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2014年12月06日

ウズベキスタンのノンのレシピ―4つのポイントで誰でもプロの味

今回のウズベキスタン料理のレシピはお待ちかねの?ノンのレシピ。ノンはナンに似たウズベキスタンのパンで、塩味がきいた丸い平パンだ。ウズベキスタンで食べたノンを再現するために、何度も試作を重ね、今回納得のいくノンを作ることができた。ポイントとなるのは4点―粉の種類、塩加減、ノンの大きさと、装飾方法だ。


ノン
ウズベキスタンのパン「ノン」

  1. @ 粉の種類

  2. ノンは強力粉を使う。ウズベク人に聞くと、「普通の小麦粉を使うよ。」と答えるかもしれないが、小麦粉だと歯が折れそうなほどの硬いノンが出来上がるので、柔らかさを出すために強力粉を使ってほしい。あるレシピ本で、小麦粉と強力粉を半々で作るレシピがあったため、小麦粉と強力粉が1:1のノンと、100%強力粉のノンを作り、2人のウズベク人に試食してもらったところ、2人とも強力粉100%のノンの方がおいしいと評価した。


  3. A 塩加減

  4. 下記に紹介するレシピの塩を量はノン1枚に対して小さじ1杯強。本当にこんなに塩を入れていいのか心配になるが、これがウズベキスタンのノンの特徴だ。


    上記の2点は味に関わるポイントであったが、次の2点は見た目のポイントだ。


    ノン

  5. B ノンの大きさ

  6. ノンはちぎって家族と分け合って食べるので、大き目のサイズが多い。(もちろん小さいノンもある)。私がタシケントで見たのは直径が20〜30cm。あなたの足の長さと直径が同じくらいのイメージ。


  7. C ノンの装飾方法

ノンの模様づけには、チェキチという道具を使う。ない場合は、フォークや爪楊枝、タルトのピケローラーなどで穴を開けると良い。チェキチを押す時のコツは、ためらわずにぐっと力を入れて押すこと。私ははじめてチェキチを使った時に、慎重に押してしまったため、模様がきれいに出なかった。ノンの縁にも装飾をつけると、より一層見た目が良くなる。詳しい方法は後ほど。


それでは、さっそくノンの作り方を紹介しよう。










ノンの材料(1枚分)


  • 強力粉 250g
  • 塩 小さじ1杯強
  • 牛乳 1/2カップ
  • お湯 1/4カップ
  • イースト 小さじ1/2杯
  • 白ごま 適量(お好みで)
  • 水 適量(ノンの表面塗布用)

ノンの作り方


  1. @ ボウルに牛乳とお湯、イーストを入れる。

  2. 今回イーストはウズベキスタンの友達の友達から貰った‘ノン専用’のドライイーストを使用。普通のドライイーストでももちろん可。


  3. A ボウルに強力粉と塩を加え、生地をこねる。

  4. 生地は手にくっつかなければOK。手にくっつくようなら粉を足し、逆に粉っぽ過ぎたら、手に水をつけながらこねる。


    ノンの作り方
    ノンの生地 完成イメージ

  5. B 生地が完成したら、布に包んで、温かいところに2時間程置く。

  6. ノンの作り方

    ※猫に注意。
    ノンの作り方

    これでOK。
    ノンの作り方


  7. C 2時間後、ノンを叩いてみる。ウズベク人の友達はこうしてノンの発酵ができたか確かめていた。弾力があれば、ここからノンの形を作っていく。

  8. D 直径27〜28cmの円になるように、ノンの生地をのばす。中心にチェキチを押して模様をつける。

  9. ノンの作り方

    今回は小さなチェキチを使って、ノンを連打してみた。このように全面に模様がついたノンもある。
    ノンの作り方

    縁の装飾をする。ノンを親指と人差し指でつまんで、模様を施す。ウズベク人の友達に教わった方法だ。


    ノンの作り方

  10. E ノンを天板に置いて、お好みで白ごまをノンにふる。なくても良いが、あった方がおいしい。

  11. ※天板の上でノンの成形をすると、焼きあがった時にノンが天板にくっついてしまうので注意。(←これをやって失敗してしまった。)ノンを天板に置く際は、ノンと天板の間に空気が入らないようにする。空気が入ると、焼いた時にノンの形が悪くなる。(←これもやってしまった。)


  12. F 250度に温めたオーブンでノンを10分焼く。

  13. G 表面がきつね色になったら、はけで表面に水を塗る。

  14. H さらにオーブンで3分焼いて完成。

ノンの作り方

焼き立てのノンが一番柔らかい。しかし、日本のパンのようにふわふわしているわけではない。また、塩味もきいていて、何もつけずにそのまま食べてもおいしい。印刷用のレシピはこちら→ノンのレシピ


中央アジアでは古くから稲作と小麦の栽培が発達したため、ウズベキスタンには「パンも米もどちらも主食」という変わった食文化がある。そのため、ウズベク人はうどん(ラグマン)やご飯(プロフ)と一緒にこのノンを食べる。うどんやご飯と共にパンも食べる感覚は、残念ながら私にはないので、私はスープと一緒にノンを食べたり、焼いてから時間が経った硬めのノンを、砂糖なしのプレーンヨーグルトにつけて食べるのが、最近の朝食のマイブーム。ジャムをつけてもおいしい。お試しあれ。


ノン








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Asalhon(アサルホン) 日本人。 学生時代にウズベキスタンを旅行し、その料理に魅了されたのをきっかけにウズベク料理のブログを始める。 Facebookグループ「中央アジアの料理が好きじゃー!」の管理人。
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