、メチャメチャおいしいパンが焼きあがり、とても感動したのを覚えている。ヴァトルーシカのパン生地は、以前紹介したピロシキと同じ生地を使う。詳しくはこちらをどうぞ↓
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それでは、さっそく作り方を紹介しよう。
ヴァトルーシカの材料 (5個分)
- ピロシキの生地
- カッテージチーズ 200g
- 砂糖 大さじ5杯
価格:475円 |
ヴァトルーシカの作り方
- @パン生地を5等分にして、直径約10cmになるように円く成形し、真ん中をくぼませて、そこにカッテージチーズをのせる。
- Aカッテージチーズの上から、ヴァトルーシカ1個あたり大さじ1杯の砂糖をふりかける。
- B焼き色がつくまで、180℃のオーブンで15〜25分程度焼いたら出来上がり。
食べる時は30分程冷ましてからどうぞ。ほんのり甘いカッテージチーズがとってもおいしい。チーズにバニラエッセンスを少し入れてもおいしいかも。
印刷用のレシピはこちら↓
ホームステイ先の子供もヴァトルーシカが大好きで、まだ5歳くらいだったが、お母さんのお手伝いをしながら作っていた。
私もいつか子供と一緒に作りたい。子供いないし、そもそも結婚の予定もないから、まだまだ先の話である。
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