2016年03月01日
観劇 August Wilsonの「 Ma Rainey's Black Bottom」 National Theatre
写真はWEBより拝借いたしました
August Wilson(1945-2005)
白人による黒人搾取 人種差別 の歴史が 今も 個人個人に暗くのしかかり人生を狂わせる
人種差別 宗教をテーマに ピューリッツァー戯曲賞をも受けています
アーサー ミラーの「セールスマンの死」同様 米の戯曲 は 英のものとは随分違うのです
その違いを言葉で説明するには どう言えば良いでしょう
幕が降りた後 それは判明するのですが 観劇を終え 物語を堪能した観客から醸し出される雰囲気
それは 劇場全体のを覆うので それと知ることができます
今回 August Wilsonによる米の戯曲は 大層違う と印象を受けました
観客も 黒人と白人が 半々で 夫々の立場で August Wilsonの物語を観たのです
Ma Rainey ブルースの母と呼ばれた実在の人物 彼女のアルバム Black Bottom 1927 シカゴ
白人の経営するレコーディングスタジオで物語は進行します
1984 ブロードウェーで初演を迎え 1989 英 National Theatre で公演されております
2003 には Whoopi Goldberg が Ma Rainey をブロードウェーで演じました
今回の公演では Sharon D Clarke West Endのミュージカルで名のしれた女優です
ところが 実は物語の中心はMa Rainey ではく
彼女の率いるバンドメンバーなのだと終幕の悲劇で観客は知らされます
渡英後 たくさん人種差別を体験しておりますが 白人による黒人奴隷商は決して忘れてはならない
人類による負の歴史です 今年も白いオスカーだと黒人俳優が声を上げました
差別され虐げられた側に立たなければ解らない 表現し続けることが必要なのです
と たのしい演劇の日々
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