チェキチ―ウズベクノンのスタンプの意外な使い方と購入方法
私の両親がウズベキスタンに旅行してきて、お土産にチェキチを買ってきてくれた。チェキチは、ウズベキスタンのパン(ノン)に使うスタンプ。チェキチの他、チャキチ、チェキシュなど、色々な呼び方があるようだが、以後チェキチと記述しよう。
チェキチの役割は主に2つある。第一に、ノンに様々な模様をつけること。第二に、ノンの中央にチェキチを押し当て穴を開けることで、中央の生地が浮き上がらないようにしている。縁の部分はふかふかのノンに仕上げ、2つの異なる食感を楽しむことを可能にしている。
「ノンに模様をつけるスタンプを買ってきたよ」と言って、私は2つのチェキチを授かった。しかしながら、私はノンを作ったことがない。「ノンの作り方知らないのに、どうやって使うの?」と聞いたら、「さぁー?何か考えて使って。」と母親からとても丁寧な助言をもらった。
以下に、ノン以外のチェキチの使い方を考えてまとめてみた。
チェキチの使い方
- @パイやタルト生地のピケに使う
- A肉を叩いて柔らかくする
- Bフェルト雑貨を作る
- Cおもちゃにする
- Dオブジェとしてただ単に置いてみる
- E武器にする
ツイッターのフォロワーさんから教えてもらった方法。ピケとは穴のこと。
小さめの花柄のチェキチなら、クッキーやショートブレッドの模様にも使えそうだ。
チェキチはもともと柔らかいパン生地に押すために開発されたものであるから、肉を叩いても金具が折れない強度が備わっているかは、チェキチの仕様を確認しなければならない。この方法でチェキチを使う場合は、自己責任で。
調理器具という枠を超えて、チェキチは手芸にも利用できる。フェルティングニードルの代わりに羊毛フェルトをチェキチで突けば、様々なフェルト雑貨が作れる。但し、フェルティングニードルを使った方が仕上がりがきれいになる。
中にビー玉を入れて転がして遊んだり、
ちょっと硬いが、猫じゃらしとしても大活躍しそうだ。
安定的に置こうとすると、チェキチの模様の部分が完全に隠れてしまい、あまり部屋のオブジェとして飾るには向かないかもしれない。
万が一、不審者に襲われた時などの緊急時の備えとして。
このようにまとめてみると、意外とチェキチは便利かもしれない。それでもやっぱりノンのスタンプとして使いたいと思い、おなじみのウズベキスタン料理の本を参考に、ノンを作ってみた。材料にはМука(ムカー)、日本語に訳すと「粉」と書かれているが、薄力粉なのか強力粉なのか、書かれていない。普通何も指定がない場合は、小麦粉(薄力粉)を使うので、小麦粉を使って作ってみた。
この世のものとは思えないほどの硬いノンが焼きあがった
母曰はく、パンを作る時は、薄力粉→強力粉に変えると柔らかくなるらしいので、今度は試作品として
- @薄力粉・強力粉を半々にしたノン
- A強力粉のみのノン
チェキチの購入方法
チェキチを購入する方法をまとめてみた
- @日本で購入する
- A海外から購入する
- Bウズベキスタンで購入する
チェキチを購入したい方は、MAYRAM shopで購入できる。不良品や発送ミスの保証がしっかりしているので安心だ。しかし、2014年10月18日現在、チェキチは残念ながら品切れのようだ。次の入荷を待とう。
英語が出来る方なら、世界最大のネットオークションサービスEbayでUzbekistan bread stampやchekichなどのキーワードを検索すれば、販売者を見つけることも可能。偶にEtsyというハンドメイドマーケットサイトでも売っている。ただ、マニアックなものなので、販売者が見つからないことも多い。商品を送ってもらう際に、紛失・破損・発送ミスなどのトラブルが起こった場合、当事者同士で解決することが基本なので、そこは要注意。
一番おすすめのチェキチ購入方法は、実際にウズベキスタンに行って買うことだ。当たり前すぎるが、これが一番自分の納得できるチェキチを買う最も確実な方法だ。ただし、買いに行くのに往復10万円以上かかる。
お好みの購入方法でどうぞ!
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