ウズベキスタンのパン―ノン
ウズベキスタン料理には「ノン」と呼ばれる特徴的なパンがある。
私がウズベキスタンを旅行して、まず驚いたのは、ウズベク人はご飯(プロフ)とノンを一緒に食べるということだ。あきらかに炭水化物過多である。しかし、どうやらウズベク人にとってプロフにノンは欠かせないようである。
ウズベキスタン料理には、激甘なお菓子はあまりないが、年配の方に太った人が多いのは、「ご飯+パン」のせいかもしれない。
ウズベキスタンのノンは日本のパンとはかなり違っている。大きな円状で、模様が描かれている。ちぎって食べるのだが、生地はかためで、塩を多く含んでいるためしょっぱい。柔らかくてふわふわのほんのり甘いパンを好む日本人にとって、ウズベキスタンのノンはとっつきにくいかもしれない。
ノンはインドのナンのように、タンディールと呼ばれる窯に貼りつけて焼く。焼き立てのノンはパサつきが気にならず、おいしい。
こちらの窯は今使われていない。現在は各家庭でノンは焼かず、市場で買うのが主流のようだ。
もちろん、ノンだけを主食として食べる時もある。
例えば、朝ごはん。ノンにヨーグルトやヴァレーニエ(ジャムをもっとトロっとさせたもの)をつける。ノンの塩味とヨーグルトやヴァレーニエの甘味のハーモニーは絶妙である。
ウズベキスタンでは、家に来たお客さんに対して、最後にノンを渡す風習があるようだ。結婚式にも、ノンはきれいに包まれた状態で来賓に配られる。
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