2018年05月11日
観劇 野田秀樹『One Green Bottle/表に出ろいっ!』Soho Theatre
写真はWEBより拝借致しました
観劇 野田秀樹『One Green Bottle/表に出ろいっ!』Soho Theatre
作・演出・出演 野田秀樹
英語翻案 ウィル・シャープ
出演 キャサリン・ハンター/グリン・プリチャード
演奏 田中傳左衛門
主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)/
ソーホー劇場企画・制作協力:NODA・MAP
オフィシャル・エアライン:ANA
平成30年度文化庁国際芸術交流支援事業
野田の4作目のロンドン公演
家族の在り様が 日本と英国では随分違う故に これは失敗作
中日に見たが 空席が目立ち また中途退出もあった
日本の古典芸能の加え方が 中途半端
詠いの部分はテープを使っており
何故 鳴り物/劇中極めて出番は少ない 田中傳左衛門氏を据えたか?
日本舞踊の素養のない キャサリン・ハンター の歌舞伎まがいの身振りは
日本の伝統文化を安売りしていないか?
終盤 観客は 楽しみというより疲れを増し シニカルな幕では 笑いも出ない
西欧では 個の権利は尊重されて当然です 日本は和を美とします
以下は ある劇評の意訳です
演劇は もっとも不条理な在り様の時 最高に成立する
キャラクターが 観客の夢想を刺激するや
その瞬間 純粋な喜び/エクスタシー を喚起する
これこそ演劇の魔術なのだ
野田が描く劇中の家族/俳優は
その家族の役割から解かれ
個人の楽しみに完璧に耽っている姿を 観客に ありありと映像/イメージとして観せる
そのイマジナリーの喚起と 伴う歓喜はほどんどは瞬時に終わるのだが
演劇の創造性と 狂気の魅力を観客は味わう
この作品は その点において すばらしいものに昇華させている
ところが 全ての茶番もお手上げになり 解決の時に至るのだが
野田はそれを拒否するのだ
作品がコーナーに陥ってしまい もう立ち消え 以外に手は残されていない
野田は作品で 現代社会をリードする 自己中心性 について何かを伝えたいのだろう
しかし 何が そして 何故 それが神秘であるのか 理解できない
と たのしい演劇の日々
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