2016年02月17日
観劇 Peter Brook「Battlefield」Young Vic劇場 01
写真はWEBより拝借いたしました
観劇 Peter Brook「Battlefield」Young Vic劇場01
観劇後 時の経過と共に じわじわと印象が浮かび上がってまいります
Peter Brook の魔法は未だ効いたままのようです
パンフレットにあります 監督 Peter Brook のノートの意訳を試みましょう
劇場は歩みの過程にある その過程で 毎日 何かが動き発展していく
『何時 演劇は成され また あなたは世界救済を企てているのか?』とよく問われる
10人の俳優が集い 初日は随分違う雰囲気でいるのだが 私たちは共通の目的も持ち それは眼下にある
フットボールの選手は瞬時に判断し行動すだろう と同様に
何かが毎日行動し発展している
この小さい世界は 絶えず動いている
稽古時間はいつも大変短いのだが それ故の重圧により集中力を増す それが俳優たちに親近感を生む
俳優たちは一緒に仕事をこなしながら一体となる 物語を共有し そしてそれは観客なしには成り立たない
しかも 時間は有限であることも理解している
時にそれは 8週間の公演に向け 稽古の残り時間は僅か3週間であることもある
シェークスピアの「真夏の夜の夢」 では ストラットフォードで10週間だった そして
「マハーバーラタ」は 我々自身の劇場で 自身に叶った稽古計画で 10年を費やした
何が面白いかと言えば 質の悪い観客は存在しないと云うこと
観客は 多様で大量であればあるほど良い
緩やかに 観客は 我々を受け入れ それは 我々にとって試練であるが 遂に観客は勝ち越す
我々は稽古を重ね それはとても神秘な出来事なのだが
俳優たちは 物語と共に一つと成る
そして ころこそ試練なのであるが 物語が終わり 観客たちの喝采を待つ 束の間の沈黙の瞬間
その瞬間こそ 劇場の仕事における最上の報奨だろう
と たのしい演劇の日々
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