2015年12月14日
人智学演劇本Dawn Langman「The Art of Speech」10
写真はWEBより拝借いたしました
Dawn Langman「The Art of Speech」10
途切れがちですが Peter Bridgmont 「Liberation of the Actor」 同様
シュタイナー演劇論を実際に俳優訓練へと展開した Dawn Langman 演劇本2冊目「The Art of Speech」より
気になる箇所の意訳を試みております 今回は
The marriage of vowel and consonant/母音と子音の結合
日本語は母音子音結合の言語です
ところで 英語/独語 には独立した子音が存在します なので 発語の際 日本人は
注意深く舌/息の使いに気をつけねばなりません いとも簡単に母音は子音語尾に被ってしまいますから
しかしながら 日本人の英語が 母音特性を多く含むかと云いますとそうではなく
単一シラブルによる日本語の性質のため リズムが単一で抑揚にかけ むしろ淡泊 機械的な言葉として
英人の耳には入るようです
例外なく 母音と子音の兼備なしに言葉は語れない
それは言葉がもつ外面性と内面性を示す
内面性/魂無しの言葉は 冷たい技巧のみとなる
同様に 強い情動を演ずるには 組織的に形成された訓練が欠かせない
母音に含まれる内面性は 子音の活発な力を浸透し形となる
或いは 子音が示す明快性と力強さは 母音により 暖かさと内面性/魂が加えられる
この母音と子音の結合を成し遂げるには 並外れた 発話行為に対する認識が必要だ
その為に 発声する時はいつも 自我/I AM 存在によらねばならない
それを成すには 意識は日常レベルより 覚醒している必要がある そして 発声/発語している 今
その瞬間を生きる 身体状態を形成する ことに喜びを持って 心して臨むことが肝心だ
と たのしい演劇の日々
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