煮ないスープ?クワイナトマ・ショルヴァの作り方
今日紹介するウズベキスタン料理のレシピは、クワイナトマ・ショルヴァ(quynatma shorva)というスープだ。別名、オスマ・ショルヴァとも言う。
なぜタイトルが「煮ないスープ」なのか、本当に煮ないでスープを作るのかと思った方がいることだろう。クワイナトマ・ショルヴァのqaynatが動詞の「煮る」、maが「否定」や「動詞の名詞化」を表し、shorvaは「スープ」の意味なのだが、ウズベク人の友達が冗談で「煮ないスープ」と訳したので、私も「煮ないスープ」と書いた。実際はもちろん煮る。maはここでは「動詞の名詞化」の役割を果たすので、日本語に訳せば「煮スープ」になる。
このスープは、以前紹介したマスタヴァ(肉とお米のスープ)と同様、塩とクミンで味付けをするシンプルなスープ。スープの具は牛肉、たまねぎ、にんじん、トマト、じゃがいもの他、ひよこ豆も入れることが多い。近所のスーパーでひよこ豆を探したが、ミックスビーンズしか置いていなかった。母に聞いたら、KALDIで缶詰が売っているというので、金曜の仕事帰りにKALDIでひよこ豆を購入。
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クミンはAmazonで送料無料で購入できる。ひよこ豆はAmazonや楽天でも買えるが、送料がかかるので、近くにKALDIや大きい食材店がある方はそちらで買った方が良いと思う。
クワイナトマ・ショルヴァの材料 (4人分)
- 牛肉 250g
- にんじん 1本
- じゃがいも 2個
- 玉ねぎ 1個
- トマト 1個
- ひよこ豆 100g
- 水 1200cc
- 塩 小さじ1.5杯
- クミン 小さじ2杯
牛肉はシチュー用のものを使用する。トマトは、フルーツトマトのような甘いものは避ける。
クワイナトマ・ショルヴァの作り方
- @ 牛肉を5cm角に切って鍋に入れ、水を加えて中火で10分煮る。
- A 煮ている間に、にんじんを短冊状に、じゃがいもは半分に切る。玉ねぎはスライスする。
- B 牛肉のあくをとったら、にんじん、じゃがいも、玉ねぎの順に入れ、さらに10分程煮る。
- C 4等分にしたトマト、ひよこ豆を鍋に入れ、塩とクミンで味付けする。
- D 火を弱火にして、ふたを少し開けた状態で、40分程煮たら完成。
普通スープを作る時は、材料を全部炒めてから煮込むので、牛肉を炒めずに、しかもお湯ではなく水から煮るのは、とても新鮮に感じた。
各家庭によって野菜の切り方は違うと思うが、作り方を教えてくれたウズベク人の友達が大き目に切っていたので、この方法で紹介する。
ウズベキスタンのにんじんはとても硬く、火が通りにくいので、普通この順番で入れるそうだ。しかし、日本のにんじんは割と柔らかいので、にんじんとじゃがいもは同じタイミングでも良さそう。
トマトも4等分ではなく、細かく刻んでも良い。
お好みで大葉やディルなどの香草を添えても良い。塩だけで味付けしたスープはもの足りなさを感じるが、そこにクミンを入れるだけで、驚くほど深い味わいになる。クミンさえあれば、もうコンソメは家に置いておかなくてもいいかもしれない。油を使っていないし、野菜はたっぷり。ウズベキスタン料理は油っこいものが多いが、クワイナトマ・ショルヴァはとてもさっぱりしていて、胃に優しい。印刷用のレシピはこちら↓
クワイナトマ・ショルヴァのレシピ
ぜひ作ってみて欲しい。
ウズベキスタンのスープには、ウズベキスタンのパン(ノン)が良く合う。作り方は来月紹介したいと思う。
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