2018年05月24日
芸術的記憶術/the art of memory 00
写真はWEBより拝借致しました
芸術的記憶術/the art of memory 00
古くは 古代エジプトで また
ピタゴラス結社/Pythagorean school
( 古代ギリシア 哲学者のピタゴラスによって創設されたとされる一種の宗教結社)
は既に 修辞学 論理学 聴衆に向けた演説での必須技法として
記憶術を研鑽したと思われる
更に 宗教 魔法術でも 記憶術は欠かせない技能であった
文献として残るもの
『ヘレンニウスへ』Rhetorica ad Herennium 作者不詳 ラテン語 80BC
場所法method of loci,が 紹介され また
修辞学の五つの規範:発見・配列・呈示・記憶.演示. を説く
『弁論家についてDe Oratore』キケロ Cicero106 – 43 BC)
記憶力が導く 聴衆を促す説得力について記述する
『弁論家の教育Institutio Oratoria(Bk XI)』クインティリアヌス Quintilian( 35 – 100 AD)
. で記憶を扱う
アリストテレス派の認識による 記憶術の芸術性 は
その方法 処方箋を 秩序と訓練により
人間の実務的で自然な活動とし 『霊魂論』 『記憶と想起について』 に示される
初期のキリスト教僧侶も 芸術的記憶術 を日々の祈祷に活用
13世紀にはいると キケロ クインティリアヌスが紹介される
トマス・アクィナス Thomas Aquinas 1225 –74)
芸術的記憶法は叡智の賜物 美徳と信心を高めるため
瞑想に利用することを説く
スコラ学では 全宇宙 天国と地獄への道 への想起に 記憶術を用いる
ドミニク会僧 Cosmos Rossellius (不明- 1578) は
記憶について著書(1597)にて
ダンテ『神曲』は 記憶の空間組織による と語り ま
た 星座を宇宙の座/軌跡とし
さらにアルファベットを 指を用いたサインだとする
そして それはジョルダーノ・ブルーノGiordano Bruno( 1548 –1600) を導く
次回へつづく
と たのしい演劇の日々
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