2018年06月22日
観劇 「獣/The B*easts」 モニカ.ドラン ブッシュ劇
画像は@Buch theatre/ 上演台本で覆われた劇場レストラン
観劇 「獣/The B*easts」 モニカ.ドランMonica Dolan ブッシュ劇Bush Theatre
一人芝居 作出演 モニカ.ドランMonica Dolan (1969- )
英TV茶の間で人気の俳優
ギルドホール音楽演劇学校/Guildhall School of Music and Drama卒業
2011 BAFTA 助演女優賞
2017 「獣/The B*easts」 エディンバラ演劇祭ステージ賞 始めて手掛けた自作自演
ロンドン公演はブッシュ劇場にて
作品は”#metoo#” 現象以前に手掛けられたと思うが
雑誌やTVを賑わせる子供タレント競技会
我が子の商品化に熱狂する親たち
そんな滑稽な社会現象を 底で支える階層集団に属する母と娘
当たり前のように幼少より 異性を引き付ける 魅惑的身体に執着する娘
の切望に応え 豊胸手術を受けさせたある母親
しかし社会的制裁を受けることになる
その母親の精神鑑定を担当したカウンセラーを モニカが演じた
芝居の最後に観客は知るのだが カウンセラー自らが 乳房切除の決断を迫れている
なので テーマは
「乳房は誰の為にあるのだろう?」 から発生したようだ
面白い題材なので #metoo#”に絡め 女性の性の商品化 についてもっと書けただろうし
英国も日本同様 親による子供虐待は絶えない 親業についても書けたろう
ところで 茶の間で人気の俳優
エディンバラでは舞台賞を受け 満席(客席180) 劇評も宜しい
のだが 芝居を愛する英人の好みが時々理解できない
モニカの魅力がちっとも出ていないのだ
8歳で豊胸手術をした娘と 敵失再生手術を決めなくてはいけない自身
最後の電話で 「する」と決めた事が観客に伝わるが
決めさせた知的判断だけでなく 娘と自らを重ねれば
女の性を生きている経験から自然に情動は生じる筈 なのに余りに突き放されている
一人芝居は 事に舞台は 俳優の魅力(もし持っていれば) 一番輝く瞬間
と たのしい演劇の日々
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image